絶景舞踏

旅記事164 クトゥ村寺院で舞踊鑑賞(火曜:Semara Ratih)と老舗の手打バクソ


再び宿をチェンジしてみました。新しい宿は「Rumah Ary Homestay&Spa(ルマーアリーホームステイ&スパ)」。

モンキーフォレスト通りと平行に走る、ハノマン通りの南側にあります。この通りは土産物屋やアクセサリー屋、ブティックやカフェなどが林立しており夜も割と明るいです。モンキーフォレスト通りに次いで繁華街になっていながら喧騒はそこまで酷くない様子でした。ちなみに前の宿トゥードズがあったSugriwa通りから一本モンキーフォレスト寄りになります。COCOスーパーマーケットが徒歩3分くらいのところにあり、買い物にも便利です。

トゥードズをチェックアウトして出ていく際、そこの家の人らしきおっちゃんに「次は何処に行くんだい?」と訊かれました。「すぐ近くの違う宿だよヘヘッ」

とは流石に言えませんでした。

ルマーアリーの入り口はとても分かりづらく、地図を見ながらでも何度か行ったり来たりしてしまいました。最終的に系列のスパの店員に訊いてようやくたどり着けました。

ルマーアリー部屋

部屋はちょっと狭めでした。窓からは午後の光が入って温か・・いやちょっと暑いです。そして部屋から下水の匂いが・・・これはちょっときついかも。

ルマーアリーベランダ

ベランダに出ると遮光ロールカーテンがあって風も吹いてくるのでまあまあ涼しいです。

ルマーアリー朝食

朝食時にはメニューを持ってきてくれてそこからオーダー出来ます。ナシゴレンやミーゴレン(焼きそば)、パンケーキや卵料理など色々選べます

 

お昼には地元の人で賑わうという老舗の格安バクソ屋に行ってみました。

老舗バクソ屋

店内は汚いです。きったないです。テーブル拭いたりとか床の掃除したりとか、あまり習慣がないように思われます。これでは観光客はこないだろうなぁ。それでも評判通り、地元のお客さんで賑わっていました。地元の人で賑わう理由の大半は「安いから」ですが、ここも例に漏れず安いです。メニューが二つしかなく、バクソが7,000、ミーアヤム(チキンヌードル)が8,000でした。それぞれ6~70円てとこですね。

インドネシアでは小奇麗なレストランに入っても麺類は100%インスタントの乾麺が出されてきたので初めから期待していなかったんですが、これはさらなる嫌な予感が・・・

と思っていましたが、なんとその予感をいい方に裏切ることが!

手打ち麺

麺が手打ち!これは真後ろで打っていたので間違いありません。後にも先にもインドネシアの手打麺はここだけでした。

バクソ

右がバクソ、左がミーアヤムです。さすが手打ち麺、インスタント麺とは違ってもちっとして伸びがあります。スープは普通でしたが、他と比べると断然美味しかったです。右手で箸を持って麺をすすり、左手のスプーンでスープを飲みながら蠅を追い払うという、東南アジアの作法に従って食べます(笑)

僕にとっては量が多くなく、あまり食べた気がしなかったのですが流石に同じのもう一杯というのもアレなので他の店にも行ってみることにしました。

次も汚い店でした。

二軒目

ナシゴレン、アヤムゴレン、瓶入りのフルーツティー(ショッキングな激甘)。しめて45,000ルピア。高っ!よく持ち帰りしていたイジョーの方が美味くて安いです。

因みに会計の時に店の人がオーナーらしき人に「これいくら?」と訊いていて、ちょっと話し合っていました。でこの価格。。オーナー、ボったな。ホントかよ?と内訳を訊いたらナシゴレン15,000、アヤム20,000、ライス5,000、ティー5,000とのこと。絶対その場で決めてるよ憎たらしいな。

 

夜にはクトゥ村寺院でバリ舞踊鑑賞です。クトゥ村寺院はルマーアリーから2キロほど離れています。ハノマン通りを北上しウブド王宮のあるRaya Ubud通りに出て右折、次にTirta Tawar通りという道に入って北上していくと右手に見えます。

今回の舞踊団は「Semara Ratih(スマラ・ラティ)」という団体。代表のアノム・プトラ氏は世界的に有名なバリスダンスの名手だそうです。題目は「スピリット・オブ・バリ」。

開場前にチケットを求めると「リザーブしとく?」と言ってもらえました。やったぁ!この会場は舞台がクロッド集会所のように客席から見上げるかたちになるので前の方に座らないと全体が見えません。もちろん最前列を確保しました。なんかその辺にあった布を座席に被せ、リザーブ完了(笑)入場料はひとり10万ルピアでリザーブに追加料金などはありませんでした。早い者勝ち!

チケットと一緒に公演の説明文をもらいましたが、なんと日本語の用紙もありました。さらには日本人の方が開場前に座っておられて、お手伝いをしていらっしゃいました。バリで舞踊を習う日本人ってやっぱり沢山いるのかな。

席について開演を待ちます。どこからか犬が入ってステージに上がって、気づいたスタッフに連れていかれていき、お客さんから笑いが起きてました。

時間になると突然照明が落ちました。そして背後から、布を巻き付けたマレットで金属を叩くような音が鳴りだし、続いて鍋のふたを擦り合わせるような音、笛の音が鳴りどんどん音色が複雑になっていきました。おおっ。今までの舞踊団にない演出!

スマラ・ラティ1

音が近づいてくると、パッと照明が点き突然目の前に踊り手たち、ガムラン奏者たちが現れました。演奏者が位置につくとしばらくはインストゥルメンタルの時間。このスマラ・ラティはガムラン演奏が世界的に評価の高い団体であるということは前情報として知ってはいましたが、なるほどとても技術が高くて心地よい音が響いていました。

主旋律を奏でる楽器が次々に交代していきます。鉄琴から笛、パーカッション・・・それぞれがアイコンタクトを取りながらニコニコして演奏しています。一糸乱れぬ演奏。次第に音の重なりが増え、聞き惚れてしまいます。

 

スマラ・ラティ2

そしてウェルカムダンス。花びらを撒き、布張りの舞台に文字通り花を添えていきます。

 

スマラ・ラティ3

今回のバリスはどうやら違う方が踊っていたようですが、もしかして息子さんだったのかな?かなり若い踊り手のようでした。

スマラ・ラティ4

パワーに満ちている反面、地面に吸着するような戦士の威厳がもう少しあってもいいかなという印象でした。

 

スマラ・ラティ5

トペン・ジャウッ。舞台の装飾を掴んだりガムランに絡んだりしています。音楽好きのキャラクターだけあって、遊んでますね(笑)

スマラ・ラティ6

 

スマラ・ラティ7

タルナジャヤ。なんとなく女性の柔らかさが色濃く出ていた印象です。

 

スマラ・ラティ8

ここのバロン、動きがキレまくりです。今まではなんとなく重そうで優し気な印象の獣でしたが、今回のは活発で茶目っ気のある獣といった感じでした。

 

若手が多いように感じましたが非常に技術が高く、耳にも目にも心地よい公演となりました。


 

 
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Rumah Ary Homestay&Spa

 

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