絶景舞踏

旅記事116 マンゴーかき氷と孫文に会いに行く


ヘイベアカプセルホテルがある台北橋駅は中心街から若干離れているので、観光するには正直いってアクセスがあまりよくありません。このエリアはビジネス街であり学生街であるようで、学習塾が沢山ありました。ヘイベアも値下げキャンペーンが終わるようで、我々が一泊した翌日からは通常の価格に戻ってしまうので再び宿を代えて仕切りなおしということにしました。

台北橋ケンタ

チェックアウトのち目の前にあったケンタに入って朝食です。万琵、ようやくケンタを食す。

あまりお腹が空いていなかったのとお金の節約のためもあってバーガー単品で注文したハズでしたが、セットがやってきました。あら?と思い「ホントにこれ我々の?」と尋ねましたがそうだと言われたので、間違えてるんだろうけどありがたく頂戴しました。

ケンタはどの国で食べてもそれなりのクオリティを保っています。辛いのばっかの国とか衛生状態のいかがわしい国とか、そんな海外食の駆け込み寺ですね。

 

ホテル移動というのは、当然ですが荷物を全部持って移動します。小回りが利くものではないのであまりポンポン移るのは楽ではありませんね。

新しい宿は「天使青旅(エンジェルズホステル)」という久々のドミトリーで最寄り駅は西門(シーメン)。戻ってきちゃった(笑)一応、前回のネクスト台北ホステルはシーメンの西側で若者の街でしたが今回は東側で少しの落ち着きがあります。

エンジェルズホステル

落ち着かないデザインのエントランスとネーミング。

チェックイン時間までは早かったので荷物だけ置かせてもらって観光へと出かけます。

 

地下鉄坂南線「國父紀念館駅」で降りてみました。そこ界隈を散策し最終的な目的地は、ショッピングビル「台北101」です。

 

駅を降りてすぐに発見したのは「アイスモンスター」という店でした。ここで出している食べ物は原宿でも食べることが出来るのかな?(何十年も原宿行ってないからわかんないけど)という、マンゴーかき氷。

先日「古早味豆花」でご紹介した雪花冰に似たキメの細かいかき氷なのですが、削っているのは氷ではなく冷凍マンゴー。そこに杏仁豆腐とマンゴーアイスとマンゴープリンが入ってマンゴーソースがたっぷりかかっていました。ただでさえ暑い台湾、冷たくて甘いものが不味いワケがない。東南アジアでけっこうマンゴーのお世話になっている我々も、これでしばらくマンゴーはいいかっていうくらいマンゴーづくしでしたマンゴー。

マンゴーかき氷

220台湾ドル。660円くらいです。美味しいからいいけど、屋台感覚が染みついた我々には少々高かったです。

アイスモンスターの紙

ナプキンのデザインはなぜかおっさんです。この店のターゲット層からは一番遠い存在でしょう。

クーラーもかなり効いていたので身体はガッツリ冷えました。外の暑さが瞬間恋しくなりましたが、外に出た瞬間ウンザリしてました(笑)

 

少し歩くと、駅がその名を冠している「國父紀念館」があります。ここは、中国近代化革命の指導者孫文の功績を讃えて建設された記念館です。彼が精神的指導者となって成された辛亥革命ののち中華民国(台湾)の臨時大統領に就任したそうです。

先日紹介した中正紀念堂と同様、孫文の巨大な像が鎮座しています。蒋介石像は笑顔でしたが孫文像は厳しい顔です。そしてここでも衛兵のキビキビっとした交代式を見ることが出来ます。

國父紀念館衛兵

背筋が伸びています。

中正紀念堂も國父紀念館も、いつも彼らの側にサポート役の人がいて制服の乱れや位置のズレを修正したり、人が近づかないようにやんわり注意する役目をしていますが、國父紀念館の方のサポートはちょっと緩めの人でした。衛兵に話しかけて(リアクションできないのに・・)退屈させないようにしているのかただ笑わせようとしているのか、衛兵がちょっと口元を歪めていました(笑)

しかしながら、立ち入り禁止エリアにうっかり入った少年を見つけると衛兵は持っていた銃剣をダンッ!とお立ち台に叩きつけて周りをビビらせていました(僕がビビっただけかも)。ちゃんと衛兵しとる。

國父紀念館交代式

その日最後の交代式だったからなのか毎度やるのか分かりませんがサポート役の人がマイクでなにやら説明をし、交代式が始まりました。相変わらずかっこいい。終わった後は衛兵全員がハケていきました。

中では中国の偉人フィギュアが売られていましたが、中国史に疎い我々は、どの顔が誰で何をした人なのかイマイチ分からずおっさんのフィギュアをただ呆然と眺めて過ぎていきました。

國父紀念館

奥に見えるのが國父紀念館。かなり大きな建物です。そこから反対側を見上げると、

台北101

台北101のビルが見えます。こちらは縦に巨大。足元に立ち返ると、

凧揚げのおっさん

凧揚げするおっさん。これはいつもいるワケではないと思います。よく見るとあげているのはキティさん。図柄的に無許可使用でしょう。

國父紀念館正面の道

台北101に向かう途中にはこのようにうねった並木道があります。歩きづらそうだけど、歩いてみたくなる道。

台北101は高さ509.2メートルで、建設当時で世界で最も高いビルとされていたそうです。デザインは宝塔と竹の節をモチーフにしているようです。いかにも台湾らしい形ですね。このビルに行って何をするのか?決めていかなかったんですね~。フードコートで飯食うか~。

台北101フードコート

蚵(虫偏に可)仔煎、肉団子スープ、青菜炒め、ビーフン炒め。最近食ったもんばっかじゃないか(笑)そして、外に出てきました。

 

台北101は淡水信義線にその名の駅があり、ビルと直結しています。その次の駅「信義安和駅」では「臨光街夜市」というナイトマーケットが開催されていました。

臨光街夜市

ちなみにこの夜市に入る手前にペットショップがあって仔猫や仔犬にしばらく足止めを食らっていました。

中山にあった寧夏夜市と比べると食べ物に関して素人っぽい衛生観念だったので食べ歩きには向かないかもしれません。お土産探すのにはいいかもです。

臨光街夜市

夜市にあった素食

屋台ではなかったんですが野菜だけを使った惣菜がズラリと並んでいる店があったので入ってみました。指さし注文で盛り付けてもらってお会計。やりやすい。

食べ始めて少しした時、中型のゴキブリがテーブル横の壁を這っているのを発見し、ヒエェと急いで食べました。

奥のテーブルに座っていたおばあちゃんがリモコンを取ってくれと万琵に言っていたらしいのですが、中国語が全く解らないのでジェスチャーから判断して近くにあった新聞紙を渡してみたら「あんたは耳が聞こえないのか」と言われていました。親切なおっさんが間に入ってくれておばあちゃんに「彼らは日本人だ」と説明するとおばあちゃんは衝撃を受けていました。顔が台湾人と似てて区別がつかなかったよ~と笑っていた口には食べ物がいっぱい入っていました。

 

宿に帰ると受付の一瞬で顔を覚えてしまったのか、顔パスでカードキーを渡してくれました。それを使ってドミトリーの部屋に入ると、

エンジェルズドミトリー

せっま!個人が確保できるスペースはベッドとその脇についているスペース(リュックくらいは置ける)とセーフティボックスだけです。大きい荷物を置くロッカーは廊下を挟んだ向かいの部屋にありましたがそこは鍵を開けることが出来ず、それ以前に自分の目の届かないところに置いておくのが不安極まりないので部屋の空いていた(であろう)スペースに置いてました。

この宿はビルのテナントのひとつとして入っているのでトイレはビルの共同トイレを使うことになっており、そこに紙は備え付けていないという有様でした。当然のように掃除はマメに行われておらず。。

若干広めの共用スペースは夜になると中国人観光客がどっと押し寄せカップラーメンをすすりだすので我々はベッドで作業していました。

エンジェルベッド

深夜になってノックと共に我々のカーテンが開けられておばちゃんがぬっと現れ「あんたたちはベッドを間違えてるからそこから出なさい」と言われました。??貰った鍵の番号とベッドの番号は一致してますけど?と見せるも「合ってるわねぇでも間違ってるから出なさい」何言ってんだ。

結論から言うと、我々のように荷物だけ預けてチェックイン待ちをしていた日本人カップルがもう一組いて、彼らのベッドと我々のベッドを間違えてチェックイン手続きをしてしまったということでした。結局移動する必要はありませんでしたが、当然のように双方の宿泊客に対して一言の詫びもありませんでした。

今のところ褒めるところが一個もない・・・どうするエンジェルズホステル?


 
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記事の内容は公開日の数カ月前の出来事です。

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