絶景舞踏

旅記事188 豫園・七宝老街を散策


次の朝は、雨が降っていました。万琵は自他共に認める雨女ですが、多分これは普通に雨が降っただけ。万琵の雨女っぷりは、移動日とかに発揮されるのでしょう。

雨具としてのポンチョは持っていましたが、これを着ると視界が悪くなる上にリュックから物を出すのも大変になるので傘ないかな~とフロントに行ってみると、無造作に傘立てに刺してあるやつが幾つかありました。ラッキー!

 

今日の目的地は「豫園(よえん)」と「七宝老街」です。

 

ということで傘を2本拝借して、最初の目的地、豫園に地下鉄で向かいました。

上海の地下鉄は山手線のような環状線があり、その他を縦横無尽に満遍なく通っている形です。東京より複雑かも。我々の最寄り駅ベイシンジンを通る路線はさしずめ東西線のような性質です。となるとベイシンジンは南砂町って感じ。ベイシンジンは西側だけど。

ベイシンジンから豫園までは南京東路という駅で乗り換えでした。

豫園駅前

豫園の駅前。写真の奥の方へ人が流れていくのでそっちが豫園なのかなと思ってちょっと進んだのですが、どうやら逆だったみたいです。

昔のアイドル

中国にはこういうファッションセンスの人が結構います。竹下系なのかな?靴と靴下と肘に統一感を持たせてありますね。ちなみに意外と歳いってました。

 

豫園付近にやってきました。もう既に雰囲気がそれらしくなっています。

豫園付近

この辺りから食べ物屋や雑貨屋が増えてきます。

ヨーグルト Tシャツ 版画かな?

シャツを着ているのはブッダですね。『聖☆おにいさん』のような。

南翔饅頭店(疑惑)

我々は「南翔饅頭店」という有名な小籠包の店を探していたのですが、いたる所にその南翔饅頭の看板があるのでどれが本物なのか、全部本物なのか、区別がつきません。

取り敢えず食べてみました。

南翔饅頭(疑惑)

うん、美味い!よくわかんないけど、これが本物ってことで、いいんじゃない?

食欲に火がついた我々は、

蟹の天ぷら(殻ごと)

こんなのも買ってみました。蟹の天ぷら。すっごい大きいな!と思いきや、大半が衣でした。万琵は器用に衣を剥ぎ取って食べていましたが、剥ぐと結構小さくなるのね・・・蟹は2杯くらい入っていました。

中身はまあまあ美味しかったんですが、その前に殻と格闘しなくてはなりません。衣・殻・中身。地元の人はバリバリ殻ごと食べていたので僕もそうしましたが、これは結構強敵。油もくどい。甲羅に含まれるアスタキサンチンの抗酸化作用と揚げ油のトランス脂肪酸との闘いですね。

豫園

豫園のメインにやってきました。豫園とは、16世紀に造られた庭園です。建物と池、蓮などがマッチしていて時間の流れが緩やかに感じます。中世を感じさせますね。

雨ですがしっかり混んでいます。そして、

南翔饅頭店(多分本物)

あった!おそらく本物の南翔饅頭店!ここに異様なほど行列が出来ていました。並ばないと専ら噂の中国人も、みんな並んでいました。

南翔饅頭(多分本物)

こちらは黒酢のようなものを蛇口から出して浸して食べます。これも美味しい。さっきの店も美味しかったので、食べるだけならどっちが本物とかの議論をする必要はなさそうです。

ここから次の七宝に行くには再び地下鉄に乗らなくてはならないので駅に向かいます。台湾の迪化街のような古い造りの町を見ながら駅に行きます。

 

今度は2度乗り換えて七宝駅で降ります。

地下鉄を降りて10分ほど歩くと七宝老街が見えてきます。

七宝老街

ここは水の都。奥に入ると水路があり、目を楽しませてくれます。

七宝入口

これはなんだろう、竹を編んだ傘に絵札がぶら下がっています。縁起が良さそうな物ですね。

ひょうたん

他にはひょうたんが売られていました。ひょうたんは大小様々ありそれぞれ違う形をしていて、お気に入りを探すのもいいかもしれません。買うんならね。

餅みたいなの

餅のようなものやちまきのようなものを売っています。買ってはいません。

水路上から

水路の上まで来ました。橋が沢山かかっています。蓮が生えていて、時折手漕ぎ船も通ります。

掃除船

一艘の船が荷を積んで横切っていったのですが、積荷を見ると蓮やら泥やらゴミやら。掃除する人だったんですね。これのお陰で水路を綺麗に保っているようです。

釣り人も

そしてその水路で、釣りをする人もいました。なにか釣れるのか?後で回りこんで見に行ったら、釣り人は少年の兄弟でした。なんか釣れていたようだけど、それどうするの?食べるの?

水路周りの建物

水路の周りは古い建物で、多くが何らかのお店になっていました。カフェやアクセサリー屋だったり食べ物屋や貸衣装スタジオなんかもありましたが、我々が行ったときにはけっこう閉まっていました。

一通り見て、水路の続く奥の方へ向かっていくと、途中から明らかに空気が変わってしまいました。道端に座り込んでコチラをジッと見ている人(雨なのに)、軒先で小さな商店をやっている人や半地下の家で洗濯物が干してあったり・・・これは、地元だな。この辺りはあまり裕福でない町なのかもしれません。纏う空気がセブ島の路地裏な雰囲気でした。というのを二人とも察知してか、早々に引き上げることにしました。

水路の周りは観光地になっているので軒下でコーヒーなんか飲むのもいいかなぁと思いましたが、値段が高そうだったのでやめておきました。

 

ベイシンジンに帰ってきて、スーパーに寄ってみました。

スーパーはショッピングモールらしき建物の4階部分にあったのですが、下の階は工事しているのか潰れてしまったのか、廃墟同然でした。大丈夫なのかと思いましたが、スーパーは普通に営業していました。

置いてある品物が殆ど中国産であることを除けば普通のスーパーに見えます。総菜コーナーもあるし、生鮮(?)食品もあるし、お菓子も沢山あります。いや、お菓子は異様に多かったような気が。駄菓子の袋詰めコーナーがかなり充実していました。そういうののパッケージは全部漢字ですけど。輸入系お菓子は流石に別売りでした。

スーパ―

ちょっと気になったのがこれ。鶏の足です。モモでなく、足。焼鳥屋界でいう「モミジ」というやつです。日本にいた時でさえモミジは手が出なかったので、中国では尚更。。中国の人はこういうの平気なのかなぁと思っていたところ、後日目の前でむしゃぶりつく姿を見ることになりました(笑)中国人のおやつなんですね。

そういえばあらゆる売店で売っていたので、気になる方は是非お試しを。そしてどんなだったか教えていただけると嬉しいです。

では上海はこのくらいにして、次いきますか!


 

 
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