絶景舞踏

旅記事35 ボホール島 タグビラランに上陸


揺れることもなく、順調にオーシャンジェットは、ボホール島のタグビララン港に到着した。

快適だった!

フェリーの中で繰り返し聞かされた音楽が頭にこびりついて、ムラケンと一緒にフンフンフフン♪っと鼻歌を歌いながら降りた。

冷房にさらされていた体を一瞬で解凍するように、お馴染みになった強烈な日光が降り注いだ。

くわー、やっぱり暑い~

海は期待していたものとは違い汚かったけれど、新しい島に降り立った高揚感が勝り、ワクワクした。

入れ替えで乗るお客さんの列が出来ている中、ポーターの方々は、デカい荷物をまるでボールを投げあうようにいとも軽々と、ヘイッヘイ!とキャッチラゲッジして下ろしていた。

すごい!なんて力持ち!!

私とムラケンの荷物は、小さく見える割には中にギュッと詰め込まれているので、想定外の重さにちょっとキャッチラゲッジが乱れていたが。

荷物を受け取るときは一応半券を見せて、ポーターのチェックが入った。

 

無事荷物を受け取り、人の流れのまま歩くと、即座にしつこいツアーの勧誘者達がたかってきた。

出ました出ました。

私たちは、こうゆうのにうんざりしていたから、No thank you.  No thank you!!  No thank you!!!

何度も何度も断っても、ひたすら付いてくる彼らを振り切るには、もう怒鳴るしかない。

フンッ!

最近沸点が低い私は大きく息をついた。

 

でも最初から、ツアーに申し込みたい人は、港にはいくつかのツアー会社があるので、ここで申し込むと楽だと思う。値段は、どのツアー会社も変わりないはず。

タグビラランにはいくつかの観光スポットがあるので、時間がない人などは、一日タクシーチャーターで効率よく周ってくれるツアーは良いと思う。

 

港はこれといって、入り口も出口もないのだが、タクシーやトライシクルが沢山待ち受けているところが、入り口と出口になるのだろう。

さあ、ツアーの勧誘の次は、トライシクルとタクシーの勧誘嵐に見舞われる。

「タクシー、タクシー!」

語尾があがるこの言葉を何度聞いただろう。

 

私たちが今回泊まる宿はMatig-A Seaside Pensione っというところだった。

港からはタクシーで10分ぐらいの場所に位置していた。

他の旅行者とどこに行くか確認しあって、同じところだったら折半しようとしたが、残念ながら見つからず、私たちはタクシーで行くことにした。

ここでも交渉になるが、たぶんトライシクルの方がタクシーよりは安いと思う。

もちろん吹っ掛けられるが、半額以下まで下げて交渉成立。それでもかなりぼられていることは承知の上。この頃から私たちは、ボラれることを募金として考え初めていたけれど、やっぱり、嫌だなあと思う気持ちはあった。

タクシーの運ちゃんも仕事熱心で、明日一日チャーターで2500ペソでどうだ、っと勧誘してきた。

勿論ここでもNO thank you.

私たちがボホール島に降り立った一番の目的はチョコレートヒルズに行くことだった。

チョコレートヒルズはジプニーとローカルバスを乗り継いででも行くことが出来る。タクシーをチャーターする必要はない。

 

ホテルに着くと、スタッフの方が出迎えてくれた。

部屋に案内してくれた女性スタッフさんが本当に明るくチャーミングな方で、心がふわっと軽くなった。

 

matig-aの部屋

 

部屋は決して広くないがとても清潔だ。

 

matig-aのバスルーム

 

バスルームは、トイレとシャワーに隔たりがないので、シャワーを浴びるとトイレも一緒にびっしょびしょになり、湿気でトイレットペイパーもへにゃへにゃになった。最初は、オオ!これがフィリピン式か!っと思ったが、なんなく慣れた。

シャワーの水圧もちょろちょろっとした感じで、根気よく流さないと泡が落ちなかった。オオ!これはシャワーと言えないぞ!っと思ったけれど、これもすぐに慣れた。

温かいお湯が出るのは、ありがたい。

 

matigaのベランダからの景色

 

名前のとおり、ここは海に面している宿で、バルコニーからは海が見えた。港では汚かったけれど、ここからの海は透き通り綺麗だった。

夕方になると、夕日も見えた。ゆっくりゆっくり落ちる夕日を見る時間は、とても贅沢だ。

排気ガスとクラクションの喧騒は、ここでは聞こえない。

 

matig-a のベランダから見た水上集落

 

ベランダから水上集落も見えた。

ああやって暮らしている人もいるんだなあ。

 

 

次の日、いつものようにハウスキーパーさん用にチップを置いて出掛けた。

用事を済ませ帰ってくると、綺麗に部屋はメイクアップされていた。

そして驚いたことに、チップとして置いたお金が、枕元にちょこんと置いてあったのだ。

!!

セブ島に来てから毎日のように、ぼろうとする人々に会ってきていた私達は、この時本当に感動した。

なんだか無償に嬉しくなり、この宿に泊まって良かったと思った。

 

この日も綺麗な夕日が海を染めていた。

 

ドアを開けてみると、ヤモリが一杯!!

ギャー!!!


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