この時で旅に出てちょうど丸2カ月がたった。
新しい街に来るたび緊張したり、わくわくしたり、戸惑ったり、感動したり、イライラすることも多いが、感謝することも多かったり。楽しい気持ちになったと思ったら、悲しくなったり。
だいぶ旅することにも慣れたが何気にやることも沢山あり、その都度感情が忙しかったせいか私の体に異変が訪れた。
呼吸をするだけで肺が痛く歩くことも辛くなった。あの観音寺の猛烈な煙を吸ってから痛くなりはじめたから、煙で肺がやけどしたのかなとか、肺に穴開いたかなとか、やっぱり見えない悪い気にやられたかなとか。悪い想像はますます具合を悪くさせた。
そういえば東京の家の周りが一気に再開発されたときがあって、古い家が次々と壊されたときがあった。ムラケンがその時調子が悪くなった。不思議にも、その時は部屋を毎日掃除しても空気が綺麗にならなかった。私たちはムラケンが前から住んでいた部屋に私が引っ越して住んでいたのだが、初めてムラケンの住んでいる部屋に入った時、物凄い爽やかな清んだ空気が流れていて、なんてすがすがしいんだ!と感動したのを覚えている。
いつも私の方が影響を受けやすい体質なのだがムラケンが調子悪くなるのはただ事ではない。丁度仕事が一緒になった芸術家さんに話してみた。
その子が言うには家の周りが変わると、その周りの家にあった悪い気が移ってくることがあるらしいのだ。次々と周りが壊されて、気の流れが変わったのではないかと話してくれた。
そうか、そんなこともあるのか。
その子は怪しげな粉(多分線香を炊いた後の灰)を私に持たせてくれて、この粉を部屋とベランダに巻いた後に綺麗に部屋を掃除して、窓も綺麗に拭くこと、とアドバイスしてくれた。
私はその子に言われたとおり、本当かな?とも思いながらも、掃除してみた。
気分と言うのは凄い影響を持っていて、なんだか怪しげな粉をまいて掃除した後の部屋は、とても綺麗になってすっきりしていた。ムラケンの調子も段々と良くなった。目に見えない何かの影響だったにせよ、気分にせよ、思考というのは大きな力を持っている。
ムラケンに、このまま変な病気になったらどうしようと愚痴っていると、自分の気分でもっと状態を悪くさせるのは悪い癖だと言われ、図星をつかれて無性に腹が立った。
「思考は現実化する」という本は私のバイブルなのに、全く自分は変わっていなかった・・・。
いろいろ書いたが、健康が一番と言うけれど、本当だよ。
こうなってしまうと、せっかくの旅先だが、宿で安静にしているしかない。
私は宿に引きこもり休養を取った。
何日かしてだいぶ良くなり、引きこもっているのもストレスになってきたのでこの日は無理やり外にでてみた。寝たきりというのも、心を蝕む。身体というのは難しいバランスで成り立っているな。
行ってみたのはクー・コンシー(邸公司)というところ。外からは塀に囲まれていて屋根がちょっとしか見えない。入るのにお金がかかって、一人10リンギット。
あんまり自分的には興味がなかったのだが、口コミで見応えたっぷり、と書いてあったので、その記事に踊らされて来てみた。確かに、凄い。
中国といったら、かなり鮮やかな色合い、というイメージだったが、ここは落ち着いた色合いで好感を持った。
中国の福建省からやってきたクー一族が設立した中国寺院らしい。ペナンで一番美しい廟堂とされているみたいだ。
屋根の装飾も凄い。本当細かいよな~。
私はスルーしたけど、ムラケンは興味をもったらしい像。
泣いた顔の銅像と、
笑っている顔の銅像。この顔、舞踏の師匠の大竹さんに似ている・・・。なんか親しみ持っちゃう。
間の階段を上がっていくと、
勇ましい顔をした銅像が迎えてくれた。
よくわかんないけど、クーさんかな?
うひょ~。黄金ですよ!!
金!金!金!
まぶしい~。金てなんでこんなに豪華に見えるんだろう。金の持つ色のイメージは、誰かが豪華と思って広がったのか、元素的に強固だったりするから豪華になったのか。人間の脳が認識するこの色が前情報なしで凄いと思ったのなら、赤ちゃんは金を見た時どう思うのだろう・・・。
THE豪華絢爛。お金もちだったんだなぁ~。
横の壁にはギッシリと絵が描かれている。
みんな乗っている動物が違う。神様かな。
やっぱり象がいいな。いや、クジャクも捨てがたい。
そしてなぜか床に新聞紙がひかれている箇所があるのを不審に思っていると、そのわけは上を見上げて分かった。
コウモリが屋根にさかさまに止まって眠っている最中だった。
よく見ると、周りの絵に点々と黒いものが飛び散ってシミが出来ていた。
こりゃ、コウモリの排泄物だったのか。いや~改めてみると、凄い飛び散っている。
ココは涼しいし、程よく暗いから居心地良いのだろう。それにしても、こんな立派な絵に勿体ない、し、汚い。
飛んでいるコウモリは見たことあったが、こうやって群れて留まっているのは初めて見た。
うーん。やっぱりコウモリは何だか恐ろしく見えてしまう。こうやってさかさまになっていると尚更。
クー・コンシーには博物館みたいになっている所もあって、クー・コンシーを再建した時のパネルなどが展示されていた。憧れるなぁ職人さんて。
クー・コンシーは1894年に大火で焼失してしまい、1902年に再建されたようだ。
こうやって家族でご飯食べたんだなぁ。
何食べているんだろう。ちまきみたいなのもあったし、みかんも見える。お腹空いたな。
シャツを上に捲り上げているおじさん、今でもよく見る。
クー・コンシーを見終った私たちが次に向かったのは、同姓一族の橋という場所。
中国人移民の水上集落で、周さん、陳さん、林さん、李さんなどの橋がある。橋ごとに同じ苗字の人々が住んでいる。みんな親戚なのかな・・・?
先ずは陳さんの橋に行ってみた。
普通に住居が連なっていて人々が暮らしている。軒先で涼んでいる人もいるし。
陳さんの橋は、食堂を営んでいるような家もあるが、とても静かだった。どこの家にも、家の中や前には豪勢な神棚があった。信仰心は強いみたい。
ブルドックを何匹も飼っている家もあり。前を通るたびに嬉しそうに寄ってきた。
陳さんの橋の端っこで、ムラケン倒立!
海は汚い。匂いもある。落ちないように気をつけてね。
左側に写っているもうひとつの橋は、周さんの橋。
次は周さんの橋。
多分同姓一族の橋の中で、一番観光地化されていると思う。
観光客も多いし、橋は賑やかで活気があった。
橋の入り口には大きな木を祀っているお寺もあった。
同姓一族の人々であろう、たくさんおじさんがたむろしていた。
橋の両脇にびっしりとお土産屋さんが並ぶ。お土産自体は、ウーン、ガラクタ??
お!獲れたての魚かな。いや~どこで獲ったんだ?
ここは人が住んでいる所でもあって、路地はなんだか雰囲気あって和む。犬ものんびり。
こっちを見る犬。奥にも民家のドアが見える。
番犬かな。
お店の奥では普通に人が寝ていたりしている部屋になっていて、暮らしぶりを見ることが出来て面白い。
民家自体は結構奥行きがある感じで涼しそうだ。
一通り見終って、入り口に戻ると、ここにも大きな線香が。
やめてくれ~肺がやられる!
早くここから去ろう!
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私たちがこの時滞在していた宿はコチラ⇒D Mo Inn
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リズ・ブルボーの本です。
旅に出る前に大半の本は売りにだしましたが、リズ・ブルボーの本は保管してあり、私が大切にしている本のひとつです。
旅記事に書いた「思考は現実化する」という本は、思考によって全ては自分が引き寄せていること、という内容です。この本も面白いです。
下記に紹介している本は、人は必ず傷を持って生まれてきていて、その傷が反応することによって思考の特徴が出てくる。その思考の特徴は体にも特徴として現れるといった内容です。スピリチュアルだけじゃなく人間科学みたいなところもあって、なかなか面白いです。
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