旅記事70 キャメロンハイランドにバスで移動

イポーを２泊３日で離れ、次はキャメロンハイランド（Cameron Highlands）に移動です。

キャメロンハイランドはその名の通り、標高1,500メートルを超える高地にある町で、年間平均気温が20度前後とかなり涼しく、リタイアした日本人などが多く移り住む避暑地となっています。日本人コミュニティがあるらしく、それ程沢山いるようで現地の人はみんな日本人に馴染があるようですが、我々はなぜか一度も日本人に会いませんでした。

涼しさを楽しむだけでなく、世界最大の花ラフレシアが自生しているのを見たり、広大な茶畑やトレッキングルート、ゴルフ場などもあり退屈しません。イポーからは北へ約20キロ、舗装路ですが山道を行くので２時間近くかかります。

我々がたどった道をざっくり説明すると、

①宿から駅近にある路線バスのターミナルまでタクシーで行き（近ければ歩いたんですが、流石に遠いので・・・）

②そこから路線バスを使って長距離バスのターミナル「アマンジャヤバスターミナル（Amanjaya）」まで行きます。

③アマンジャヤから長距離バスに乗り換え、キャメロンハイランドのある「タナラタ（Tanah Rata）」という町に到着。

となります。タクシーは代は15RMで、バス代は前日に購入していたチケットで路線バスにも乗れて、一人18,5RMでした。

まず、ホテルでタクシーを呼んでもらったのですが「どこに行くの？」と訊かれ「キャメロンハイランド」と答えると、アマンジャヤバスターミナルまでタクシーで行かれてしまうおそれがあるので「駅の近くのバスターミナル」と答えるのがよいと思われます（多くはアマンジャヤまでタクシーで移動するらしいですが、タクシー代をケチります）。

長距離バスのチケットはそこのバスターミナルで購入することができ、そのチケットで路線バスにも乗れちゃいます。どのバスに乗ればいいかはチケット窓口のおばさんが教えてくれました。その路線バスは割と頻繁に来るので大して待たずに乗れました。路線バスなのでゆっくり、アマンジャヤバスターミナルまでは30分強かかりました。

前日に11時アマンジャヤ発のチケットを買った時には路線バスターミナルに10時に来てね～とおばちゃんに言われていたのですが、心配性の我々は９時15分くらいに来ておきました。アマンジャヤバスターミナルには10時15分くらいに到着し、トイレや食べ物を調達する時間を確保できました。

中はこのようにけっこう綺麗です。マレーシアにはよくあることなのですが、トイレに入るのにお金を徴収されます。ここではたしか0,3RM。因みにマレーシアの通貨単位リンギットの補助単位はセン。セントと呼んでいる場合もあります。だからここでは30セン。

ロティボーイでパンを買い、準備オッケー。ロティとはマレーシアでパン状のもののことをいいます。

ひっきりなしに運行案内アナウンスが鳴っていますが、さっぱり聞き取れないので目の前まで行って待ちます。

沢山バスが来ます。なかなか乗り心地の良さそうなバスですね～。

ちょっと遅れてバスは到着しました。いざ乗ってみると、他のどのバスよりもショボいバスでした。。出るまでに更に時間が掛かってバスが出発した頃には、11時30分を過ぎていました。

そして運転手のマイペースなこと！途中で停まったかと思いきや自分の昼飯を買いに行き、車内でプカプカたばこを吸う、何回も休憩する、でキャメロンハイランドに着くまでに結局３時間もかかりました。途中下車する地元民が沢山いたのも影響したかな。この辺もマレーシアクオリティなのか、バス会社のせいなのか・・・

キャメロンハイランド中心地にあるタナラタバスターミナルにようやく到着！雨降ってるし・・・万琵の雨女、再来！

おぉ、思った以上に涼しい！フィリピンからイポーまでいつも感じていた照り付ける暑さとは全然違う！

朝からロクなもの食べていなかったので、雨が収まるのを待って近くの食堂へ。

左から、ビーフンゴレン、ナシゴレン。ゴレンとは、「炒める・揚げる」という意味です。調理しているさまを見るとここいらの国の方々は大量の油を使うので、炒めると揚げるに区別がないのではないかと考えられます。道理でいつもこってりしてるワケだ。美味しかったんですけどね。

この店は蠅も多かったので、左手で蠅を払い右手で食事をする、というリズムになります。東南アジア（特にホーカーズ）ではお決まりのリズム。

我々がとっていた宿は、「ジェラルズプレイス（Gerard’s Place）」というゲストハウスでした。タナラタバスターミナルからは歩いて15分くらいの距離にありますが、道に迷ってしまいました。

宿に向かう道に三叉路があり、地図通り行くと長期滞在の日本人が多く宿泊している高級ホテル「ヘリテイジホテル」の敷地に入ってしまいますし、他は民家らしき建物に行く道と、教会に繋がる道です。おかしいなと思って辺りを通った従業員らしき人にジェラルズプレイスの場所を尋ねるも知らなかったみたいで、民家の方に訊いてくれました。そこで得られた結果は「教会の方へ行け」。

教会の方の道にあったのは、教会と古びた小屋だけ。やられたぜ！しかも雨が土砂降りになりました。参ったぜ！カバンと体に雨具を着けつつ雨宿りしていると牧師さんらしき人（白人でしかも普段着だったので観光客に見える）がやってきて「ジェラルズプレイスならヘリテイジホテルの方だよ」と教えてくれました。雨が弱まるのを待って小屋の方でも同様の返答を得られたのでヘリテイジホテルの方に行くと、ホテルの駐車場の向いにようやく見つけることができました。つ、疲れた・・・

宿は土足禁止なので全体的に清潔です。スタッフはとてもフレンドリーで部屋も広めでシーリングファンのみでした（エアコンは不要）。共用スペースのラウンジもWi-Fiがよく入って速めだし居心地が良く言うことなし、と思いきや、湯沸かし器のタンクが小さいのかシャワーは10分くらいで水に変わりました。基本涼しいので、水になると寒かったです。キャメロンハイランドは湿度の高い地域なので、ちょっと生乾きの匂いがしてました。