絶景舞踏

旅記事66 バトゥ洞窟寺院


シンガポール、クアラルンプールと都会の恩恵を受けまくっている我々ですが、都会にも飽きてきて、そろそろ山とか洞窟とか動物とかが懐かしくなってきました。洞窟はこの旅でまだ一度も行ってませんけど。

そこでクアラルンプールから電車でちょっとの距離にあり、入場無料の施設「バトゥ洞窟寺院」に白羽の矢が立ちました。バトゥ洞窟寺院はマレーシア随一のヒンドゥー教の聖地で、遺跡のようでもありますが現役バリバリのヒンドゥー寺院です。なので多くの巡礼者と観光客が訪れています。

ビルが林立するKLセントラルからKTMに乗って約30分でバトゥ洞窟駅(Batu Caves)に到着します。KTMはマレーシアを縦断しているマレー鉄道の会社ですね。宿の最寄り駅バンサーからだと一回乗り換えすれば辿り着けます。

 

宿を出たのがお昼近くだったので、駅弁代わりになにかつまめるものはないかな~とバンサー駅構内を探してみると、すぐに店舗型屋台が見つかりました。なにやら笹の葉のようなもので包まれたものと色がちょっと怪しいお餅みたいなもの。乗り換え駅のKLセントラルで電車を待ちながら、いただきました。地下鉄では飲食禁止ですが、KTMのホームでは食べてもよさそうです。

ナシレマ

照準が向こうに行っちゃってました(笑)ナシレマというものです。ココナッツで炊いたお米にゆで卵半分と心ばかりの野菜、小魚の佃煮のようなものとメインのおかずにサンバルソースらしき辛いタレが入っていました。

ナシレマの中身

中身はこう。この時の出会いが、それからのマレーシア旅を大きく支えてくれることになります。

取り敢えず見た目とは裏腹に、かなり美味いです。ソースは若干やり過ぎなくらい辛いのですが、ご飯に染みているココナッツの風味がそれをやわらげ、食感を飽きさせないように存在する小魚やキュウリがニクイ。卵も入ってなんだか栄養もシッカリとれた気分にさせてくれます。

ニョニャお菓子

もう一方はコチラ。マレーシアの伝統文化「ニョニャ」に伝わるお菓子だそうです。表面にまぶされているのはこれまたココナッツ。こちらは果肉を削って繊維状にしたものです。緑色も天然素材由来らしく、変に訝しむ必要はありませんでした。生地はまさにお餅のようなモチモチで、万琵の大好物でした。

万琵がお餅を半分ずつ食べようと真ん中にかぶりついた途端、中身のみたらしのようなタレが!かなり緩めの液体具合で万琵の服に飛び散ってしまいました。ああぁ、後で落とすのが大変だ~。ウェットティッシュ代わりに持っていた赤ちゃんのおしり拭きが大活躍しました。おしり拭きは海外でも手に入るし、お尻以外にも何にでも使えてホントにおすすめ。これで自分の尻拭いたことはありませんけどね。

 

さて、バトゥ洞窟駅に到着しました。ランドマークが駅名になっているくらいなので、道に迷うことは全くないと言っていいでしょう。駅を出たらバトゥ洞窟のエントランスでした。途中(駅の敷地じゃなかろうか)に土産物の露天商がありましたが、興味をそそられません。そこを抜けると、

バトゥ洞窟エントランス付近

金色のモチーフを冠した建物が。礼拝堂のようで、階段下で靴を脱がないと中に入れません。この写真の左手には、

ハヌマーン?

デカいおさる型の神様が。猿王ハヌマーンでしょうか。ちなみに、このバトゥ洞窟寺院、猿がたくさん生息しています。ガイドブックで頻りに書かれているのが「食べ物持ってると猿に奪い取られるのでカバンに入れて出さないこと」ということ。にも関わらず、おやつ売ってる屋台が沢山あります。ていうか右の壁、壮大です。

おやつ持ってると・・・

バトゥ洞窟猿1

バトゥ洞窟猿2

こう。

ペットボトルの飲み物とかも器用に飲んでました。360度どこを見ても猿がいる状況は、スラム街を歩くようでちょっと恐いです。

落石らしき岩

途中に落石らしき岩が・・・このサイズ、尋常じゃないです。崖や洞窟を使って作られている寺院だけあって、自然むき出しです。

 

ムルガン像

バトゥ洞窟寺院の境内(て言うのか?)入り口には、金色の巨大ムルガン像が祀られています。とにかく大きいです。そして洞窟内にある境内に入るには、像の横に見えている階段をひたすら登っていきます。

ヒンドゥー教の意匠

門扉にはこのように沢山の神様が飾られています。

 

バトゥ洞窟から見下ろす

上から階段を見下ろすと、こんな感じ。

バトゥ洞窟内部

入り口から洞窟内を撮った写真です。ひんやりした内部を期待していましたがむしろ蒸し暑くなりました。岸壁に直接塗装がされていて、所々神様が祀られています。左奥には礼拝所?なのか入場制限がされていました。さらに奥には階段が見えています。

 

バトゥ洞窟最奥の建物

その階段の先にあったのがこの建物。今までの派手さからすると「え、ここが最奥?」というくらいこぢんまりとしていますが、それだけに周りの洞窟壁面の荘厳な雰囲気をよく引き出しているような気がします。神様が沢山祀られてはいますが、この壮大な自然あっての聖地なのでしょう。

バトゥ洞窟最奥1

バトゥ洞窟最奥2

 

鍾乳石を支える神様像。

鍾乳石を支える万琵

漫☆画太郎作品のようです。

 

先ほどの長い階段の途中には「Dark Cave」という洞窟探検ツアーを催行している場所もあります。コウモリや蜘蛛やムカデとかが沢山いる洞窟とのこと。最奥がとても綺麗な場所らしいです。こちらは少し涼しかったので、入り口で少し休憩して、入りませんでした(笑)

Dark Cave入り口

 

そして最初のハヌマーン像の横を抜けるともうひとつ洞窟があります。「Ramayana Cave」という名前でした。入り口に立つ青い像はシヴァ神でしょうか。ちなみにここは入場料が一人5RMかかります。入り口のおっさんはさっきまで半寝状態だったのに、我々が入ったら仕事を思い出したのか他の観光客に声を掛け始めました。

Ramayana Cave入り口

中はインドの叙事詩ラーマーヤナの物語を表した洞窟なのか、いろんなシーンを切り取って立体で表現されています。ライトアップされまくっているのでそう暗くはありません。

Ramayana Cave展示

Ramayana Cave展示とコラボ

 

奥は洞窟内を階段で登っていく構造になっていて、一番上はまだ壁を削っている途中のようでした。新しいシーンが追加されるんでしょうか。それとも洞窟をこうやって削って作ったんだよというアピールでしょうか。

 

バトゥ洞窟寺院といい、ラーマーヤナ洞窟といい、自然の壮大さとヒンドゥー教徒の信仰の篤さ両方に圧倒されるところでした。ここはパワースポットですね。

出た時には入り口のおっさんが完全に寝てました。仕事諦めるの早っ!


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我々がこの時滞在していた宿はコチラ⇒The Bodhi Lodge

 

変な化学物質も入っておらず、旅にも日常生活にも使えるおしり拭き。沢山あって損はありません。