私は大学生の時に一度香港には来たことがあって今回は二回目の訪問だった。
その時のイメージは、ひしめくマンションにひしめく洗濯ものの光景、そして独特の乾物の匂いが街に漂っていた。この香りが私は苦手で、料理からもたまにすることがあって食べられないものもあった。私は香港臭となづけていた。
そして香港の若い女性は異様に痩せていたことを覚えている。もうスリムの範囲を超えてガリガリなのだ。
私はその時友達3人と訪れていたが、大学生で食べ盛りだったのとそもそも3人ともよく食べることから大量に料理を注文していた。店員さんはまだ頼むのかといった顔をしていたのを覚えている。
周りを見渡せば、カップルで来ている若い女の子は自分の分は頼まず、小さいお皿に男性から分け与えられたものを食べていた。それも相当少ない量をちびちびと。
私たちはあんなんで足りるのかねといいながらガツガツ食べていたので、私はその時今より10キロくらいも太っていた(笑)パンパン(笑)
香港の料理は美味しいものがやたら多くて、お粥の専門店やら点心やら、特に香港スイーツは絶品だった。マンゴー杏仁、美味しかったなぁ!
食べていないからか香港の女性はカリカリしていて道で喧嘩しているのをよく見かけた。
確か服の店員さんになんでこんなにみんな細いの?と聞いたら、結婚するまでは外では男性から与えられるものしか食べられないし、太ってはいけないんだと言われたような気がする。
そんな風習が香港にはあるのかと思ったのを覚えている。(真意は定かではない)
それに私たちが大学生で訪れたときは香港はそんなに物価は高くなかった。足裏マッサージも安くて、こんなに安く受けられるんだねと話していたもの。
今回二度目の訪問。一度目の訪問から10年経過している。
物価は全然安く感じられない。ガリガリの女性!というイメージはなく標準か少しぽっちゃりさんが多い。混み合った建物に洗濯ものも相変わらずひしめいているが、香港臭は嗅ぎ分けられなかった。
重慶マンション内のホテルは兎に角狭い。
バスルームもトイレの広さに無理やりシャワーを取り付けた感じ。部屋はかび臭くてずっといたら多分肺にカビ生える。旅慣れてきて免疫がついたから泊まれるものの、ちょっと気は滅入る。
でもここが旅小説で有名な深夜特急に出てきた重慶マンションかと思うと少しテンション上がった。
小さいお金が出来た私たちは前日に預けたデポジットの金額を替えてもらおうと受付にいった。私たちは前日大きなお金しか持ち合わせがなくお釣りがだせないといわれたので、正規のお金より多くデポジットとして預けていたのだ。
英語で、「小さいお金が出来たから正規の額に替えてほしい。」と言った。向こうは、「もう昨日のお金を金庫に入れてしまったから替えることはできない」と言う。そうは言われても私たちも困るので、「昨日預けた金額が最終日に返ってくると使い道がなくて困るからどうにかならない?」と言った。向こうは私たちが理解していないと思ったらしく、さっきと同じことを言う。
何度か同じやり取りを繰り返していると、
「出来ないよ、はいちゃってるよ、金庫に!」
!!!!
ずっと英語で話していたおばちゃんがいきなり日本語を話しだすではないか!!
しかも結構うまい!
ちょっと待て待て!なんで日本語話せるのに、ずっと英語だったんだ!と思いながら、あきらめてしずしずと部屋に戻った。
あ!!!!
昨日部屋の準備ができるのを待っている間、待たされる時間が長かったので私は散々愚痴をはいていた。
しまった!日本語が話せるっていうことは、昨日の会話理解されていた~!!! ⇒昨日の会話
もう後の祭りなのでどうしようもないが、海外で日本語がわからない人が多いと思ったら大間違いだ!!気をつけよう!!(笑)
ということで今日はスターフェリーに乗って、向こう岸の中環の方に行ってみることに。
スターフェリーとはヴィクトリア・ハーバーに就航して九龍サイドと香港島サイドを結ぶフェリーだ。尖沙咀からだと時計台まえに乗り場がある。
かなり頻繁に行き来しているので、行ったばかりでも少し待てばすぐに次のフェリーがやってくる。中環までは一人2香港ドル(30円くらい)安い!
フェリーの中はこんな感じ。揺れも少ないし空いている。
中環までは10分もしないで着く。夕暮れときの夜景がすごく綺麗らしい!
折り返してきた船とすれ違う。
結構大きい。
船員さんはセーラー服を着ている。そういえばセーラーって船員さんの服だったんだよなぁ。
日本では女子高生の制服ってイメージだけど。
船を停めるために太い縄を岸に固定する。
船の力が一気に縄に掛かって、ミシミシと音が聞こえる。力が一番かかるところだけ縄がぼさぼさになっていた。凄い力ということが縄の姿で想像できた。あれがびーん!といきなり切れたら怖いな。
中環エリアに到着!
尖沙咀に比べて断然綺麗で、オフィス街ぽくなった。
駅からはすぐに屋根着きの道があってビジネスマンも雨が降っても心配いらない仕組みになっている。
近代的で整えられたオフィス街の合間にこんな広場もあって、人々が多分太極拳か、少林寺拳法か、エクササイズか、運動に興じていた。
中環に来た理由は何個かあったのだが、そのひとつはミッドレベルエスカレーターに乗ってみようということ!
中環と南側の山の中腹を結ぶエスカレーターでで全長800メートル、高低差は135メートル。エレベーターが23基もあるらしい。
世界最長級のエスカレーター!
これはどんだけ長いか乗ってみるしかないでしょ!
始めは段になっていなくて、なだらかな斜面上になっている。
ちょっと後ろにのけぞりそうになる。
すぐに踊り場につくのだが、少し歩くとまたエスカレーターが始まる。
なだらかな斜面が、よく見るエスカレーターの階段式になった。
でも段の高さは日本のエスカレーターよりも低い。
半分くらいを超えるとソーホーという外国人に人気のエリアに入る。
このエリアは個性的なショップやお洒落なレストランやバーが沢山あるらしい。
エスカレーターに乗りながら、外国人がお仕事帰りかわからないが優雅にワインを飲んでいたりするのも見える。
どこまで続くんだという長さ。
永遠に続くんじゃないかと思い始めたときに最終地点!
なんと修理中(笑)
始めから最後まで25分くらいかかった!長い!
地味だけど、結構楽しかった。
ただ乗ってみたいという欲を満たした私たちは、さっさと引き返す。
帰りはひたすら階段で下っていく。ちなみに朝はエレベーターが下り運行になるらしい。
膝悪い人は、階段って登るより下る方が大変だったりするから良いのかも。
またソーホーを通り抜けてズンズンくだる。
ゆっくり動くエレベーターでは25分かかったけれど、下りは10分くらい。
すっかり暗くなった香港の街は人工の電気が灯りはじめる。
観光名所のひとつの香港摩天輪がライトアップされていた。
ちなみに大人一人100香港ドル(1500円くらい)
日本のお台場の大観覧車よりは安いかな。
今日も香港はきらびやかだ。
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