この記事は2017年3月30日の出来事です。
この日で私の申し込んだ9週が最後となった。延長も可能だが、シェンゲン協定のビザなし有効滞在日数にも近いので、延長するにはビザを取る必要がある。
そろそろ旅を再開する時だ。
仲良い友達は他にもいたが、その中でも仲良くなった友達はみんな先に帰国してしまっていたので、残った私とトルコの子が二人になっていた。
トルコの友達はあと1週あり、私も学校が終わった後もマルタにはもう一週間滞在する予定なのだが、来週一週間はドイツの親戚の家に遊びに行くということで、彼女がマルタに帰って来た時には私はもう違う国にいるのだ。
ドイツにはトルコの移民の人が沢山いて、彼女の親戚もドイツに移り住んだらしい。
友達が去るのを見送るのは寂しいが、自分が去るとなるとちっとも寂しくない。
会いたいなと思う人がいるならば、その人が死なない限り会うことが出来るし、次の目的地に心が踊るからだ。
これは旅をしている今だから言えることではなくて、始まりには終わりがあって、終わりがあれば必ず始まりがあるもので、新しいことが始まることは楽しいことだからだ。ずっと同じなんてことはあり得ない。
時は流れていく。
ただ時が流れた上でも続くものや、心に残るものは大切にしたいと思う。
旅が終わる時もきっと、旅の思い出にしみじみと耽ることなく、あっさりと未来に向けて違うことを考えているのだと思う。
とか書いているが、マルタの記事を書いている今現在、マルタでの心温まる思い出の数々にしみじみと思いを馳せている(笑)
実際は次の日が祝日で、学校のアクティビティでみんなでゴゾ島に行くことになっていた。前に友達だけでゴゾ島には訪れているが、思い出作りに参加することにしていた。
だから本当の最後のお別れは次の日なんだけど、二人の時間は今日が最後ということで(恋人みたいだな(笑))、この日はまだ行っていなかったポパイビレッジいうところに、二人で行こうとトルコの友達が誘ってくれていた。
ポパイビレッジとはロビン・ウィルアムズ主演の実写版「ポパイ」(1980年)の映画のロケ地だそうだ。
今はそこをメンテナンスしてテーマパークみたいになっている。
ここがとってもキュートな作りだそうで、テーマパークに入らずとも上から全景を眺めるだけでも楽しめる場所なのだそうだ。
ポパイといえばアニメを思い浮かべるが、実写版あったんだ。
ゴゾ島やコミノ島、ブルーグロットなどは一日かがりになるので、授業が終わってからは行くことが難しいが、ポパイビレッジはセントポールズベイからも近いし、ポパイビレッジを上から眺めるだけなら、サッと行って帰ってこれるのだ。
セントポールズベイからポパイビレッジは約50分かかる。
221番のバスで(1.5 €)riq ll – Malta大通りに面しているバス停Skrajdaという場所で下車。
そこから少し来た道を戻り、Dawret il- Melliehaという道に入っていく。
てくてく歩くと、Triq Tal-Prejjetという道と交差するので、今度はこっちをてくてく歩いていく。
徒歩20~30分くらいで到着だ。
この辺りは野生のハリネズミがいるらしく、ハリネズミ注意看板まである。
可愛い。
是非とも見てみたかったが、全然現れてくれなかった。
車が静かになる頃に出てくるらしい。
Triq Tal-Prejjetの道に入っていくとなんとも田舎田舎した風景が広がり始める。
古ぼけた風車がとてもいい感じ。
ここでも黄色い花が咲き乱れる。
マルタといえば黄色い花という印象。スイスの人が、スイスにも夏は黄色の花で一杯になる、ちょっとマルタの景色と似ている、と言っていた。
稲が一面に広がって、サワサワと風に揺れる。
揺れる度にキラキラと揺れる様は、なんとも平和で心が安らぐ。
馬を飼育している家も多い。
ポパイビレッジまでの道までも楽しめる。
そしてこれがポパイビレッジだ!!
可愛らしいカラフルな建物が並んでいる。
ここは今テーマパークだから、ビレッジといっても村の人が住んでいるわけではない。
テーマパークの様子はちょっと歩いて真正面まで行くと、踊っていたり、なにかやっているのが遠目に見えたりもする。
ちなみに中に入りたい人は、ビレッジの手前にチケットボックスがあるのでそこで購入してはいる。
冬(11月~3月);9:30~16:30
春、秋(4月~6月、9月~10月);9:30~17:30
夏(7月~8月);9:30~19:00
料金;大人10.5、子供8.5(冬季);大人14.5、子供10.5(夏季)
私たちは全景をみるだけだったが、オモチャの国でも見ているみたいで楽しかった。
ただ、ポパイビレッジまでの道はすごく暑くても、ポパイビレッジについた途端、急に風が強く吹いて寒いので、冬は厚着をしていこう。
ポパイビレッジの目の前にもバス停があったのだが、私たちはまた来た道をてくてく大通りまで歩いてバスに乗った。
まだ時間があったのでポパイビレッジから近い、メーリッハ(Mellieha)という町に寄ってみることに。
このOur lady of the grottoという教会が美しいらしい。
中にはビザンチン時代のフレスコ画もあるらしいが、私たちは外観だけをさらっと見た。
教会の中を見て歩くよりも、会話を楽しみたかったからだ。
ここは修道院でもあり、信者の住居にもなっているらしい。
ポパイビレッジから大通りまで出て、降りた時のバス停とは反対側のバス停から41か42のバスに乗れば10分くらいで着いてしまう。
歩いても20分~30分で着くようなので、歩いてもいいかもしれない。
ここから臨む景色も美しいことで有名だ。
入口らへんにあった、壁のアートも可愛かった。
メーリッハにある古い建物のテラスの造りがとってもお洒落。
いろんなデザインがあって、それを見るだけでも楽しい。
奥に見えるのはパリッシュ・チャーチ・オブ・メーリッハという教会。
手前にいる観光客も窓が可愛くて撮ってる(笑)
中はシンプルでとても美しかった。
教会好き、キリスト教の人は是非とも訪れたい場所なのだろう。
さて、セントポールズベイに戻った私たち。
お互い素晴らしい出会いに感謝して別れた。
私は絶対にトルコに会いに行こうと思っていたので、やっぱり全然寂しくなかったが、友達は寂しそうだった。
私は帰ってから、アパートを出る準備をしなきゃだ。
2ヵ月以上滞在したアパートともお別れが近づいている。このアパートなかなか良かったな。
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