(この記事は2017年1月下旬の出来事です)
サントリーニ島も良かったけれど、なかなかナクソス島の雰囲気も良い。
地元の人の生活をより感じたいならナクソス島はとっても良いところだと思う。
海も似ているしそんなに離れていない島だし、そんなに変わらないんじゃない?と来る前は思っていたが、全然違うのが面白い。
キプロスからギリシャのクレタ島、サントリーニ島、ナクソス島と島めぐりをしてきたが、本当に島ごとに雰囲気が違う。
景色が違うから当たり前っちゃ当たり前なんだけどね。
私的にはキプロスが一番ハイカラな感じ。夏と冬とでは全然イメージも変わってくるだろうが、クレタ島はグルメで多様性というイメージで、サントリーニ島は観光的だが秘密的な部分もあり、ナクソス島は着飾っているところもどこか微妙で(良い意味で)、狭間を歩いているって感じだ。
共通していることと言えば、どこかみんなのんびりしていて、平和な感じがする。
人々も親切だし、ほど良い感じで距離をとってくれる。島の人に悪い人はいないように感じる。
宿のお姉さんにナクソス島の内陸部はシティと全然違うから是非行ってみてと言われていた私たちは、Apeiranthosという小さな村までバスで行き、そこからMoniという更に小さな村を経由して、かってナクソス島の首都であったHalkiまで歩いてみることにした。このルートで約4時間くらいのトレッキング。
宿でもらった地図に大まかなトレッキングルートが書かれてあったので、道も複雑そうでないし、まあ行けば看板か何かあって大丈夫だろう。
今日の朝食も大量だ。
心なしか、昨日よりバゲットの大きさも大きくなっている気がする。
スリランカの大量朝食の記憶とマッチして、ここの朝食も一日に一品づつ増えていく構造のようだ。
一日目でも大量だったものにさらに今日はスイーツがもうひとつ加わった。
この写真以外にまだまだ料理はある。
もしかしたら宿の人もこんなには食べられないだろうと思いながらも出してくれているのかもしれないが、私たちが完食するから内心どんだけこいつら食べるんだろうと、ドギマギしていたのかもしれない(笑)
家族も親切だし、ここは本当にホスピタリティー溢れる良い宿だ。
人間小さな気遣いでも嬉しいもの。見習おう。
バスは海岸近くのバスターミナルまで行かずに、宿の近くのバス停を教えてもらった。
ちなみにここが海岸近くのバスのオフィス。わからないことがあったり、バスのスケジュールが欲しかったらここに行くと良いだろう。
昨日調べたバスの時刻表。
Apeiranthosまでのバスは月曜から金曜日は7:30、11:00、13:30、15:00、19:00の5本。村からのバスは7:50、8:45、13:45、16:15あるみたいだ。
土曜日は11:00、13:30、15:00の3本、村からは7:50、8:45、16:15。
日曜に限っては13:30の一本、村からは7:45の朝一本しかないようなので、日帰りはできないので注意。
ちなみに日曜日はスーパーとかも休みのところが多いので注意。
私たちは11:00のバスに乗りApeiranthosで降りてトレッキングした後、Halkiから16:30の最終バスで帰ってくることにした。
一つ心配だったのは、切符はバス内では買えないかもしれないということ。
みんな予め海岸近くにあるバスの建物内で買っているのかもしれないし、キオスクとかで買えるのかも。
バスが来て乗り込もうとすると、やっぱりバス内でお金のやり取りをすることが出来ないらしく、チケットを買うことが出来なかった。
11:00のバスに乗れないとなると最終バスに間に合わないなあと思っていたら、バスのスタッフが回りの乗客に声を掛けてくれて、すぐに乗っていた乗客が、これ使いなさいと余っていたチケットをくれた。
こうゆうフレキシブルなところ、東京ではあまりないけど、海外ではよくある。
まだ人間がシステム化されていない。
最近はなにが便利なのかよくわからなくなる。
中東やアジアなど、よくわからなくて道で右往左往しているとすぐに、どうしたんだ?と聞かれて、ここに行きたいんだというと教えてくれる。その分バスなどは路線がしっかり記載されていないし、時間もあってないようなものだし、ころころ変化するのでよくわからないことが多い。
ヨーロッパの都会などでは路線も解りやすいし、時刻もほぼちゃんとしている。行きたい場所も大体はネットで検索できるが、道で右往左往していてもこっちに構ってくれる人はあまり多くない。国にもよるが。
ただこのギリシャの島々では、関心と無関心のちょうど程よい感じのところで収まっている。
シティからApeiranthosまでは約40分ほどで着いた。
途中、学生さんたちが沢山乗ってきた。
そういえばギリシャは一番セックスの頻度が多く、性行為に対して緩い国民性みたいだよ、とムラケンと話しながら、この子たちもそうなのかなと堂々と話せるのは、まあ日本語だからなんだけど。
途中Halkiの村を通り過ぎていったので、このバスがそのまま帰りはApeiranthosから出発して、Halkiを経由してシティに戻るのかもしれない。
Apeiranthosの村に何があるといえば、夏には開いているであろうカフェが数件あるだけで、あとは至って目立ったものはないが、道端にゴロゴロと大理石が転がっている。
ここは良質の大理石がとれることで有名な場所なのだ。
それにしても、私たちからみれば高価な大理石が、しかも良質であろうものが、こんなに無造作にごろごろと・・・。
海ばっかり見てきたけれど、やっぱり山の景色も綺麗だな。
トレッキングルートがあるのかと思っていたが、見当たらないので、大通りを歩きStavrosというところまで歩いた。登りが多いが、ここまで1時間30分くらい。目印に教会がある。
風車が沢山あった。この日は風も強く、よく風車が回っていた。
これがStavrosの目印になる教会。
2時間というと長く思う人もいるかもしれないが、景色も良いのでそんなに長くは感じない。
教会からは道が別れているので、看板に書かれたMoniの村の方角に進んでいく。Moniまで6.5Kmと書いてる。ここからは下りが多いのでスピードアップで約2時間もあれば着くかな。
最終バスの16:30に間に合うようにしなければならない。
途中の分岐点にニコちゃんマークのゴミ箱がお出迎え。宿でもらった地図でなんとなくで進んでいく。
今は便利なmaps.meがあるので、それを見ながらだったら迷うことはないだろう。
途中後ろから走ってきた車が停まってくれて乗っていきなさいと言ってくれた。
有り難かったけれど、歩きにきた私たちは、歩きたいんだと言って断った。
嬉しいもんだ。
そして無事に到着したMoniの村。
途中、ショートカットっぽい道があったのでそこに進んでみたら、予定よりうんと早く到着した。
本当に小さな村で一応レストランもあるが、全部数えても家は20件?くらい。
古びた家々と年期の入った石畳がとっても雰囲気がある。基本的には人の気配はあまりないが、時折子供が遊んでいたりする。
古びているもののトレッキングルートの中継場所にもなっているからか、街は可愛らしくもある。小さな小道が迷路のようで面白い。
山の中にポツンとある小さな村。
なんだかここは絵本の中に迷いこんだような、とても不思議な空間だ。
ここの村の雰囲気が良かったので一踊り済ませた後は、おお、先を急がなければ!
オリーブの木も沢山あって、人間より山羊や羊とよく出会う(笑)むしゃむしゃ。
遺跡?それとも朽ちた家?
MoniからHalkiまでの道はほぼ下り坂で、3.0㎞ほど。45分くらいで着く。Moniからは看板も多くなった。
遥か向こうに真っ白い教会がポツンと見える。
時折道外れにレストランの看板があって、ここから600mとか書いてあったりする。車とかだったりしたら寄ってみても良いかもしれない。
そして着いた!Halkiの村。Moniの村と比べるとかなり大きい。昔の首都だったというから、ある程度は大きいはずだとは思うが。
冬季の今は多くのショップが閉まってしまっていてここも静か。
ナクソス島の特産のリキュール、キトロンはここHalkiが発祥らしく、夏の時期は蒸留所を見学、試飲することが出来る1896年創業のVallindras Distilleryというところがある。
残念ながら冬季は閉店。
お店もやていないし、Halkiの村そんなに大きくないのであっという間に回ることが出来る。
トレッキングルートの看板も沢山あって、Halkiの村から始めるのが一番分かりやすいのかもしれない。
シティまで戻るバス停は大通り沿いにあって、キオスクの隣にある。
チケットはこのキオスクで購入。料金はひとり2€だ。
最終バスの時間までまだ間があったので、どこかお店は開いていないかと探していると、Halki cafeというところを発見。沢山歩いたし、バスの時間までゆっくりしよう!
Komiaki wine とキトロンを注文。どちらも4€で頼むと、色んなおつまみがやってくる。Komiakiというのはナクソス島のワインの名産にもなっているところ。色が独特で甘い。
キトロンは色が黄色のものや青や、色々ある。
色によって味も違うみたいだが、私たちは透明なものを注文。
うん。超強い。
でも程よくスイートで飲みやすくもある。
お酒に弱くなった私たちはちびちびとこれを楽しんでいたら、最終バスがもう迫っていることにぎりぎりで気づき慌てて飲み干してバス停に向かった。
バス停に向かう途中のパン屋さんはさっきまで開いていたのにすでに閉まっている。閉まるの早い・・・と思っていたら、閉まったドアの取っ手に今日の残ったパン、みたいな感じでまだ温かいパンがぶら下がっていた。
よくゴミ箱の横に食べきれなかった残りものとかを、生活に困っている人たちのためにぶら下げておくことがコーカサスや一部のヨーロッパで見かけたことがあるけれど、その類だったのかもしれない。
美味しそうだね、一個貰って行こうと私たちも一個貰った。もしかしたらだれかの注文だったのかな?
バスは小型のものに変わっていたが、混んでいなかった。ほろ酔い気分で、程よい夕焼けと程よいバスの振動と、乗客の程よいお喋りと、程よく残ったパンのぬくもりを感じてとても心地よかった。
きょうの夕食も我等貧乏旅行者の味方。ギロス!
そういえばギリシャに行く長旅の人は、みんなギロスばっかり食べてたよ~!って言ってたぁ(笑)
皆食べに来てね! GyroGyroのスタッフより。
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