ウブド三日目、日曜日。この日も勿論舞踊を観に行きます。
今回の場所も王宮なので、勝手知ったるものでした。公演のチケットは直前でも手に入るし、開演時間の一時間前に会場入りすれば大体のいい場所を確保できることが分かっていたので、それまでは宿でゆっくり過ごすことにしました。
「観光とかしないの?」「うんまぁ、今日はいいんじゃない?」
っていうノリで。
ウブドは道路も空気も綺麗でないので(そして暑い)、町をだらだらと長時間歩くのは精神衛生上良くない感じがします。ウブドマーケットもすぐ近く(というかマーケットの端の方に宿がある)なのですが声を掛けられるのも値段交渉もめんどくさいし、そもそも物欲もないしお土産は今買っても荷物になるしでパスです。
ちなみにポートモレスビー(パプアニューギニア)の空港で買った約30cmのトゥブアン人形は、インドネシアにも当然連れてきていました。これはスーツケースに入れたら圧迫したりぶつけたりして壊れてしまうかもしれないので入れられず、貰った手さげ袋のまま持ち歩くしかありませんでした。かさばるしデカいし雨に濡らせないしでかなり厄介な荷物でしたが、全く後悔はありませんでした。たまに袋の中身を見ては無事を確認し愛でる箱入り娘っぷりでした。トゥブアンはメスです。
・・・我々の琴線に触れるものは、頑張って持ち歩くんですけどね。
ちょっと遠くまで歩けば田舎の田園風景まで行けますが、今日はその日ではないということでテラスでゆっくり。テラスからはモンキーフォレスト通りのグラウンドを見下ろすことが出来、朝食もここで食べていました。
このラウンジは共用なのですが、隣の部屋の人が出て行ったので独占状態。隣は角部屋で窓からの景色がだいぶ良かったので掃除ついでにチェンジしてもらえるか尋ねたところ快諾してもらえました。ラッキー!
お昼には昨日のWarung Ijo Ubudでのテイクアウト。
主食には予め調達しておいた赤米をトラベルマルチクッカーで炊いて、サテーという串焼とガドガドというサラダ、サワーソップの生絞りジュースでした。これで49,000ルピア。430円くらいです。バナナはタダ。
会場入りする前にミネラルウォーターとチケットを買います。チケットはここでもひとり8万ルピアでした。
今回の舞踊団は「Jaya Swaraジャヤ・スワラ」です。
若手のパフォーマーで構成されていて、他の舞踊団より斬新な演出をするというグループでした。
先ずはガムランの演奏から。やはり心地よい騒音といった感じで身体に入ってきます。
テドゥン・アグン・ダンスと呼ばれる踊りです。優美な踊りの中で大きな傘を操ります。
こちらは戦士の力強い踊り、バリス。本来ソロで踊るものだそうですが、この団体ではグループで踊ることで戦いを表現したりするそうです。
この二つの踊りが他ではあまり見ることのできない斬新な演目だということです。我々はバリ舞踊のド素人なので何が珍しいとかがわかりませんでしたが。
レゴンダンスです。マハーバーラタというヒンドゥーの叙事詩に基づいて踊る、ストーリー性のある演目です。
これはタルナジャヤと呼ばれる踊りです。女性の踊り手が男装してパワフルに踊っていました。
ドヤ顔。
ここでもトペン(仮面)登場。定番なんでしょうかね。仮面なのに動きや角度によって様々な表情を得られます。この白いトペンは優しい気性のものだそうです。荒い気性のは赤いトペンです。
これは不明です。下はガルーダなのかな?とすると、上に乗っているのはヴィシュヌ神でしょうか。判りませんが、ヒンドゥーでは神の乗り物に指定されている神獣というのがあるのでそのことなんだと思います。
人に羽根と嘴付けただけ、て感じですがこういう神獣を擬人化したモチーフのバリ美術はけっこうありました。
何かをくるくる回している群舞です。この辺から何を表しているのかさっぱり解りません。
鳥が帰ってきた!この衣装も複数になると似合う人とそうでない人がいたりして面白いです。この人は、似合う人。
ジャヤ・スワラの演目は以上でした。
若手中心の団体というのも頷けるような、パワフルで快活な動きが多かったように思います。同時にエネルギーが溢れすぎている感じもあり、熟練された感じだったりいい意味で雑だったりしてこちらに緩急を与える余裕のようなものは前日までの団体に一歩劣る感じはありました。若さは往々にしてアドバンテージではありますが、こういう芸能に関しては若くないと出来ないこと、年齢を積まないと出来ないことがあって、ジレンマがありますね。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Purnama House
米も炊けちゃうトラベルマルチクッカー。電圧切替スイッチがあるので海外でも使えます。
バリ島行きもスカイスキャナーでもちろん検索できます。