絶景舞踏

旅記事104 カオサン通りで早速ボられる


バンコクで最初に泊まった宿は清潔感こそあったんですが少々狭く窓もないのでなかなかどうして閉塞感が否めないものでした。周囲があまりに(昔の?)タイのイメージ通りに汚かったのでそこだけ浮いている印象ではありましたが。

お昼近くなってようやく動き始めました。我々は移動日の翌日というものに弱く、パッと目覚めることが殆どありません(疲れているためなのか、ただ怠け者なのか)。窓がなくて外の光が見えないのも、体内時計を狂わせる原因になっています。のハズです。

カオサン通りのようにバリバリの外国人向け繁華街となると、どこかで見たことあるような街並みが続くんでしょ、どうせ上野のアメ横みたいな感じなんでしょ、と思っていましたけどせっかく近くの宿なのだから、カオサン通りには行かないといけませんね。というワケでカオサン通りに向かいます。オウボンホステルから徒歩でおよそ10分ですが、その道は昨日の夜通った所をまた通るルートになります。

昼間であっても変な輩はやっぱりいて臭くて汚くて、側を流れる川(だと思われる)もゴミだらけで挙句に目の前でペットボトルなんかを川に投げ捨てる光景を目にしたり、むしろ明るい昼間の方が汚れが目立ちます。そして暑いです。既にセブ島の雰囲気を感じ始めて嫌な気分になってきたので、その道を避けて遠回りします。

そこは何もない道でした。時折品物を並べている商店がありますが、人がいません。ここはマリー・セレスト号か。フィリピンと違うのは、商品棚が鉄格子で囲われていない点でしょうか。そういう意味ではかなり治安がいいのかも。

とそこへ、万琵がかねてから気にしていたフルーツ「ランブータン」が落ちているのを発見しました。いや、これ多分売り物だ。誰もいないけど。

じろじろランブータンを観察してたら隣の商店のおばちゃんが売人らしきおじいさんを連れてきました。

1キロ80バーツね、と袋に詰め始めましたが流石に初見で1キロは多すぎるので500グラムにしてもらいました。40バーツは約120円。や、安い。

因みに我々は、外国では「日本円に換算して」という考えが全く無意味である(むしろ邪魔な考えである)ということにまだ気がついていませんでした。

それはそうと、早速ランブータンを食べてみましょう!(実際食べたのはその日の夜です)

ランブータン

なんじゃこりゃ~!毛が生えとる!

そもそもランブータンとはマレー語で「毛の生えたもの」という意味なんだそうです。どこでもいいからちょっと爪を入れ、皮を剥いてやると、するっと剥けてくれます。

ランブータン中身

ちょちょっと、こんな半端に剥いた写真なんて。南部虎弾さんみたいじゃないすか。

しかしながら食べてみると、美味い!ライチのような爽やかな甘みに滴り落ちるほどの水分!食べる前のイメージが南部さんだったところからは全く想像できなかった味です。ただ、中の種は結構大きくて渋皮が果肉にしつこく付いてくるのが難点です。これで渋皮がスルリと取れたらロンガン越えですね。

回り道したおかげでランブータンを手に入れることが出来ました。さて、実際はランブータン500グラムをその場では試食程度に抑え、ビニール袋に入れてもらって持ち歩いていたワケですが、結局少しの遠回りをしただけで問題なくカオサン通りに到着しました。

カオサン通り

商店がひしめき合い、露店が隙間に並び、、やっぱり~!ちょっと胡散臭さは増すけどアメ横っぽい~。そして流石ケンタ。年中書き入れ時のこの通りで最も大きい看板を出しています。よく見るとカーネルおじさんのメガネの下の瞳とか薄ら開いた口とかがもう、稼いでるんだなぁって感じしてますもんね。

マクドナルド

マクドナルドも負けじと。合掌していてタイ仕様ですが、目は相変わらず挑発的です。

お腹が空いていたので近くの露店の春巻きを食べてみることにしました。「春巻きひとつ下さい~」「はいよ~」とハサミで一口サイズに切ってくれます。「40バーツね~」「(120円くらいか)はいはい~」「まいど~」

やってしまいました。いや、やられてしまいました。このタイで春巻きひとつが120円なんかするわけない!ランブータンが500グラムも手に入り、バンコク北のモーチットまでバスで(4、50分)往復出来るくらいの金額ですよ。金額は大きくないけどなにに衝撃を受けたかって、息を吐くように人を騙すその神経に驚いたものです。しかも皮が古い油吸いまくってて全然美味しくないし。

ぼったくられた屋台

因みに別の屋台で同じような春巻きが10バーツで売られているのを見つけました。まぁ、この味なら10バーツでも買わないけど。これは負け惜しみだけど。

日本円に換算して考えると「日本で買うなら」という発想に繋がります。しかしそこは日本ではありません。なので現地通貨でいくらなのか、他の商品はいくらなのか、比較して考える必要があります。

例を挙げると「ペットボトルの水」は必ず現地で買うので、先ずはスーパー(コンビニでもいいけど、やはり高め)で水の値段を確認したりすると感覚が養われるハズです。因みに海外のペットボトル水はミネラルウォーターとドリンキングウォーター(美味しく飲むための水ではないが、飲んでもお腹壊したりしない水)とがあります。

あとは公共の乗り物の値段とかでしょうか。現地の人がいくらで生活しているのか予想できると頼もしいですね。

取り敢えずボられて悔しいので、凄い美味いタイカレーを食ってやろうと、多少高くてもいいからしっかりしたところのガパオを食ってやろうと、欧米系の人だらけのレストランに入りました。

グレーンカレー
ガパオ

う、、美味い!テーブルにはランチョンマットが敷かれ、食器も清潔です。我々が座った席は外でしたが、巨大な空調ファンをこちらに向けてくれました。因みにグリーンカレーもガパオも唐辛子をふんだんに使っているので、辛いです。

二皿で331,7バーツでした。あの春巻き8本分です。本来の屋台なら30本は食べられますが・・・この値段で全然ボられたとは思いません。外国人価格であることは間違いありませんが、ちゃんとした質で提供してくれれば我々だって気分よく支払いますよ。

カオサン通りは他にTシャツの店とかマッサージの店とかカフェとかが沢山並んでいて、そのどれもが外国人によく好まれそうな風体でした。

そしてカオサンも終わりに近づいてきたころ、物々しい音で「ファイファイ、ファイファイ♪」と何か言いながら単調な歌を繰り返す音が聞こえ始めました。その音に近づいていくと、

アイスを無料で配る

タイファイトか!タイの格闘技、ムエタイですね。それが何をしているのかと言えば、アイスクリームを配っているようです。

タイファイト

配る人は暑そうですが。ボる奴もいればタダで配る奴もいるんですね。もちろんこれはプロモーションでしょうけれども。アイスは、なかなか美味しかったです。

ちなみにタイファイト、このプロモーションでの試合のチケットはわかりませんが、普通に行われている試合は2,000~3,000バーツだそうです。たっかい!


なんとかネットの繋がるところに辿り着き、再びブログを更新できるようになりました。

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この時滞在していた宿はコチラ⇒Au Bon Hostel

我々にとってはお馴染み「ロイタイ グリーンカレー」です。辛いのが苦手な人にはキツイ辛さですが、ハイレベルな味を出してくれます。余った野菜と豚バラとしめじがあれば最高!豚バラの代わりに木綿豆腐とかでもイケますよ。

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