夜な夜な外は、若者たちの宴会の音でにぎやかだった。
私たちは、騒がしくても気にせず爆睡できるたちで、うるさいねー、と言いながらも、5分後には寝ていることが常だった。
それでも休日の夜は、朝の5時位まで騒がしい日もあり、ふと外の声で目を覚ました。
窓から外の様子を伺うと、大勢の若者が円になって、掛け声みたいな、歌みたいな、酔って奇声をあげたり、とにかく最強に、盛り上がっていた。
一方では、お金が無くなった若い人がぼーっと無気力に、道端の隅に座っていた。オークランドに来て、こういった若い人をよく見かけるようになった。
都会というものは、いろんな人の巣窟でもある。
やけに目が冴えてしまって、過ぎ去りし日の20代のことを思い出した。
今は、朝まで飲むといった意欲も全くわかなくなっているが、若いころはよく朝までみんなとお酒を飲んだりしていた。
随分と環境が変わり、20代の体力はもうない(笑)
別の日の夜中に、口さみしくなり、宿の下にある24時間営業のコンビニでアイスを買ってみた。
この日も若者で大賑わい。若者が食べそう(?)なアイスを買ってみた。
中の色が、よく海外にある蛍光色の色で、うわっと思ったけど、普通に美味しかった。
翌日、オークランド博物館(戦争記念博物館)に行った。
この博物館はマオリ&ニュージーランドの自然についての展示が充実している。
オークランド・ドメインという、オークランドの中で一番古い公園の中にある。
死火山を公園にしていて、面積が75ヘクタールもあり、温室などもある。
オークランド市内中心部からLINKバスでも行けるが、私たちは、もちろん徒歩で。
風が吹くたびに、上から大きい松ぼっくりが落ちてきて、当たったら痛そうだなあと思っていたら、ごつっと思いっきり当たり、すごい痛かった。
ムラケンは、自分は当たらないけど、私は絶対当たると予感していたらしく、案の定当たった私を見て笑いを隠し切れず、にやにやしていた。
オークランド博物館は高台にあり、大きな建物は威厳に満ちていた。
手前に写っているものは、戦没者慰霊碑。
博物館の前に展示してあった砲台。
入場料だけだとNZ$25。マオリの文化ショー併せてNZ$45。
私達はショーを含めたチケットを購入。
中は結構広くて、一階にマオリに関する展示物があった。
入ってすぐにマオリの家がお出迎え。
家の門にこういったものを飾るらしい。
マオリのシンボル。このシンボルを形どったものは、お土産屋さんによくあった。
どこの国か忘れてしまったけれど、近郊の国での仮面。
パプアニューギニアの仮面。
羽、すごい。
これは剥製ではないけれど、150㎝くらいになるペンギンの骨格が見つかっているらしい。
でかっ!
モアの復元像。
でかっ!
切り株もあった。
でかっ!
ニュージランドにいた恐竜。
でかっ!
ゼロ戦もあった。
若者の命を救うためにわざと修理を遅らせ、修理が完了したのは終戦となった8月だったため、このように残っているみたいだ。
ショーは、あまり期待していなかったのだが、とても楽しかった!!
説明が英語で、ほぼほぼ分からなかったけれど、なによりもマオリの人たちがすごく楽しそうでお茶目だった。
マオリの武器の使い方を披露してくれたり、ポイという長い棒を投げ合う遊びを披露してくれたりした。
力を示すためか、気合いれか、わからないが、男性は、自分のお尻をペーン!と思いっきりたたく。
良い音がして、良かった。
最後に、儀式というか、踊りというか、伝統の舞「ハカ」というものを披露してくれた。
この真ん中のおっちゃんが、めちゃくちゃカッコよかった。
若者のエネルギッシュさとは違った迫力があって、なぜか感激してちょっと泣いた。
ラグビーはニュージーランドの国技で、ナショナルチームのオールブラックスというチームは、試合の前に鳥肌ものの、ハカを舞うらしい。
見てみたい。
センターのおっちゃんと記念写真。
大半のお客さんは若い方と記念写真を撮っている中、写真撮りたいと言ったら、ちょっとおっちゃん、恥ずかしそうにしていた。
帰りにパーネル地区を歩いた。
ホーリートリニティ教会。
マオリ族にキリスト教を広めていく物語が、ステンドグラスになっていた。
洗礼を受ける、マオリの人。
歴史を沢山感じた日になった。
でも公園も博物館も広くて、疲れた~。