本場のムエタイが観てみたいが、なんせムエタイは入場料が高い。安いところでも2000バーツはする。
そんなにお金を出してまで観るのはちょっとなぁ、という私たちにとって有り難いことに、日曜日だけ生の試合を無料で観ることが出来る場所がある。
その場所はモーチット駅の近くにあるチャンネルセブンという場所。テレビ局の敷地内の会場で毎週日曜日の14時~16時くらいまでやっている。
かなり混むとのことで、座ってみるためには12時くらいについているのが望ましいらしい。
この日は日曜日。
タイの国技のムエタイ。行くしかないでしょ!
この時私たちが泊まっていた宿はフアランポーン駅からほど近い宿だったので、電車で行くのが一番簡単でてっとり早い。
だが調べてみると、モーチット駅までのバスがどうやらフアランポーン駅から出ていることを知った私たちは、いかに安く!精神で懲りずにバスを使ってみることにした。
バスの番号は21らしいことが分かった私たちは(結局21ではなかった。)バス停は宿の近くにあったから、たぶんそこから出るだろうとまずそこに向かってみた。
しかしバス停にはいつも通り数字がない。
まあ、来るでしょ。
と余裕をかまして、バスの目の前にあったセブンでシュウマイを買って待った。
タイは日本のもが多く入ってきているので、おにぎりとかも普通にある。可愛らしいこんなものもあった。TOFUSAN、たぶん豆乳抹茶ラテ。
バスは・・・やっぱり来ない。
ふと遠くを観ると鉄道のクルンテープ駅側に行くバスが見えた。
あっ!あっちに行ってるバスもあるね!
とセブンの前のバス停を後にして、走っていくバスを見逃さないように、こちらも全速力で走って追いかけた。
バスはクルンテープ駅の正面を通り過ぎて奥に入ったロータリーみたいなところに入っていった。
おお、こんなバスロータリーがあったのね!
いろんな方向に行くバスが発着しているみたいだ。
なぜかこのロータリーの横には、古い電車が展示?されていて、更になぜかその前は路上床屋さんになっていた。こんな所で切らなくても・・・日本の千円カットみたいなものかな。早い!安い!へたくそ!(じゃないところもある)
ムラケンの髪はすでにフィリピンの時でくるくるに伸びていたが、結局切らずじまいだった。さらに伸びた髪の毛は小さい巣だったものが、立派な巣に変化していた。
ムラケンに切ってみる?と聞いてみたが、ここでは嫌らしい。
どんな髪になるかおもしろそうなのに、彼なりの美的感覚でもあるのかな。ちなみに日本ではムラケンは千円カット、美的感覚なんぞあるはずもなく、ただ単に耳まで切られそうで怖いらしいみたいだよ。
21番のバスが無事見つかって、乗り込んだ。
ふ~あった、あった。
知らなかったものが一つずつ解明されていくのはなんだか楽しいな、と喜んだのもつかの間で、バスの運ちゃんにモーチットに行くか聞いてみたら、このバスは行かないと言う。
え~またか~。
がっかりしたが、あっちのバスだ、とすぐ後ろのバスに乗れと教えてくれた。
なんだ、番号が変わっただけだったのね。
乗れと言われたバスの番号は29番。
バスに揺られること1時間。一人19バーツ。
思った以上に時間がかかりムエタイ間に合うかなと不安に思ったが、早めに出たから大丈夫。
と思ったのもつかの間で、
ここだよ~と言われ降りたところは・・・なぜか大きなバスターミナル。
ん?どこ?ここ?
ちょっと歩けば駅ってこと?
訳が分からずバスターミナルを観察してみると、もしやここは・・・
タイ北部や東北部のバスが発着している北バスターミナルではないか!!
たしかに北バスターミナルはモーチット駅からいける。だがその距離は車で10分ほども離れているのだ。歩けば30分以上にもなる場所に位置している。
うへ~。
ということでここで分かったのは、クルンテープ駅から北バスターミナルまでは29番バスで1時間くらい、ということ。もし使う人がいて参考になれば幸い。
とにもかくにもさっぱり分からないから、ここでも携帯のGPSにお世話になった。
GPSで検索してみると、チャトチャック公園が近いことがわかった。
チャトチャック公園はとても大きな公園になっていて、地元民の憩いの場ともなっているらしい。週末にはウィークエンドマーケットが開催されていて、膨大な数のお店が出店される。
とりあえずチャトチャック公園に向かいつつ、モーチット駅まで歩いて行ってみることにした。
途中工事現場が沢山あって、寝ているおじさんを避けて道を渡ろうとジャンプした。
ズボ。
私の靴は思いっきり泥(セメント?)にはまって、くるぶしあたりまで泥まみれになっていた。後ろでは寝ていたおじさんが爆笑している。
いや、おまえを避けたためになったんだよ!
と言いたかったが、それよりも泥まみれの靴をみて、変な菌がうようよしていそうで泣きそうになった。
昔の人が肥溜めに落ちてしまった時は、この時の私のショックよりも何倍もショックだっただろうなと思った。
おとなしく電車使えば良かった・・・。
どこか良く分からないし、暑いし、汚いし、もう散々だよ。
ムラケンが1.5Lの水を全部使って洗ってくれて、靴は前より綺麗になったが。
とりあえず防水加工の靴にしといて良かった。浸みてない。
気を取り直してチャトチャック公園に向かった。
チャトチャック公園は思った以上に本当に広くて、駅近くの地元民が憩っている場所までいくにも相当な時間がかかったが、GPSのお陰で無事公園を抜けてモーチット駅までたどり着くことが出来た。
ひや~超遠かった!
チャトチャック公園はMRTのチャトチャック駅からもBTSのモーチット駅からも徒歩5分ぐらいで駅から近い。駅近の方の公園部分は人が沢山いたけど、私たちが入った端のほうは人がいなくて少し寂しかった。ちなみにMRTというのは地下鉄でBTSは高架線。たぶん日本でいうメトロとJRみたいな違いかな。
時刻は14時になりそうだった。10時過ぎに宿を出たのに、なんだかんだで14時・・・。
なんてこった。
ムエタイが始まる時刻になってしまっている。
モーチット駅からチャンネルセブンへの行き方もよく分かっていなかったので、この時点で疲れ切っていた私たちは、かなりげっそりしていた。
バンコク到着日に気になっていた改札前の売店で、タピオカ入りタロ芋ティーを飲むと、冷たくて甘いものが体に沁み渡って元気になった。
大きいカップでも45バーツでタピオカもたっぷり入っている。おすすめ。
ここでもGPSを使おうとしたが、なんだかうまくいかずあらかじめなんとなく調べておいた方角に向かって歩いた。
駅から10分くらいなんとなく歩くと、奇跡的にチャンネルセブンに到着。
あったあった!
この時の嬉しさっていったらない。
警備の人にムエタイみたいというと奥まで入れとジェスチャー。奥に進んでいくと途中ムエタイ観戦用であるらしいテレビと椅子が置いてある所にでた。
まさかここでテレビをみんなで観るってわけじゃあるまいな、と思っているともっと奥だと教えてくれてほっとした。ここまで来て生じゃなくみんなとテレビ観戦だったら悲しすぎる。まぁ、それはそれで面白いかもしれないけど。
中に入ると、人、人、人!
既に試合は始まっていて、おじさんもおばさんも声を張り上げてなにかを叫んでいる。
すごい熱気だ!
14時過ぎての入場で椅子に座れるはずもなく、超熱狂しているおじさんの後ろでつま先立ちしながらの観戦。
カッコよい!私は格闘技とかはあまり興味がないけれど、やっぱり実際に見てみると、かなり面白かった。
ムエタイは試合の前に踊りみたいなことをするのだが、それもまた儀式のようで良かった。
私たちの横には音楽演奏者たちがいて、音楽で場を盛り上げていた。
蛇使いみたいな音を出す笛の音色が独特だ。
この時の試合は青のグローブの人が勝者。てっきり赤の人の方が押しているようにみえたが、素人にはわからないところで勝敗が決まるのだろう。
始めが大人部門で段々と選手が若くなっていく。若くなればなるほど、ただがむしゃらという感じで、若干子供の喧嘩みたいに見えた(笑)自分の子供を応援する親の迫力がハンパない。お母さん、顔険しすぎ(笑)
ムエタイを堪能した私たちはウィークエンドマーケットに寄ってから帰ることにした。
ウィークエンドマーケットではほしいものが見つからなったけど、
売る気があるのか不明な、瞑想状態に入っているおじさんや、
デカいバッタを笹で作っているおじさんなどユニークなものも沢山見れた。
これ欲しい人いるのかな・・・と疑問に思ったが、一気に2つ買っていく人が!しかも車をわざわざ止めて、買いに降りてきた!!一目ぼれしたのかな・・・ひとつ5バーツ。いかがでしょう?
帰り、モーチット駅からクルンテープまで行くバスの番号をどうしても解明したくて、バスの運ちゃんに叫んで聞く作戦を実行した。
バスが来るたびに何度も何度も聞きまくったが、行くよ!という答えは返ってこなかった。
地元の人がそんな私たちにあきれて、「もう諦めて電車で行きなさい」と言ってきた。
だよね・・・と私たちはやっと諦めて電車で帰った。電車で30分、料金はひとり42バーツ。迷うこともなくスムーズに。
いかに安く行くかですから!ゲームは、負け!!
急にランキング上がった。わーい😃
これからも私たちの旅にお付き合いください!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Loftel Station←この宿は本当におすすめ。ここまでの3カ月の旅の中で一番コスパが良かったと思う。今調べたら、私たちが泊まっていたときよりももっと安くなっているみたいだし。
スカイスキャナーならあっという間に航空券が検索出来ちゃいます!