絶景舞踏

旅記事223 ポッパ山で猫に癒され猿の恐怖を味わう


バガンの観光の予定はオールドバガン周辺にあるパゴダ(仏塔)を観て周ることと、郊外にあるポッパ山を観に行くことでした。

しかしながらこの日はインレー湖から夜行バスで移動してきてその足で日の出を見たので疲れてしまい、もう宿で休むことにしました。

パゴダは頑張れば自転車で周ることが出来そうですが、ポッパ山までは流石に車が必要です。タクシーのドライバーが車のチャーターを申し出てくれたので、翌日の朝にまた宿まで来てもらうことにしました。

 

バガンでの宿はバガンノヴァゲストハウスというところでした。⇐おススメです!

我々にとってはもう長い時間「この日」を過ごしていたのですが、あいにく日が昇ってすぐのまだ午前。当然宿もチェックイン出来る時間ではありませんでした。有料だけど朝食を摂れるとのことだったので、朝食をいただきつつ、時間までその場で待機させてもらうことにしました。

バガンノヴァ朝食バガンノヴァ朝食バガンノヴァ部屋バガンノヴァバスルーム

朝食はオーダーメニューにコーヒーとフルーツが付いて二人分合計で6,000チャット。宿の中は土禁です。部屋は採光も良く清潔な部屋でした。

ブラックローズ

晩御飯には近所のブラックローズという店でハンバーガーと中華丼。違う名前だったけど、どう見ても中華丼でした。8,500チャット。

 

さて翌日の朝、タクシーのドライバーが時間通りにやってきます。この日はポッパ山に行ってもらう約束です。一日掛かり、というほどでもないけど午後までは掛かる、そのくらいの拘束で3万チャット(2,500円くらい)。

ここで既に何回か出てきたタクシードライバーの名前を確認しておきましょう。

タムソムジェー村からお越しのグゥイエーさん。31歳。前歯がありません。

グゥイエー

彼は2つ年下です。さあポッパ山ツアースタート!

スタート地点のニューバガンを過ぎるとあっという間にサバンナのような風景に変わります。時折、道路の舗装工事をしているのを見かけます。

そしてすれ違う人々が「ヘーイ!ヘーイ!」と通り過ぎる車に向かって挨拶をしているので意味が解らず、単に陽気な人達、と考えるのも変なのでグゥイエーに訊いてみました。すると、

 

「ここは地域全体が貧しいんだよ。」

 

・・・意味深。それ以上は訊くまいよ。

 

途中の村

昔ながらの手法で家を建てる人々の村。入場料を取ってちょっとした見世物をやるところもあるそうで、クチンのサラワク文化村を思い出します。

山を越えた辺りで踏切のような仕切りがあり、車が一旦停まります。そこに現れた少年たちにグゥイエーが幾らかお金を渡しています。入域料的なものかな?後で請求されるのかと思いましたが、ここはグゥイエー持ちでした。

 

先ほどからポッパ山に行くと言っていますが、正確にはポッパ山の麓にある「タウン・カラッ」というところに行きます。

ポッパ山とは25万年前に活動を停止した死火山で、タウン・カラッはその頂上部分だったと言われています。なぜ「だった」のかというと、前述の通り、麓にあるからです。ではなぜ麓にあるのに頂上だったと言われているのか。

ポッパ山の現在の頂上部分にあるクレーターが、タウン・カラッの形とほぼ同じだからだということです。ポッパ山が活動していた時代に噴火によって吹き飛んだ頂上部分が麓に落ち、それがタウン・カラッになったという言い伝えなのです。

タウン・カラッは古くからミャンマーの土着信仰「ナッ神」という精霊信仰の聖地です。現在は仏教と混ざり合った状態です。

タウン・カラッが見える

山の斜面から突如現れるタウン・カラッ。その姿は時代を問わず人々に崇められ、聖地と言われるにふさわしい威風堂々たる姿をしています。ていうか突然の登場にびっくりします。

タウン・カラッまで少し

タウン・カラッに近づくにつれ、宗教施設も増えてきます。パゴダと、手前の何?

タウン・カラッの周辺はさっきのサバンナとはうって変わって賑やかになり、交易も盛んのようです。

タウン・カラッ麓の町並

お供え用のものや土産物の店が並んでいます。

左の象さんの像の間からタウン・カラッに登っていきます。こちらも土足禁止なので素足になります。

象さん像

象さん像は近づくと結構大きいです。

犬猿

犬猿の仲というべきか、お互いにそっぽ向いてます。

お供えを運ぶ

籠いっぱいのバナナを運んでいます。おそらくはお供えになるもの。

最初は土産物の森

登り始めの最初は土産物の森です。

不思議なオブジェ

途中途中に謎のオブジェが。これがナッ神なのか?

さっきのが売ってる!

さっきのが売られてる!これもナッ神なんでしょうか。

ちなみに自然物に宿るものに始まり擬人化されたものや故人などもナッ神になる場合があり、どこからどこまでナッ神なのか、よく分かりません。

ひたすら階段と猿

登りはひたすらに階段と、猿。足元はゴミやら砂やら猿の糞尿やらで相当汚いです。素足で学校のプールサイドを歩くのさえもはばかられた僕にとってはかなりきつい所業でした。

時折きれいにされた床がありました。そこではモップを持った人が一生懸命掃除していて、すれ違いざま「ドネーション(寄付を)」うん、まあそうだよね。無償ではやらないよね。

そしてこのドネーションをねだる人、上に行くほど増えていきます。

それらをかいくぐり、頂上にやってきました!

そしてネオン街へ

ネオン街か!

頂上にはいくつも部屋があり、そのそれぞれに仏像やナッ神が祀られています。その全てに果物と金目の物と光り物がお供えされていました。神様が雑誌の裏表紙広告のカネの風呂に入る人に見えてくる・・・

レインボー仏像 文太さん 柱の中にナッ神

レインボー仏像と文太さんナッ神と柱の中に祀られているナッ神。

いい顔してる

いい顔してます。

ここにも八曜日

ここにも八曜日システムが。八角柱のそれぞれの面に各曜日の仏像がいます。我々は水曜午後のところです。

ニャッ神 ニャッ神 ニャッ神

ニャッ神もおわします。人懐っこくて猫同士も兄弟なのか仲が良く、足の間をうねうねと練り歩きます。

写真撮りまくってると係の人がやってきて「猫の写真ばっか撮ってないで寄付しろよ」と猫を蹴とばしていったので我々の温度は一気に下がってしまいました。我々のように金を落とさない観光客は邪魔者以外の何でもないんでしょうけどね。

ニャッ神

でも懲りずにニャッ神をパシャリ。

頂上からの眺め

タウン・カラッ頂上からの眺め。見事に緑色です。

頂上からの眺め

こちらは反対側。我々が通ってきた道が眼下に見えています。

精巧なナッ神 メガネはモノホン

顔の皺といい、髪の毛といい、これだけがむちゃくちゃ精巧なナッ神でした。誰が作ったんでしょうか。

右の写真のナッ神は本物の眼鏡を掛けています。祖先の生前の姿なのか、眼鏡をお供えしただけなのかは不明。

お供えを貪る猿

お供えを奪い去り、貪る猿。ここの猿は相当行儀が悪いです。目を閉じて一生懸命お祈りしているおっさんのペットボトルを奪いっていく瞬間も目の当たりにしました。おっさんは目を閉じているので気づきません。

ここんなに~

帰り道。猿がこんなに~!

奴らはこっちに関心ないフリをして虎視眈々と食べ物を狙っています。

 

ん?背中のリュックに何かが乗った?

と思った瞬間に後ろから眼鏡を盗られてしまいました。マジか!食べ物ばかりじゃないのかよ!眼鏡がないと今後の旅は殆ど無理だよ!新しく買うのも相当な出費になるよ!

猿はキラキラしたものも狙っているようです。眼鏡がないと殆ど見えない僕は犯人がどこに行ったのかも分からず困っていました。

犯行現場を見ていたらしい地元の女性が猿を追いかけて屋根の上にあがったり、餌で釣ったりしながら猿たちと格闘してくれます。猿もチームワークを発揮し眼鏡を他の猿にパスしたりギャーギャー喚いたりしながら応戦していましたが、約20分の格闘の末、3マンセルで闘った人間がとうとう勝ちました。

見事に取り返してくれた眼鏡は若干猿の引っかき傷や牙の傷がついていましたが、歪みも殆どなく無事でした。

勝者の笑顔

一番頑張ってくれた勝者。後ろの猿はどことなく卑屈な表情。

一生懸命闘ってくれた人に対してどんなお礼をしていいのかわからないけど、とにかくありがとうと伝えると、この人は何かの売り子グループの一員だったらしく「なにか買ってくれたら」と言って立ち去っていきました。かっこいい!けど、立ち去られたら買えない(笑)

共闘者に3,000チャットだけ渡して(3人で取り返してくれたので)「分けてね」と再び礼を言い我々もその場を後にしました。結局なにも買ってないけど。

取り返してもらった眼鏡

取り返してもらった眼鏡。ついでに写った犬が物悲しさを代弁してくれてます。この時はまだ猿の唾液とか付いてます。猿も狂犬病ウイルスを保持してる可能性あるので、皆さん猿に咬まれたり引っかかれたりは厳禁ですよ!この後必死こいて消毒と洗浄すべし。

すれ違う旅行者に「猿にメガネ盗られるよ!気をつけて!」とふれて回るのでした。

 

麓の市場でグゥイエーを見つけて帰ろう~と言うと「パパイヤ買ってくるからちょっと待ってて」と言っていなくなりました。その隙にグゥイエーにもお礼を、とシャカトウを2つ買っておいて渡すと「俺歯が悪いから食べられないんだ」と断られてしまいました。シャカトウって、めっちゃ柔らかいっすよ?歯ぐきだけでも食べられるよ?嫌いだったのかな(笑)

役割を失ったシャカトウ

グゥイエーに断られ、役割を失ったシャカトウ。車内で撮影したのでブレてます。右の黒い方が食べ頃ですちなみに。

 

帰り際、バガンのバスターミナルに寄ってもらって次の移動先のチケットを買っちゃうことにしました。

バガンバスターミナル

次はチャイティーヨー行きを考えていたのですが、バガン発チャイティーヨー行のバスは唯一、この写真の会社だけが扱っていて、エアコンなしのミニバスのみでした。移動時間は半日。エアコンなしなんて、ちょっと耐えればいんじゃないと思うでしょ、ムリですから!行先を余裕で変更するほど無理ですから!

次の予定をパアンという小さな町にして、隣のバス会社から取り敢えずヤンゴン行の【エアコン付き】バスを購入するのでした。

エアコンついてる?バスどんな感じなの?バス見せてくれる?明後日だけど大丈夫?かなりしつこく念を押してチケットをゲットしました。バス会社の人もちょっと呆れ顔でした。

 

宿が近づいてくるとグゥイエーの口数が増えてきて、ケータイの画面を見せてくれました。

「息子が5歳になったんだ。」

おお。そうか。可愛いじゃない。昨日今日知り合った我々に子供の写真を見せてくるお前が。

 

ブラックローズ再び

ブラックローズでお昼を食べます。お疲れ!


 

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この時滞在していた宿はコチラ⇒バガンノヴァゲストハウス

 

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