ペトラ遺跡群を2日間かけてトレッキングした私たちは、休むことなく歩き続けたので結構足にきていた。
旅というのは大きいバックパックを背負ってどこへでも歩いて痩せるというイメージだが、実際のところ私の場合は東京にいた方が体を毎日動かしていたので、どちらかというと運動不足になっている。
東京に住んでいた時は最寄りの駅より30分程歩いたところの駅がハブステーションになっていたので、毎日のように行き帰りと歩くのが日課だった。デッサンモデル自体も実はかなり内の筋肉を使う。
食事もなんだかんだで揚げ物などを除けば日本食はヘルシーだと思う。自炊と外食の違いで仕方ないと思うが、塩分摂取量も旅を始めて何倍も増えたと思う。
東京だとお惣菜コーナーもふんだんに種類があるし、オーガニックとか健康志向のお店も多いが、海外はそんな便利で尚且つ選択の幅がある所はそんなにない。
ペトラでは安めのレストランが少ないし、歩き疲れた後に自炊も面倒なので私たちは宿のすぐ近くのお店のホブスとホンモスで毎日食事を済ませていた。
ちなみにトマトはなぜかすごく安いのでおすすめ。
違うもの食べたいね~なんて話ながら、宿のオーナーにワディ・ラムのデザートキャンプの事を聞いた。
ワディ・ラムとはヨルダンの南部に位置していて、ごつごつとした岩山が沢山ある砂漠地帯で世界遺産になっている。
ペトラ遺跡はインディジョーンズに使われていたが、アラビアのロレンスはワディラム近郊が多く撮影場所となっている。ちなみにアラビアのロレンスは何度か借りたが、めっちゃ長い映画で一度も全部を見通せたことがない・・・汗
ペトラの安宿ではほぼ全ての宿で一日ワディラムデザートキャンプツアーを催行していると思う。
このデザートキャンプ、ワディラム保護区を4WDで保護区内を周った後にキャンプで一泊しながら、ベドウィンの手づくり料理が食べられるというなんとも魅力的なツアーなのだ。
そのベドウィン料理がかなり美味しいらしいのだ!
私たちの泊まっていたペトラゲートホテルでは4WDツアー、ディナー、ブレックファスト付きで一人35JD(5800円くらい)だった。ちなみに初日に車に乗せてくれたバレンタインインの宿でも同じ値段だったと思う。宿によってキャンプの場所が違うみたいだが、そんなに大きく違いはないのではなかろうかと思う。ペトラゲートホテルと連携を取っているキャンプはデザートムーンキャンプというところだった。
ペトラゲートホテルの場合は、翌日参加で頼んだのは私たちだけだったが問題なく頼むことができた。できればキャンプだから沢山人がいた方が楽しそうだが、この時期は閑散期だからしょうがないかなぁ。
ちなみにその他にかかる料金としてワディラムまでの往復のバス代14JD、ワディラム入場料5JDがある。人数が沢山いればバス代はひとり往復10JDらしい。
次の日は6時にホテルの前にバスが迎えにきてくれた。この時期は一日一本みたいだ。ワディ・ラムに向かうバスは公共のバスだが、宿と連携をとっているようで宿まで迎えにきてくれるのだ。
宿に大きい荷物を置かせてもらって、さあ出発!!
向かうまでの景色も凄く良い。
バスには全員で10人くらいいた。その中では、砂漠の手前にあるワディラム保護区のビジターセンターで直接4WDサファリを申し込もうとしている人も多くて、バスの中で4WDの費用をシェアしようと人を集める旅人もいた。4WDは一台で6人のることが出来る。
また4WDではなくてラクダに乗るものもある。
私たちが予約したようなパケットになっているものは楽で良いが、キャンプせずにその日までに違う場所に移動したい人はバスの中で人を集めてサファリした後に、帰りのタクシーもシェアしたりする方法もあると思う。ちなみに帰りのバスは次の日の8時しかないとのことだったので、それ以外の時間に出たい人はタクシーを使う必要がある。
バスの中でヨルダンは結構高い入場料が多いという会話を他の旅人さんがしているなかで、ヨルダンパスという話になった。
ヨルダンパスとは2015年9月から運用開始になったらしいのだが、ネットで購入出来てパッケージ料金制でビザ代やらペトラ遺跡の入場料やらが全部含まれてお得になっているらしいのだ。
バスに乗っていた大半の人はこのパスを買っているらしかった。
ワディラム自然保護区の入場料も入っている。
私たちはパスを持っていないから入場料払わないといけないんだというと、なんで買わなかったの?とみんなが不思議がったので、日本人はビザが無料だからあまりお得感がないんだよ、と説明すると中国の女の子がものすごく衝撃を受けていて、中国はどこの国でもビザビザビザで大変なのに、なんなんだこの違いは?!とびっくりしていた。
中国も最近はビザが免除になったり無料になったりする国が増えていると思っていたが、そうでもないのかな?
でもこの子国籍は中国だけど、ずっとアメリカで生活していたから中国語を話せないと言っていた。アメリカで産まれたのかな?アメリカで生まれたらアメリカ国籍も貰えるはずだったが、よく真相はわからないが、すごく良い子だった。
さてバスはビジターセンターに8時半頃到着。
ここで私たちはキャンプのスタッフが迎えに来ていてくれたので、車を乗り換えた。
そのまま少し走ってから、今から甥が4WDで来るからちょっと待っててねと言われたので周りを少し歩いた。
小さい犬が沢山いて凄く可愛い。まだ小さいからか無邪気に私たちの後を尻尾振って追ってくる。
少したつと4WDがやってきて、ここからツアーが始まる!
私たちのお世話をしてくれるのはサイというあんちゃん。べドウィンで30歳独身。楽しみだあ!!
ここの砂漠はさらさらした砂が一面にあるTHE砂漠とはちょっと違う。どちらかというと砂というより岩山が沢山あるのが印象的。
まず連れて行ってくれたのはロレンスの泉というところ。
写真の木が生えてあるところぐらいに源泉があるようだ。サイが上に登れるから行っておいでと私たちを送り出した。
え?!登れるってどっこから登るの?!と思いながらあっちだあっちだと下の方から支持されるままに登ってみた。
なかなかの傾斜で結構怖い。道もどこがどこだかわからない。しまいにはわからなくなって下にいるサイを見るとそっちじゃないそっちじゃないというジェスチャー。
え~。
取り敢えずいけそうなところまで登って下を見てみると、結構高い~。
なかなか景色は良かったが、結構怖かったよ、ここ。
と降りていくとサイが、全然違う道登っていってたよ、もっと簡単に上まで行く道があるのに~と言われた。
え~
次は大きな砂山というところ。砂の色は赤っぽい。粒子は少し粗めかもしれないが、THE砂漠といった感じでサラサラしている。足が砂に取られてここも登るのが大変。
多くの人は上まで登ったらボードにのって滑ってきたりしていて楽しそうだった。
私たちは少し奥の方まで足を延ばしてみた。
そこには見事な景色が広がっていた。
はるか向こうに集落が見えた。ここで私は一踊り。このゴツゴツした岩山が連なる場所は本当に地球なんだろうかと錯覚に陥った。ひとつひとつの岩の形が面白い。
この後サイがこっちに日本人がいるよと、すぐ下の小屋に行くとアジア人の二人を発見!実際は日本人のまさ君と香港人リンさんだったのだけど、一緒に行動することになってみんなでひとつの4WDに乗り込んでサファリを再開!
やっぱりこうゆう時は二人より多い方が楽しい(笑)
次に行ったのはアンフォーシの壁画があるところ。岩と岩の細いところを入っていくと、
あった、あった。
動物やら手やら草の模様?やら色々あった。
なんだかちょっと子供のいたずら書きみたいだなと思ってしまうが、誰かが昔ここで、何を思ってかはわからないが書いたところを想像するとなんだかテレパシーを送られている気分になった。
勿論近くからみると、岩自体も美しい。
ペトラも良かったけど、なかなかここもアドベンチャー感ある!
さて前半はこんな感じで。
後半に続く!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒デザートムーンキャンプ(ペトラゲートホテルにて手配)
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