スリランカには国立公園が何カ所かあって、沢山の野生の動物が生息している。
ヤーラ国立公園に生息する動物は象や熊、ヒョウもいるらしい。私はぜひともヒョウを見てみたいが、ヒョウに遭遇出来る確率は低いみたいだ。
行ったからといって動物に必ず会えるということではない。やはり国立公園毎のベストシーズンの時が一番遭遇する確率は上がるし、朝方の方が動物たちは姿を現すことが多いみたいだ。
ちなみにヤーラ国立公園のベストシーズンは1月~6月。11月~12月は雨が多く、8月末から10月中旬までは閉鎖される。
朝の4時半、時間通りに迎えのジープが来て、宿の人がお弁当にしてくれた朝食をもらって出発。
メンバーはカナダから来たカップルとフランスから来た老夫婦だった。
安いツアー料金だったから、おんぼろジープが来たらどうしようと心配していたが、普通のジープだった。しかもメンバーの中に上品な老夫婦がいたことが、かなり安心の種になった。
お弁当にしてくれた朝食の中身を見てみた。食パンと茹で玉子とウインナーにバナナ。
味は普通だが、こんな朝早くに起きてくれてお弁当を持たせてくれるのは有り難い。
ヤーラ国立公園の入口付近で、開く時間になるまでしばし待つ。
真っ暗の中出発したが、いつのまにか空は明るくなっていた。沢山のジープが今か今かとゲートがオープンするのを待っている。
一斉にジープが入っていったら国立公園の中で渋滞になりそうだなと思ったが、そんなことは心配する必要がないくらい国立公園の中は広いのだ。
ゲートの近くで野生のイノシシを早速発見。
これは期待が高まるぞ。
ゲートが開くと一斉にジープが中に入っていく。
ガイド同士で連絡を取りながら、動物を見つける為に、ヤーラ国立公園の中を勘をたよりに走り周るのだ。
私はサファリというものがどういったものか知らなかったが、ジープに乗りながら、草むらや遠くになにかいるか目を凝らし、真剣に動物を探す様は、なにか宝物探しでもしている気分になって非常にワクワクした。
まず目に出来たのは孔雀だ。遠くからでも分かる鮮やかな体を持っている。大きな岩山をゆっくり歩く様はまるでこの世を支配している女王のように見えた。オスだけど。
横からみると尾っぽが凄くながい。
尾っぽを大きく広げて求愛行動をしている孔雀。
相手は後ろの方に移っているメスなのだが、どうやらこの雄はちょっと間抜けなのか、せっかく大きく広げた尾っぽはメスの方とは向きが間違っている。
果敢に何度も求愛行動は続いていたが、はなからメスは興味が無いらしく、全く見向きもされていなかった。
宝塚歌劇団は孔雀をモチーフにしているのだろうか。
横から見るとこんな感じになっている。かなり重そうだな。
体の中にこんな遺伝子が組み込まれていると思うと、生命の不思議を考えられずにいられない。
この鳥はスリランカの国鳥らしい。ん?鶏?
こっちを向きながらむしゃむしゃしているのは、スリランカ・マダラジカ。
なんとも平和な顔をしている。
鹿は群れで行動をする。ひとつの群れで15匹くらいはいたと思うが、100匹くらいの大集団もいるらしい。
鹿の遭遇はかなり高くて、サファリの間に5回くらい遭遇できた。
これはインドリクオオトカゲだ。頭から尻尾の先までは長さ1mくらい。小さいトカゲのように動きはそんなに早くなくて、のっしのっしと歩く。
目は丸くて愛らしいが、時折ぺろぺろっと出てくる長い舌が気持ち悪い。
結構手の長さあるんだなぁ。
鳥の種類は数えきらないほどだ。
これはどっちかと言うと地味目な鳥たち。
鮮やかな色をした鳥たちは老夫婦のおじいさんが大好きみたいで、他の動物にはあまり興味を示さないのに、可愛い鳥たちにはものすごく興奮していた。
鳥マニアなのかな。
時折違うジープの人たちも一緒になるのだが、ものすごい大きい本格的なカメラを構えている集団も沢山いた。何人もの人々が一斉にでかいカメラを構えてカシャカシャ取っている様もなかなかの迫力でなんだか笑えた。
私が一番好きだった鳥はこの方。
緑に姿をくらましていて、まるでカメレオンのようだ。一見目とか嘴とか怖いが、ずっと見ているとなぜか笑えてくる愛嬌の持ち主だ。動きもロボットみたい。よく目を凝らしていないと、彼らを見つけることは難しい。
ジープは休むことなく、公園の中を周り続けていた。
ずっと動物が出てくるわけではなく、ただひたすら走り続けている時間もある。
そんな時間が長くなると段々飽きてくる。後ろのカナダカップルの彼女の方は初めからサファリには興味なかったが、彼氏が行きたくて一緒にきたパターンみたいで、早々に爆睡し始めていた。
彼氏の方は目が良いのか、遠くの動物でもすぐに見つけて私たちに教えてくれていたが、今は動物は何にも見当たらない。
時折他のジープとすれ違い情報交換をしていて、どのジープもいないなぁと首をふるばかりだ。
が、そんな時に現れてくれた大物!!
ヒョウだ!!
私たちが到着した時にはすでに一台のジープがいて、私たちのジープが近づくと人の気配が多くなったのを感じてかゆっくりと森の中に帰っていった。
正面からの良い写真は撮れなかったのが残念だが、出遭える確率が少ない、しかも夜行性のヒョウに会えて一気に興奮。朝起きてくれたヒョウに感謝。ガイドも10回に一度くらいの割合でしか見られないんだ!と嬉しそうにしていた。
異様な体の斑点模様は森に馴染むことはなく、黄金に光輝いている。黄色がこんなにもビビットな動物もそういないのではないだろうか。動物園のヒョウはなんだかくすんだ黄色のイメージがあったが、こんなにもはっきりと分かる模様と黄色の配色にびっくりした。
人間をあまり恐れていないのか、走って姿を消すことはなく、本当にゆっくりゆっくり、時折こちらを伺いながら去って行った。
いや~有り難い!!
そして休憩がてらに連れて行ってくれたのが、キリンダというところ。キリンダはティッサの南東、約10kmにある。インド洋の海はクールなイメージを持つが、この岩山とマッチしてとても良いところだった。
さて後半戦、またジープはぐるぐると回りだす。
大きな沼地に行くと、遠くにスリランカ・ヌマワニがいる。
ちょっと遠く過ぎて見つけるのも困難な感じだった、それでもわかる。
なにか??
こちらはインド・スイギュウ。
はにゃ?
こっちはスリランカ・ハイイロオナガザル。
この親子の鳥たちは飛び方を練習している最中。
親鳥の後に続いて、何度も挑戦している。
こちらはスリランカ・アカマングース。
そして森の中から現れた象に遭遇。
野生の象だ。カナダのカップルの彼女の方は象が大好きなのかこの時だけはとび起きて、キュートと連発しながら大喜びしていた。
象の人気は凄い。
タイのラムパーンで見に行った保護センターの愛らしい象とも、アユタヤで見た生気がない公務員みたいな象とも表情が違った。
なんだかこちらの象は少しだけピリピリしている感じもあり、目が鋭かった。
やはり人間に飼われているものと野生との違いなのだろうか。
次々にジープが集まってくると、象も少し警戒したのかパオーンと大きな声を出した。
こんな巨体が興奮して襲ってきたら私たちひとたまりもない。
ジープが象から距離を離すと、ゆっくりと道を渡って反対側の森に姿を消していった。
ちょっとした緊張感があって、ドキドキした。
この後もジープは時間になるまでぐるぐると公園内を走ったが、昼に近づくにつれて動物たちの姿は見えなくなっていった。
一日ツアーの人たちはここで昼食を食べて、また午後サファリが開始されるが、半日ツアーでも十分に満足できた。
あぁ~楽しかった!
でも結構疲れた~。
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