絶景舞踏

旅記事27 オークランドその4 国際トランジットの不安


オークランドの次は、フィリピンのセブ島への移動です。

ルートは、

17:00オークランド発~17:15頃(時差あるので)ゴールドコースト着

21:30ゴールドコースト発~翌日04:00クアラルンプール着

10:40クアラルンプール発~14:40セブ・マクタン空港到着というルートでした。

国でいうと、ニュージーランド→オーストラリア→マレーシア→フィリピンという地味に大掛かりな経路になります。航空会社はずっとエアアジアでした。

 

ところが、出発の数日前にオークランド出発予定の時刻が、19:50発になったというメール連絡を受けました。となると・・・到着は20:15くらい。次の便の出発は21:30。その便に変更は、ありませんでした。

 

3点、問題があり、我々は狼狽しました。

 

1、出入国手続きの時間があるのか?

移動中に2か国の地を踏むので、ゴールドコーストでのオーストラリアの入国、オーストラリアの出国、クアラルンプールでのマレーシアの入国、マレーシアの出国というイミグレーションが必要となるのかどうかという点です。

国をまたぐトランジットは初めてだったので、どんな流れになるのか分かりません。元々4時間程あったトランジット時間が1時間くらいに短縮されてしまったので、各国の出入国手続きが必要なのだとしたら、確実に間に合わないことになります。

エアアジアのサービスで、フライスルーというものがあります。

エアアジアのサイトはコチラ⇒Fly-Thru(フライスルー)

それによれば、トランジットの場合には入国手続きは最終到着地でするので、中継空港では何もしなくていいよと書いてあるのですが、適用空港はクアラルンプール(KLIA2)とバンコク(ドンムアン)のみだそうです。我々はまずゴールドコーストで乗り継ぐので、そこに記載されている内容とは必ずしも合致せず、適用されない可能性もありました。

 

2、乗り継ぐ間の受託手荷物の扱いはどうなるのか?

便名を確認すると、オークランド~ゴールドコースト~クアラルンプール間は同じ便名なので、同じ機体なのだろうと考えられます。それにしても、荷物は一度こっちで受け取るのか、航空会社がちゃんとトランジット用に分けておいてくれるのか分かりません。

クアラルンプールとセブ間の飛行機は機体そのものが違うようなので、必ず飛行機からは荷物が一度出されることになります。その時もどうなるのでしょうか。

 

3、フィリピンの空港の治安は大丈夫か?

これはトランジットの問題とは直接関係しませんが。

マニラのニノイ・アキノ空港で聞く事案は、受託手荷物の中に銃弾など違法な物品を空港職員が入れ、空港警察がそれを摘発して、オオゴトにしない代わりに多額の賄賂を要求してくるというもの。もちろん警察もグルで、賄賂を支払わないと逮捕されることに。日本人も何人か被害に遭っているそうです。
セブでそういった事例があるのかは分かりませんが、用心するに越したことはありません。

で、どう用心するのか?

ナイロン製バッグに鍵を掛けているだけではカッターで破かれてしまいます(移動中の事故だと、言い訳は何とでもたつ)。我々がとった対策は、ラップで荷物をぐるぐる巻きにしてしまうことでした。

国際線をうろついた時に見かけていた、ラップぐるぐるの荷物は、このためだったのか!探してみると、それ用のサービスが結構ありました(オークランドではひとつ13NZ$)。賄賂よりは相当安いので、お願いしました。

ラップぐるぐる

はっきり言って、ダサい!

ましかしこれだと故意に刃物を入れない限り、荷物の中身にまで到達することはないし、何より開けるのがめんどくさいハズです。犯罪の標的には、開けやすい荷物から狙われるでしょうから。

 

1、2に関しては、事前にエアアジアに尋ねてみました。

因みに、時間変更のメールの内容からは、便の変更が出来る旨だけ記されており、乗り継ぎに関しては全く述べられていませんでした。

問い合わせフォームで問い合わせるも(英語で電話は、我々にはムリ!)、全く返信がありません。ツイッターに問い合わせてねと案内があったので活用してみましたが、それに関する返答も見当たりません。なんじゃそりゃ。もう、出たとこ勝負するか!だめならせめて人柱になろう。

 

空港に着いて、ラップでぐるぐる巻きにした後、チェックインしに行きました。カウンターで拙い英語を使って出入国手続きのこと、荷物のことを訊きます。

 

・・・フライスルーが適用されました。あっさり。

この時点で、パスポート上の手続きも、荷物をずっと航空会社がセブまで持っていってくれることもハッキリしました。うおぉ、取り敢えず安心!

あとは飛行機が予定通り飛んで、落ちなければいいですね。

 

安心したのでビールが飲みたくなりました。

 

オークランドの空港にはプレミアムラウンジという会員制ラウンジがあります。というか、大きめの空港には、ほぼ必ずそういったラウンジがあります。成田にもありました。

その会員はラウンジで食べ物や飲み物(お酒も)とり放題、シャワーも浴びられてトイレも綺麗、何より空港の喧騒から解放されて静かに優雅に過ごせるという、なんとも貴族な空間を味わえます。そんな空間、家にもないっす。

 

そこを利用するには、「プライオリティパス」という会員証を持っていることが条件となります。その会員とは、年会費米ドルで$99支払い、利用の都度に$27支払うスタンダード会員と、年会費$249支払い、10回まで無料で利用できるスタンダード・プラス会員と、年会費$399支払い、利用回数制限なしのプレステージ会員の、3種類あります(同伴者はいずれも$27)。

因みに我々は制限なしの会員です。しかし会費はそんなに払っていません。

オークランド空港ラウンジ

 

そのからくりは、楽天プレミアムカードです。このカードは、年会費に1万円かかりますが、プライオリティパスに無料で登録できるのです。年に何回か海外に行く人は、簡単に元とれます。これは、空港に行くのが楽しみになりますよ!

ラウンジによってはシェフに注文して作りたてのあったかい料理を出してもらえるところもあり、味もかなり良いです。wi-fiも速く、座ったまま航行情報も確認できます。因みに飲んだビールは、カールスバーグでした。

オークランドでは浮かれすぎてペットボトルの水をたっぷりもらってきました。この空港のラウンジは保安検査場より前にあったので、当然、全部没収されました(笑)

 

ゴールドコースト~クアラルンプール

さ、総時間23時間のフライト、行きますぞ!


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