絶景舞踏

旅記事91 コタキナバルでキナバル登山準備


コタキナバルに来た一番の目的は、キナバル公園に行くことだった。

マレーシアには国立公園がいくつかあって、マレー半島にはタマンヌガラ国立公園があるし、ボルネオ島にはミリの近郊にグヌン・ムル国立公園、ニア国立公園、ランビル・ヒルズ国立公園、クチンの近郊にはバコ国立公園、グヌン・ガディン国立公園などがある。

キナバル国立公園とグヌン・ムル国立公園はマレーシア初のユネスコ世界自然遺産に登録されている。

こんなに国立公園があると、どこに行ってよいものやら、私たちは悩みに悩みまくった。出来ることなら全部行きたい!!

どこも楽しそうですもの!

グヌン・ムル国立公園には洞窟が沢山あって楽しそうだし、マレー半島のタマン・ヌガラは先史時代そのままのジャングルが残されている貴重な地域らしいし・・・・。

どうしたもんか、どうしたもんか。。。とムラケンにぶつぶつとお経のように唱える日々が続いた。

世界一周じゃなく、マレーシアを巡る旅なら全部行っても良い。しかし私たちはこれから周る国が沢山あるし、どこの国立公園も行って中に入るのに結構なお金がかかる。

ひとつに絞るしか方法はない。

という感じで、最後に選んだのはキナバル公園!!

キナバル山は2015年6月にボルネオ島北部を震源とするM6.0の地震に見舞われて、がけ崩れが起き日本人を含む16名の死者が出たらしい。2015年9月には中腹のラバンラタまでの登山が再開され、山頂までの登山が再開されたのは2015年12月だという。

この時は2016年の5月中旬。まだ再開されてから半年くらいだった。

そのためか、登山許可料やガイド料が目が飛び出るほど値上がっていた。キナバル山登頂のためには、必ず登山許可料を払い、ガイドを雇うことが必要。

そのほかにも問題はいくつかあった。

キナバル山は標高4095.2mの山だ。日本の富士山が3776mなので少しだけキナバル山の方が高いことになる。富士山登頂は主に8合目で一泊して、夜中に出発した後頂上で日の出を拝む、というのが主なコースになっているのと同様に、キナバル山登頂も、中腹地点の山小屋で一泊した後夜中に出て日の出を山頂で拝む、というのが一般的な行程になっていた。

ということでまず、中腹地点の山小屋の空きがあることを確認し予約しなければならなかった。ネットなどで調べてみるも、ツアーの情報ばかり。日本や海外のツアー会社で、キナバル山登頂専用ツアーも催行されているものもあったが、ありえないぐらいの高額だった。さらに、山小屋を統括している、ステラサンクチュアリロッジのサイトでも基本的にツアー型になっていて、個人で山小屋だけを予約することは出来ない形になっていた。

そしてこの時期はキナバル山登頂ベストシーズン時期、プラス地震の影響により一日の登山許可人数が昔より少なくなったこと、山小屋の収容人数が限られていることから大変に混雑しているとのことで、山小屋に空きがない日が多いとのことだった。そして山小屋自体の宿泊料金もべらぼうに値上がりしていた。

値上がりしすぎでしょ!と脂汗がでるほどびっくりしたが、地震の復興のための値上げならしょうがない。

私たちはツアーではない方法をさがすことにした。というのもツアーで頼むと、一泊二日の行程でも二人で10万円を優に超えてしまう。

絶対に無理!

どうにか費用を押さえていけないものかと調べて分かったのは、一泊しないで日帰り登頂という手段。

これなら山小屋宿泊代を浮かすことが出来る。

・・・・・・・・・・。

私は富士山には2回登った経験があるが、普通に辛かった。ムラケンは登山の経験は小学校の遠足でちょっと登ったぐらいだった。あ、あとニュージーランドでマウントクックのミューラーハットに登ったか。

勿論日帰り登山して成功した方もいる。だがやはりかなりキツイらしい。そして日帰り登頂の人数は一日に数人が許可されるだけらしい。

日帰り登頂は私たちには現実的でない。。。ということで早々に却下!

更に他の安く登る方法として2つ見つけた。

1、コタキナバルにあるステラサンクチュアリロッジのオフィスに直接出向いて聞いてみること

2、キナバル山麓の宿に泊まってそこで聞いてみること

この二つは、山小屋が空いているかそこで分かることになり、空いていないかもしれないので、賭けになる。

だが少しでも安くしたい私たちは1の方法でやってみることにした。

空いてなかったら諦めよう、そう思った。

それにキナバル山にはトレッキングコースがいくつも設けられているので、山小屋が空いてなかったら登頂は諦め、トレッキングしようと思った。(トレッキングにもガイドは必要)

結構調べるのが大変だったが、登りたいと思った理由は、地震という被害が日本と通ずるものがあったのと、写真の景観に目を奪われたこと、丁度私たち夫婦の結婚記念日が近かったので、山頂でご来光と共に祝えたらロマンチックじゃん!と思ったことからだった。

そんなこんなでまず、キナバル公園に行くのに適した都市コタキナバルに私たちは上陸したのだった。

ということで、私たちがコタキナバルに到着して先ず行ったのは、ステラサンクチュアリロッジのオフィスだった。

オフィスの場所はコタキナバル中心地のWisma Sabahという建物の一階だ。他にエアアジアやトラバースツアー(北ボルネオ観光列車など催行、蒸気機関車にのって優雅に列車の旅を満喫できるらしい、お金が許せばこれも乗りたかった)も入っていた。

直ぐにオフィスを見つけた私たちはドキドキしながら、行きたい日にちの山小屋が空いているか確認してもらった。

その間スタッフの方が費用が書かれた紙を見せてくれた。その紙をみてネット情報以上に費用が更に高くなっていたのに唖然とした。

だが、スタッフの返事は嬉しい返答だった。

空いているという!!

山小屋はいくつかあるが、泊まりたかったラバンラタという山小屋が空いていたのだ!

やった!!

費用の高さにぶるぶるしたけど、せっかく空いていたのだ、私たちは予約をすることに決めた。

参考までに費用はラバンラタ一泊で一人781リンギットだった。これには朝食2回、お昼2回、夕食1回、軽食1回付の値段になる。ちなみに、これはあくまで山小屋代だけなので、他に前述したように、入園料、保険料、入山許可料、ガイド料、大きい荷物がある場合は保管料などがかかることになる。ポーターを雇うことも出来る。

ツアーよりは断然安い!

が、高い!でもこれで登れる!!

私たちはルンルンになって、コタキナバルを散策することにした。

キナバル公園のことはまた後日記事に詳しく書くとして、取り敢えずコタキナバルはこんな感じだった~。

コタキナバルからの夕焼け

コタキナバル中心地は海に面していた。

宿で少し休んでから街を散策しに出掛けると夕焼けがとても綺麗だった。

近くのベンチには白人さんカップル。いや~優雅だね~。

海の中

海はまあまあ綺麗で蟹もいた。

かじき?

これはガイドブックにあった、ブルーマリーンの像かな。

カジキか?!っぽいよね。

海 遊歩道

遊歩道にはマンボウも沢山いた。

マンボウだよね?

セントラルマーケット

海を右手に進んでいくと、たくさんの食事ところの屋台街があった。

ここでは好きな海鮮を選んで調理してくれるらしい。

沢山の人で賑わっていたが、私たちは海鮮はスル~。

ウェットナイトマーケット

ずんずん進むと今度は果物や野菜が沢山置いてある。私はこうゆう所見るの大好きなんですよ。

市場

バナナ、美味しそうだ。

珍しい果物ないかな、と思ったけど、マンゴーとバナナとデカいスイカだらけだった。

裁縫屋

果物や野菜のエリアを抜けると、今度は裁縫屋さんが沢山のエリア。道端にずら~といる。

頼むにしても誰に頼んで良いか迷ってしまうほど、たくさんいる。

服をリメイクしたり、作ってもらったり、とにかく生地だらけ。このエリアの建物の中に入ると、なぜかお土産屋さん(ガラクタ屋さん)がぎっしり詰まっている。

歩くのも大変なくらいぎっしり密集している。

おう・・嫌いじゃないけど、息が詰まるぞ。

ウェットマーケット

そしてまたずんずん進むと、今度は海鮮、精肉エリア。

ここはウェットマーケット、と呼ばれているらしい。

ウェット、下がびしょぬれだからウェット・マーケット。

魚の汁か、精肉を洗った汁か、床はその名の通り水浸しで、血も交じっていた。

でも!魚、超新鮮!!

ぴっちぴち!輝いている。

持ち上げてもらっても、クタってならない、ピーンと真っ直ぐしている。目も赤くなく透き通っていた。

美味しそう。

キナバル山にも登れることになったし、体力温存のために今日はここまで~。


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私たちがこの時滞在していた宿はコチラ⇒ノース・ボルネオ・キャビン

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