この記事は2017年5月下旬の出来事です。
私たちはガンビアから再びセネガルのダカールに戻った日にセネガルの公共の乗り物ラビットでスリに遭った。詳しくは旅記事360で!
宿に到着し夕食を買いに出掛けようとするまで、財布が無くなっていることに全く気付かなかった。
ゆっくりすることもなく、カードを止める電話の作業に追われた。
そして次の日、原田さんの右腕でもあり幼馴染の和心スタッフ小林さんに付き添ってもらい、近くの警察署で紛失届を発行してもらいに出掛けた。
海外旅行保険は現金などは対象外だし、財布も古いもので安く価値がないものだったので、保険適用外と思われるが、一応念のため。
警察署は、ここ?っていう感じの小さいところなのだが、中には待っている人が沢山いた。
皆、何しに来ているのかな?
小林さんがフランス語で色々説明してくれて、警察の人が手書きで被害届を書いてくれた。長々と時間がかかったが、無事に被害届をゲットした。
フランス語話せないから、まず私たちだけでは無理だっただろう。
小林さんに大変感謝。本当尊敬するわ涙
あぁ、昨日に引き続き、また和心スタッフに時間を使わせてしまった。
日本人宿が、ダカールにあって本当に良かった。
ツボ君とユーキ君は、私たちがダカールに戻ってきた二日後にガンビアに旅立つことになった。
きっとまたどこかで会う時がくるだろう、そんな気がした。
私たちもベナンへのフライトが迫っているので、ベナンのビザを取りにいかなければならなかった。
ベナンのビザはダカール内のベナン領事館でとることが出来た。
この頃はまだe-visaが無かったので、領事館まで行って申請し、次の日に受け取り、という形だった。
ビザ情報のまとめ記事はこちら
領事館はちょっとわかりづらいところにあって、色んな人に聞いて辿りついた。
気の優しそうな領事館の人が、親切に対応してくれる。
マリ、コートジボワールと大使館でビザをダカールで取ったが、ベナンの人が一番優し気だった(笑)
しかし、ベナンのビザ代も35,000CFA。約7,000円。
う~ん、いちいちビザ代が高い。費用が嵩むぜ。
そして帰りにはファーマシーに寄ってマラリアの薬を買った。ひとつ3,400CFA。(700円弱)
この薬Coartem80/480の飲み方は、マラリアにかかったら朝、晩、一錠づつ3日間続けて飲む方法。
ダカールではマラリアはあまり気にしなくて良いと言われていたが、これから行くベナンやその他の国では一段と注意が必要だ。
マラリアの薬は予防薬と治療薬がある。
日本で認可されている予防薬メフロキンは一週間に一回、マラリアがいるであろう地域に入る一週間前から、そしてマラリア地域から出てからも四週間飲む必要がある。気持ち悪くなったりと副作用もあるようだが、人によってそれぞれらしい。日本で入手するには処方箋が必要。
日本で認可されていない予防薬でドキシサイクリンというのもあるらしい。こっちは一日一錠、マラリア地域に入る一、二日前から四週間後まで飲む必要があるいみたいだ。
予防薬を飲んでいても罹るときは罹るんだけどね。
私たちが買ったCoartem80/480、これは治療薬の方。
ダカールなら比較的どこの薬屋さんでも置いてあると思う。
現地の人は軽度なマラリアの場合は、病院に行くと高いので、この薬を飲んで治すとか。というか、現地の人はマラリアには慣れてるって感じで、あ~マラリアかかっちゃったよ~みたいな軽い感じでゲホゲホしていたりする。
普通の熱とマラリアの熱の出かたが違うらしく、すぐ判断できるらしい。
私としては、ただの熱であっても、近くでゲホゲホしている人がいるのはちょっとハラハラすることで、ましてやマラリアなら尚更。
その人を蚊が刺したら、マラリアを持っていない蚊がマラリア蚊になるってことで、その蚊が自分の近くにうようよとしているって事じゃないか。
お願いだから、自分のお家に帰って。
マラリアには4種類あって、三日熱、四日熱、卵型、それに熱帯熱マラリアというものがある。
熱帯熱マラリアが一番リスクが高いらしいが、どのマラリアの種類だとしても放っておき過ぎて重症化し、肝臓の方にいってしまうと大変なことになる。
ゲゲゲの鬼太郎作者の水木しげるも戦時中にパプアニューギニアでマラリアに罹っていたな。
現地の人は慢性化している場合も多いみたいで、ちょっと疲れたりして免疫が落ちるとふつふつと再発し、治っては再発を繰り返す人も多いとか。
一番の予防は蚊に刺されないこと。蚊取り線香と蚊取りワンプッシュ、それに蚊避けスプレーはあった方が良い。
蚊避けスプレーは安いのだとあんまり利かなくて普通に刺されるけど。
和心の部屋は一度蚊取りワンプッシュをやっておけば、新たに蚊が入ってくることはなかったのだけど、大抵の宿は隙間から蚊が夜に入ってくる。蚊帳が付いていても穴があいていることも多い。
蚊取り線香はあった方が良いだろう。
日本の蚊取り線香は最強だと思われていると思うが、アフリカの蚊は強いのか、あまり利かない。現地で買う強力な蚊取り線香の方が抜群に威力を発揮する。強力な蚊を撃退するだけあって、人間の喉もかなりやられるけどね…。
日本でも売っているのかもしれないが、現地では折れない紙上の蚊取り線香があって、バッグの中でぽきぽき蚊取り線香が折れていた、なんてことにならなくて良い。
だが、気を使っていても気づいたら大量に刺されていたということも少なくない。
私たちは、大量に刺されてしまった時は治療薬(罹患しているかどうかわからないが、あくまで治療薬)を予防薬代わりにちくちくと飲んだりした。(この飲み方はあくまで私たちが勝手に判断してやっていたことです。)
まぁ、ちょっとでも変だなと思ったら病院に行くのが一番良いのだけど、田舎にいるとかで病院にすぐ行けないこともあると思うし、マラリアの薬は持っていて損はないと思う。
それからもうひとつ、EFFERALGAN500㎎という薬も買った。
この薬はベナンのJICAの方から教えてもらった薬。普通の風邪症状に利く薬だ。
この薬が良い理由として、マラリアによる熱だったのに、普通の風邪だと思って日本の風邪薬を飲んだ場合にマラリアを悪化させる成分が入っている風邪薬があるようなのだ。その成分の名前は忘れてしまった。
このEFFERALGANにはその成分が入っていないので、マラリアか普通の風邪かどっちかわからない場合でも、取り敢えず飲んでみて熱が下がったら普通の風邪。全然良くならなかったら、マラリアの可能性があるので病院に行く、という経過をとれば良いというワケだ。
余談だが、私たちは日本で、黄熱、破傷風、B型肝炎、A型肝炎、狂犬病、のワクチンを打ってきている。黄熱(イエローカード)は多くの国で接種が必須になっている。
この他に西アフリカだと、髄膜炎のワクチンが必須の国がある。アフリカの病院でもワクチンを接種することができ、国で料金はまちまちだ。セネガルのダカールでも打つことが出来るし、ベナンでも打つことが出来る。
私たちはベナンに着いてから髄膜炎のワクチンを打つ予定だ。
ダカールの日本人宿和心から空港まではタクシーで2500CFA。
さあて!ベナンに向けて出発しますか!!
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