日程:2016年11月29日~2016年12月5日(滞在日数7日間)
ネパールからの移動時間:飛行機で途中チッタゴンとダッカで乗り継ぎ、合計約9時間15分
訪問した都市(宿泊施設):マスカット(デルモンホテルアパートメンツ)、サラーラ(スターエミレーツファーニッシュドアパートメンツ)
万琵が踊った場所:マスカットハジャル山地前、サラーラのアラビア海砂浜
<オマーンの感想>
オマーンに入って最も劇的に我々の旅の仕方を変えたのは、宿の値段の高さだった。
これまでおよそ8か月間アジアにいて、宿に関してはなるべく個室で低予算で、それでいて許容できるレベルに清潔感を持った宿・・・ということで一泊あたり1,500円程度の宿を選んできた。
単純にあらゆる条件を排してもっと予算を抑えようと思えば、質の低い宿で1,000円を切るような宿はアジアには沢山あった。タイやインドネシアにおいては(バンコクやジョグジャカルタは除くとして)1,500円くらいでバックパッカーにしては十分満足できるクオリティの宿を確保することが出来たのだが、マスカットで検索した宿は安くても4,500円くらいだった(当然宿のクオリティもうなぎのぼりだったが)。ホテル検索サイトでは、質が低くていいから「とにかく安い宿」というのが見当たらない!
やむなし、マスカットは一泊にしてサラーラに逃げることにしたのだが、地方都市のサラーラでさえ3,000円を下ることはなかった。ちょっと値が張るその代わりに、広いし清潔だしWi-Fiは速いしでコストパフォーマンスは高いと思われる。
宿代が高くつくため滞在期間を短く設定し(しかもうち2日間は夜行バスで宿代を浮かせた)、あまつさえ観光地への移動を避けてしまったので、せっかくアジアの湿った雰囲気とはガラッと変わってパリッとした空気になったところで、中東に入って最初の国オマーンでは見どころを押さえることが殆ど出来なかった。
しかしながら、観光地を見なくてもその辺を歩いてみるだけで今までとは本当に違うということを感じることが出来た。
建物の色、空の色、人々が着ている服、聞こえてくる音楽、お祈りの時間を知らせるアザーン、食べ物や路上の匂い、流れる風の質感、人間の態度・・・五、六感を刺激するものがすべて違う。まさに別世界だった。
どちらが良い、どちらが悪いということではなく、ただ違うのだ。
僕はアジアの人懐っこくてちょっとウザい人たちは嫌いじゃないし、モノに溢れた路上も嫌いじゃない。排気ガスが堪らなく多いのは嫌いだけど。対するオマーンの都会的な無関心を装う感じも(たまにすごく親身になってくれたり用もないのに話しかけてくる人はいたけど)道路、車、以上!みたいに、なにもないで綺麗な街も結構好きだ。
中東、イスラム圏のとっかかりとしてはいささか物足りないような過ごし方をしてしまったかもしれないが、スロースターターな我々としてはちょうどいいクッションになったかもしれない。
ちょっと中東の空気を体感したところで観光立国ドバイ(国じゃないけど)に臨むこととしますか。
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