絶景舞踏

旅記事380 ワガドゥグでの食料調達


この記事は、2017年7月5日から数日間の出来事です。

ワガドゥグはロメと比べると明らかに都会的で人口も多く、車やバイクがたくさん走っていました。それだけにトーゴにいた時のようなのんびりした感じはあまりありませんでした。ダカール(セネガル)ほどではなく、コトヌー(ベナン)に近い感じかな。

ちなみに先にブルキナファソに入っていたEさん情報であった「アジア人を見れば馬鹿にしてくる」というのは我々には全く起こらず、気分を余計に害されることはありませんでした。我々は殆ど2~3人で行動していたのと、僕がちょこっと一人で出るくらいの行動だったので起こらなかったのだろうと思われます。女性が一人で歩けば言われるんでしょう。

ワガドゥグの様子

トーゴからブルキナファソに入って根本的に変わった部分といえば、国民の信仰している宗教がイスラム教になったことでしょうか。

滞在してみて実感として、トーゴは宗教色が強くなく、だからこそ妙な居心地の悪さのようなものを感じることもなかったのですが、ブルキナファソに入ってからは食べ物や休日が今までのそれとは違っており、若干の窮屈さを感じました。

情報の新旧によってかなりムラはあるものの、調べてみるとトーゴはやはり突出して何かの宗教が目立つわけでなく、土着信仰が比較的多い割合でした(多分ブードゥー教)。対してブルキナファソはこれまた情報のムラは否めませんがやはりイスラム教が多めの傾向にありました。

実生活への影響としては屋台のフードにはハラールの豆系が多くなり、金曜日の町は日曜並みに人が少なくなりました。これらはいずれもイスラム教の特徴といえます。

ただ、国教がイスラム教というわけではないため、様々な信仰の人がいます。現にワガドゥグで我々が滞在した宿はカトリック系の宿でした。そうであるがゆえか、オマーンのようなガッツリ系ムスリムは皆無ですし、セネガルよりも緩めなのかなぁと思います。

我々はワガドゥグをトーゴからブルキナファソに入るための玄関口という位置づけで捉えており、ガーナの大使館に寄ってガーナビザがゲット出来れば御の字で、そこで観光しようとは考えていませんでした。

ガーナ大使館への道

ちなみにこの道がガーナ大使館への道。結論から言うと、我々はここでガーナビザを取得することはできませんでした。西アフリカのビザ情報をまとめた記事があります。

もともとガーナは外国人へのビザ発給は行っておらず、各国にあるガーナ大使館がその国の住民に対してのみ発給する方針だそうです。つまり、日本人がガーナビザを取得したければ日本にあるガーナ大使館で申請してねということ。ただし何度も大使館に足を運んで粘った結果、例外的にビザを発給してもらえた、という話もあるのでどうしてもという方は粘ってみるのもアリのようです。

我々はガーナにどうしても行きたいというワケでもなかったので、一回ダメと言われてあっさり引き下がりました(笑)この道の帰りがけに日本人の夫婦に出会い(こんなところに日本人がいるなんて!)、ガーナビザに再挑戦するという話を聞きました。彼らは取得できたのかな。

それはさておき、我々は食料を調達するためにスーパーや市場をめぐることにします。

我々が滞在していた宿から歩いておよそ10分くらいのところに大きな市場がありました。市場の周辺にもいろんな店やスーパーや路上販売が集まっていました。ここに来れば大体のものが手に入りそうですが、宿から一人で歩いて来るにはあまりに多くの人とすれ違うし、混雑は衛生観念の低下も招くので微妙です。

市場前の様子

市場前の様子。市場としての建物ももちろんありますが、周りを取り囲む露店がとてつもなく多いです。

市場前の駐車場

奥に見えているのが市場の建物ですが、その手前のバイクの数!現地人でも自分のバイクが判らなくなりそう。

モスク

市場の近くにはグランモスクもあります(キリスト教でいう大聖堂的なもの)。

きれいめなスーパーもある

きれいめなスーパー「Scima’s」も近くにあります。そこでまたしても日本人に遭遇!どうしちゃったの。日本大使館関係者の方らしく、ご家族でこのスーパーにやってきていました。屋台飯のことを尋ねたら「そんな、出どころも衛生状態もわからないもの怖くて食べられませんよ!」そ、そうですよね・・・(めっちゃ食べてた)

こういう屋台です

こういう屋台のことですね。屋台のものを食べてあたったことはないので、結論としては大丈夫、ということで落ち着いてます我々。

トーゴあたりから、僕がひとりで食料調達に出ることが多くなり、そこでテイクアウトになるワケなのですが、西アフリカのテイクアウトって大体ビニール袋に料理を直接入れて口を縛って渡してくれるんですよ。個体であろうと液体であろうとお構いなしに。袋のまま食べるわけにもいかないので(絶対袋からこぼれ落ちる)そうなると流石に食器に移してから食べることになります。

手に入れたタッパー

スーパーでタッパーが手に入りました。シンプルな作りでそこそこ量も入りそうで蓋付き。理想的じゃあないですか。万琵と二人で食べられるように、2つ購入。ひとつ1,200セーファ(240円くらい)。

このタッパー、今後大活躍します。

煮豆

煮豆をテイクアウト。

パスタ

パスタも。

ぶっかけ飯

西アフリカの定番ぶっかけ飯。

謎の食材

謎の食材も。

なにこれ

なにこれ。なにかのペーストです。

別の日に長距離バスを見に行った時に、途中で見慣れないフルーツが売られていたので買ってみました。

謎のフルーツ
種が大きい

Kariteという名前の果物。実の小ささの割に種がかなり大きいです。梅の実っぽい見た目のため酸っぱそうだなと思って食べてみると意外にも、すごく甘い。完熟した柿のような食感と味でした。そう思ってみれば種もなんとなく柿の種っぽいです。柿の仲間なのかな?

市場に出ればスーパーもあり屋台で食料は簡単に手に入りますが、金曜と日曜は街の様子が一変します。外を歩く人はほとんど見られず、あらゆる店が閉まっていました。

そういう時は治安レベルが著しく下がるので出歩くべきではないのですが、うっかり食材のストックを忘れ、空腹に耐えかねた我々はしとしと雨が降る中食べ物を探し歩きました。

中学生くらいの子供たちが群がっていた屋台をようやく見つけ、子供たちにこれ美味しい?とか聞きながら(おいしいよ!て言ってた)700セーファ分購入し、例のタッパーに入れて食べてみました。

ちなみに上記の「謎の食材」がそれなんですが、ぜんぜん美味しくない!(笑)


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この時滞在していた宿はコチラ⇒Centre d’Accueil Missionaire Notre Dame de Lorette