ペトラ遺跡群の入場料は世界遺産の中で最も高いとされていて、一日券が50JD(8250円)、二日券が55JD(9075円)、三日券が60JD(9900円)だ。長くいればいるほど、コスパは良い。
といっても高すぎると思わない?!
一日券においては半額でも高いなと思うレベルだよ。
ディズニーランドより高いよ、これ。
と、値段を知ったときはぎょっとしたが、やっぱり入ってみたいペトラ遺跡群。
この値段の高さからバックパッカーの中では、ゲートとは別に侵入できるところを探して入場料を払わずに入る情報があったりもするようだが、私たちは二日券を購入した。
ペトラ遺跡のオープン時間は6時から18時(冬季は17時)までで、日の出をペトラ遺跡で見たい人は早起きして出発する必要がある。そういったツアーもあるみたい。
私たちも前日は気合を込めてオープン時間にペトラに入るぞと思っていたが、寒くて起きるのは到底無理だった(悲)
チケット売り場ではパスポートの提示が求められるので、パスポートを忘れずに。昔は三日券を買って誰かとシェアとかが出来たらしいが、今はパスポートの名前を登録され入る時にチェックされるので本人しかチケットを使えなくなっているようだ。
チケット売り場には日本語の無料のパンフレットもある。
チケット売り場の横には博物館もあるし、お土産屋さんも沢山あった。
トイレはここで一回行っておくとよいと思う。ペトラの中でも簡易トイレなどあるが、大半はお金がかかる。
ガイドを雇いたい人はここで頼むこともできる。
ちなみにゲートのすぐ前には遺跡群と一体化したペトラゲストハウスホテルというのもあって、ここだったらオープン時間に合わせて出発することも苦にならないかも。
ペトラ遺跡群は広大で、トレッキングルートは8個ある。
一日目の今日は取り敢えず一番代表的なトレッキングルートを行くとしますか!
冒険に出発!(笑)
入るとすぐに馬に乗らないかと勧誘にくる。このペトラ遺跡群のなかで商売をしていいのはベドウィンだけと決められているらしい。
馬やラクダに乗るのは全く興味がないのでスル~。
早速見えてくる奇岩の中に、ジンブロックスというものが見えてきた。ナバタイ人は先祖の方々、神様、聖霊の三つを崇めていたとされている。ジンブロックスには聖霊を祀っているようだ。
研究者のなかでは墓だと見解されている場合もある。
このように奇岩には穴がぽこぽこ開けられたものをよく目にする。この穴に遺体を安置していたのかな?
線上に削られたのは遺体の数だろうか?
そしてかの有名なシークに入っていく。シークは1.2キロの渓谷になっていて、そびえ立つ奇石群の間を通っていく、なんともアドベンチャー感があるワクワクする道だ。
そしてここの奇石群の色のグラデーションは素晴らしい。
波のようになっている岩の断面積。いろんな鉱物が配合されている。
この岩肌を見ているだけでも歴史を感じる。
これは夕焼けによって彩られたシーク内。日の光によって岩の色が変わって本当に綺麗だ。
シーク内には水路があって、右側が飲用水路跡、左側が灌漑用水路跡。ナバタイ人の水路技術はとても高度だったらしい。
ナウシカの巨神兵を思い起こす岩もある。
ナバタイの神様の彫刻は元来具体的に表すことはしなかったらしい。無装飾か目と鼻だけが彫り込まれた簡素なものが多い。キリスト教が入るまえの土着の信仰だ。
足元だけ残っているのはキャラバンの像。
そしてシークの先になにか見えてきた!
エル・ハズネだ(宝物殿)だ!!ナバタイの王アレタス四世が紀元前1世紀に作ったらしい。
紀元前一世紀は日本だと弥生時代くらい。
これこそインディジョーンズの最後のシーンで出てくるロケ地。ここから地下にたしか入っていくんだったけ。
実際は中には入れず大きい遺跡を見上げるかたちになる。
いや~よく作ったもんだよ、こんな大きいものを。
ちなみに月、水、木の20:30~22:30には17JDで、ペトラ・バイ・ナイトというものがこの前である。エル・ハズネの前に沢山の蝋燭を灯してベドウィンが伝統的な音楽を奏でてくれるらしい。
正面のファサードには7つのグラスやら、メデューサの首が魔除けとして彫られていたりする。
よく目を凝らさないと見えないが、どれも有名な彫り物だ。
この前には沢山のラクダが待機していて、乗ることもできる。
ラクダはこんな風に座る。
ジョニーデップもいる。
エル・ハズネから先は道は舗装されていなくて砂利道になっていく。
さぁ、前に進もう。
ここはローマ円形劇場だ。
大劇場ですな。これもアレタス4世によって建設されている。ローマ支配下の時に約8500人が収容可能までに拡張されたとのこと。
後ろの岩の掘られた洞窟はラクリというものらしくここでも遺体が安置されたという。
遺体安置所の前に劇場。劇場といえば演劇とかコンサートとかそんなものを思い起こすが、なにか儀式でもしてたのかな。
こう見てみるとペトラ遺跡は遺体安置所とお墓が沢山ある。
ここは柱廊通りという場所。かつての市街地となる場所でローマ帝国の属州となった起源106年にもともとあったナバタイ人の通路を大改装して造られたらしい。
今は朽ち果てているが、この残った柱から美しくお洒落な場所だったのだろうということが想像できる。
途中には大神殿もあって、上まで登ってみるとペトラの景色を一望できる。向こうに王家の墓が見えた。あそこは明日に回そう。
柱廊の終わりには凱旋門があって、ツーリストサービス用なのか昔の兵士の格好をしたおじいちゃんが立っていたので、記念にぱしゃり。
おじいちゃんお疲れ様です。
さあ、こっからは登りが続く。
エド・ディルまでの道のり。一時間から一時間半くらい登る。
ロバに乗って登ることも出来る。
エド・ディルにも諸説あるらしいが、現在の説ではナバタイ最後の王ラベル2世が神として崇められたオボタス2世(紀元前62年~前59年)を祀るために造られたという。
ここにも遺体安置所だったんだろうなという洞窟が沢山みられる。
でも今は車庫になっている。
登り坂の脇にはお土産屋さんが多くあって見ていけ、見ていけと結構強く勧められる。
その脇にはなんとも使い古されたいい感じのやかんがあって、ベドウィンティを飲んでいる。
寒いもん。温かいものを入れないと凍えてしまうよ。
登りは結構キツイ。
これがエド・ディルだぁ!!
大きすぎて人がすごく小さい。私いるのわかりますか??
ちなみにエル・ハズネより大きくて、装飾はシンプルなのがわかる。
眺望ポイントまで登ってここでちょっと一休み。
ここの前にはカフェがあって、ベドウィンのおじさんがずっとひとりで暮らしているらしい。
コーヒーでも飲みながら、と思ったが予想通り高めだったので私たちは断念。
ご飯をたべてると山羊が沢山寄ってきて食べ物を奪われるので注意(笑)
ここの山羊はバナナの皮もむしゃむしゃ食べていた。
この先にもうひとつ眺望ポイントがあって徒歩30分もあれば行けるところがある。
時間があったら是非足を運んでみて。
ペトラは遺跡だけでなく絶景も広がっている。
ペトラ一日目朝から夕方まで歩き続けた。
この時期は気温は低いとはいえ日光は結構キツイ。
水はお忘れなく~。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒ペトラゲートホテル
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