絶景舞踏

旅記事16 グレンコーウォーク


ミューラーハットに登るのを渋ったお陰か、その帰りにはマウントクックに沈む綺麗な夕日を見ることができました。

じゃ次は日の出を見よう!との万琵の提案に、足腰に若干の不安をみつつ、グレンコーウォークというトレッキングルートに挑戦することにしました。

 

ハーミテージホテルの裏側から出発し(我々はハーミテージまでも20分くらい歩く)展望台までは距離が短いので筋肉痛には親切な設計のルートです。足痛いけど。
さすがに前日にルートの下見はできなかったので、地図でじっくり確認してから暗闇の中をヘッドライトを着けて探しました。
額のビームの先に、Glencoe と書いてある看板を発見したのでその看板が指し示す道へ。

グレンコー看板

3分程上ったら関係者以外立ち入り禁止の標識があり、その奥には何やら巨大なタンクのようなものと機械らしきものが・・・ん?ちょっと近くね?
けれども日の出まであとわずかな時間、道を探しなおすのは賢明ではないと判断し、そこをグレンコーだと信じることに。ていうか看板にこっちって書いてあったし。

 

そして日の出を待つこと数分。立ち入り禁止の標識から何やら黒い物体が2体現れました。

 

ケアだ。

 

ミューラーハットから彼方を飛ぶ、つがいのケアを見たことはありました。その鳴き声も、遠くで聞くと勿体ぶられているようで悪くなかったんですが、近くで見るとかなり緊張感が出ます。
東京で見るカラスをもうちょっとデカくした感じで、そして明らかにこちらの存在を意識した立ち回り。しかもにじり寄ってきます。こえぇ。

野生のケア

警戒心と好奇心がぶつかり合います。もうちょっと近づいてきてほしくもあり、早くどっか行ってほしくもあり。
食べ物を隠し、カメラを構えて小康状態を経ること約5分。ケアに飽きられました。ちっ。
そして遠くに行くとまた何となくいい感じに見えてしまうものですね。キエェアー!という鳴き声も、夫婦呼び合う声に聞こえます。

 

そうしているうちに、日の出時刻になりました。徐々に見えてくる日の光。東の空にある雲が光りだします。

グレンコーの日の出前

グレンコーの日の出

仰々しい日の出
神々しい、というよりは仰々しい、朝焼け。山の向こうから巨人が進撃してきそうです。

 

突然、頭上で声がしました。
上を見ると、15メートルくらい上に、展望台らしきものが!あれじゃないかグレンコー!やってくれるぜ!


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