(この記事は2017年1月9日の出来事です)
この時期のパフォスは天気が悪い時が多いみたいで、なかなかカラッと晴れてくれる日が無かった。海沿いの町は何処もそうなのかもしれないが、ヨーロッパに住んでいる人が太陽を求めてバカンスに行く気持ちになるのも分かる気がする。
1月9日ともなれば、お正月の高揚感もなくなり始め、そろそろ動きださなければという気になってくる。日本だと、もう学校の三学期が始まるころだし、社会人はもうばりばり働き始めているころだ。
ビル群やメトロが無いパフォスでは、全く忙しさを感じない。
ただそこに海があり、静かだ。
この日は朝から天気が良かったので、ちょっと足を延ばしてポリスという町に行ってみることに。
ポリスはパフォスからバスに乗って一時間ほどの場所に位置している。古代マリオン王国があったところらしいが、古代マリオン王国といわれても正直詳しくないのでわからない。
だれか教えてくれ。
このポリスからアカマス半島というところに行くことができて、そこは遊歩道になっているらしい。そしてこの遊歩道にはアフロディーテの泉というものがある。
パフォスからはカラベラ・バスステーションから645のバスが出ていて、1.5€でいくことができる。
カラベラ・バスステーションはツーリストエリアではない方のパノ・パフォスに位置しているバスステーションだ。
写真の左側がパフォスからポリスへの時刻表で、右側がパフォスに帰るバスの時刻表だ。
ポリスではこの奥に写っているバス停が終点になる。帰りのパフォス行きのバスもここから乗る。
この右向いにツーリストインフォメーションがあって、地図やらもらうことができる。トイレに行きたかったら、このツーリストインフォから坂を下って行ったところに大きな駐車場みたいなところがあるので、そこの裏あたりにあるトイレを無料で借りることができる。インフォの人に聞くと教えてくれる。
トイレのすぐ側にカフェがあって、そこのおじさんがコーヒーを誘ってくれるが、遊歩道にはトイレは無いようだし、コーヒーを飲んだらトイレが近くなるのを恐れて断ったら何故かみかんをくれた。
ちなみにバス停から右側の道を進んで行くと石畳の道に変わるのでそこを進んでいくと、可愛らしいレストランやショップが立ち並ぶエリアになっていく。
ここは夏だと賑わうと思うが、私たちが行ったもろ閑散期では空いているところのほうが少なかった。
突き当りらへんに郵便局があって、その隣らへんに聖ニコラス教会がある。内部はとても小さくて、可愛らしい。
さてポリスの町からアカマス散歩遊歩道の入口に行くにもバスが出ている。ツーリストインフォメーションから坂を下っていくとバス停がすぐ見えてくるのでそこから乗る。料金は一律1.5€。30分で到着する。閑散期にも関わらず結構人はいる。
バスから降りると、すぐそこにボタニカルガーデンの入口が見えるので、ここから中に入って散歩の開始だ。
道は海沿いのアフロディーテと山深くに入っていくアドニスの二本があるみたいだが、やはり海沿いのアフロディーテでしょ。
遊歩道には案内板があるので迷うことはないと思うが、道は舗装されていなくて、時々ヌルヌルしていたり滑りやすいので注意が必要だ。遊歩道といえるのだろうかといった険しい道もある。
二本の道とも全長7.5キロ程で3時間ほどもあれば回れると思うが、ゆっくり景色を楽しんで周るためには午前中から歩きはじめるのが良いと思う。私たちは出発が遅かったので、帰り日が暮れはしないかと、ちょっと急ぎ足になるはめになった。
アフロディーテの泉は入口から徒歩5~10分ほどで着く。
見るからにこの奥に何かありますよとお膳立てされている道をすすんでいくと、アフロディーテが水浴びしたとされる泉に行きあたるというわけだ。
アフロディーテが水浴びしたところとなれば、さぞかし神秘的で綺麗な泉なんだろうな!!
が、が、が、が~~~ん!!!
(☝この表現はもはや死語だと思うが、最近偶然再会した旅人さんが流行らせようとしていたので、私たちは意識的に最近使うことにしている。ガ~ン、だけじゃなく、が、が、が、とクレッシェンドしていくのが通。当然、ベートーヴェンの『運命』のメロディーに乗せる)
アフロディーテの泉・・・・。
もはや陰鬱な雰囲気が漂っている汚い水溜まりじゃないですか。
ここで水浴びしているのは、髪の毛がわかめに変化したアフロディーテのお化けなのではなかろうか。
同じように水浴びをすると肌がツルツルとなる噂もあるらしいが、ちょっとその勇気は出てこないな。
いやしかし、きっとこの色は普段は美しく透き通った色になり、泡から生まれた美しいアフロディーテが優雅に水浴びをしていたに違いないと頭の中で修正をかけた。
だが海はめちゃくちゃ綺麗だぞ!!
アフロディーテの遊歩道では、大半が海沿いになっているので、この雄大な海を楽しみながら散策できるというワケだ。
心も洗われますね。
冬とはいえ、陽射しを浴びると汗ばんでくる。太陽の光を浴びると海の色も何倍も美しく見える。
そういう意味でも午前中からの散策がおススメ。光が当たらなくなると、海の色もくすんできてしまうのだ。
アフロディーテが生まれたとされるペトラ・トゥ・ロミウの海とはうって変わって、ここの海はとても穏やかだ。あっちの海は薄い色だったけど、こっちは見事な青とターコイズブルーのコントラストをみることができる。
私たちは出発が遅かったので、光が当たる時間に海添いを歩くために遊歩道を逆走する形で進んだのだが、ルート通り進んで行くとはじめは森の中を歩くことになる。
森から抜けた瞬間にあの海が広がっていたら、さぞかし感動すると思うので、やっぱり逆走せずに歩くのが良いと思う。
私たちは始めに海沿いを満喫してしまったので、後半はドロドロのぬかるんだ道をひたすら歩く形になった。
だが森は森で芸術的に朽ちた木々があったりして、面白い。
山羊にも出くわす。
前日までの雨のせいで靴が泥だらけになった。
時折遠目に海が見える。
あの小島は亀の甲羅みたいだな。
帰りのバスも一時間に一本くらいなので、時間が合わないと寒いなかバス停でまたなければならない。
近くにレストランがあるので、コーヒーを飲みながら待つのもいいだろう。
バス停に着いた時はもう日が落ちかけていて、赤い夕陽が空と海を染め始めているときだった。
それを見るために自家用車を持った旅行者がどこからともなくやってくる。
ああ、いいな車・・・
ポリスからパフォスまでのバスとの連結はよく、ポリスについたらすぐにパフォス行きのバスに乗ることができた。
夜ご飯を買おうと宿の近くのスーパーに入ってみる。
おおおおおお・・・・・・!
大量の生きのいいカタツムリが。そういえばこの辺りの人は普通にカタツムリを家で調理するんだったな。
よ~し、今日の晩御飯はこれかな?!
う、う~む・・・。
貝もカタツムリも一見変わらないように見えるけれど、どうしてカタツムリは気持ち悪いと思ってしまうのだろう。
そういえば昔、草原を板で滑っていた時に、なぜかカタツムリの中身だけが板にめっちゃくっついていて、ぎゃ~と叫んだことがあったなぁ。
[ アカマス遊歩道の行き方 ]
パフォスのカラカベ・バスターミナルから645番のバスで1時間でポリスへ、1.5€。
ポリスのバス停から622番のバスで30分でアカマス遊歩道の入口前まで、1.5€。
時刻表は記事内の写真参照。
アカマス遊歩道は午前中から歩くのがおススメ。
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