スワコンインターナショナルホスピタルから退院した次の日は、万琵の誕生日でした。
本来なら前日にはゴーキョピークを眺めてナムチェに戻ってくる予定の日でした。綺麗な所で誕生日を迎えさせてあげたかったなぁ。挫折してしまって申し訳ない。
しかしこのカトマンズの喧騒と排気ガス!
というワケで急きょ、万琵の誕生日を迎えるにいい場所を求めてシュリーのマネージャー、スレンダさんに相談することにしました。
近場で眺めのいい宿を希望した我々に対してスレンダさんは標高2,100メートルと高台にあってヒマラヤ山脈がパノラマで望める町「ナガルコット」というところをおススメしてくれました。ナガルコットでのおすすめの宿は、
- 15,000円くらいの高級ホテルで設備も良く、眺めも良い「クラブヒマラヤ・ナガルコットリゾート」
- 設備は3つ星クラスで4,000円程度だが眺めは素晴らしい「ホテルビューポイント」
のどちらかでした。スレンダさんはどちらとも懇意にしているらしく、値段や部屋のチョイスなどある程度相談することが出来るようでした。
我々は高級な方クラブヒマラヤを選び、その場で予約を取ることにしましたがなんと満室!否応なくビューポイントの方に決定しました。とはいえセブ島以来の3つ星ホテル、生活水準の下がりまくった我々にとっては素晴らしいホテルに違いない!
翌日の予定が決まったので本日の予定の消化に向かいます。
昼ごはんはちょっと落ち着いた屋上のあるレストラン、夜は地元民も旅行者も訪れるナイスなレストランにしました。その間に自然派コスメの店「Aroma Garden」でシャンプーやリップクリーム、暇つぶし用のトランプなど買いました。ちなみにトランプはこれといって自然派ではありません。山々のいい写真をカードの数字面に掲載したトランプでした。
トレッキング中にお湯やUVウォーターを入れて運んだアルミ製のボトルが(特にお湯を入れると)金属臭がして美味しくないのでカトマンズで手放すことにしました。これ。
現地では使い終えた道具や防寒具を売り飛ばすことが出来ると聞いていたのでアルミボトルを買い取ってくれる店を探して歩きました。シュリーがあるタメル地区はトレッキンググッズの店が掃いて捨てる程あるのでどっかで売れるだろうと楽観的に考えていましたが、どの店も「買い取りはやってない、あの店なら買い取ってくれるかも」とたらい回しにされ、買い取ってはくれませんでした。
最終的に小さな店のオヤジが子供たちへのプレゼント用として2本で300ルピーで買い取ってくれました。元々1本600で買ったので、4分の1になりましたが、荷物になるより、捨てるよりはマシか。ていうかオヤジ優しいね。
翌朝。
ナガルコットに出る日の出を拝む為に暗いうちからやってきてくれた車に乗り、いざナガルコットへ!カトマンズから東に約1時間ほどでナガルコットの展望台に到着しました。
もう明るくなってますが・・小さな展望台に登ります。周辺にはテントがいくつもあって人が20数名いました。カメラも大きいしテント張ってるしで結構みんな本格的だったので、ヒマラヤの有名な撮影ポイントなんでしょう。展望台は畳2枚分くらいの広さでしたけど。
さて肝心の日の出は・・?
出てます!朝靄で乱反射しながら昇ってきました!
太陽の光を浴びるヒマラヤ山脈。
向こうの雪山までには手前に見えるいくつもの山を越えていかなければならないんですね。
寒いながらもしばらく景色に見とれて(ドライバー待たせて)、この日の宿ホテルビューポイントに向かいます。
ビューポイントのロビー。
スレンダさんが予め頼んでくれていたようで、最上階にある部屋に通してもらえました。
最上階のテラス付き。部屋に入るのにこのテラスを通らなくちゃならないので、テラス=通路とも言えます。角部屋なので二方向の眺めを楽しめます。
気温は低いですが日が当たってぽかぽかします。ちなみにバスルームは3つ星ほどの清潔さではありませんでした。
テラスからの眺め。向こうに山が見えます。ていうか建設中の建物群!あれが完成したらホテルビューポイントの名折れだな・・・。
このホテルは朝食付きです。早速食堂に行って朝食を摂りましょう。てよく考えたら着いた日の朝食は有料ですね。
味もボリュームもなかなか良かったです。
ナガルコットではプチトレッキングも出来るとのことで、ちょっと歩き回ってみようと思います。
手前の枯れ木の向こうにクラブヒマラヤが見えます。後であそこに行ってランチを摂ろう。
途中にプチトレッキング用のタテカン地図がありますが、正直読みづらい地図です。一応地図に従って「周囲をぐるっと4、5時間コース」を歩いてみます。
ローカルバス発着場の近くにあるポリスオフィス(警察署、とは言い難い小ささ)から横道に入っていきます。
でちょっと歩いたらけものみち。の分かれ道。どっち行けばいいの?というところだらけです。大抵は地元民が通ったりそこで生活していたりしているので訊くことが出来ます。というか、ここ人ん家の敷地じゃないの?というところがトレッキングルートだったりします(笑)
棚田が見えます。
とうもろこしや穀物や洗濯物を干している長屋。
変わったやぐらだなぁと思ったら、登れないし低すぎるし、全部とうもろこしで出来てる!ネズミ対策でこんな形なのかな。
我々の行く手を阻まんと、犬が道で寝ています。うーむ、どうやって通ろう。
起こさないように慎重に歩きましたが、あれは多分しっぽ踏んでも起きなかったな。
やたら長い薪で何かを煮ています。この人の家の前がトレッキングルートなのでしょっちゅう知らない人が通るんでしょうけど、快く写真撮らせてくれました。
この家では鮮やかなとうがらしを干していました。
この辺からは車道を歩いて戻る感じだったので、ローカルバスに乗ってしまうことに。
下校時間だったのか、学生が沢山乗っていて混雑していました。そんなことより後ろのおばあちゃん派手!全身ショッキングピンクでした。ちなみにネパールのおばあちゃんは大体派手です。バスはひとり50ルピーでした。
バスでターミナルまで戻り、東側に進むとクラブヒマラヤの入り口が見えてきました。この分かれ道を左に行くともうかのホテルの敷地です。
階段がお花畑になっとる!なんて手入れの行き届いたホテルなんだ。入る前に分かってしまった。ここはいいホテルですね。
ロビーも広くて綺麗です。これで15,000円は安いかもですね。我々の目指すのはレストランのテラスです。さっき遠くから見えていた面がそのテラスにあたるハズ。ちなみに宿泊客はビュッフェスタイルで朝食を摂れるようです。
テラスに出ました。いい眺め!
トレッキング中は避けていたエベレストビールで乾杯。万琵、誕生日おめでとう!
ネパール庶民の味ダルバート(これは相当高級仕様ですが)、フィッシュソテー、ビール、コーヒー2杯にお茶1杯飲んで、サービス料込で2,400円ほど。高島屋のレストランより安いです。
クラブヒマラヤからは歩いてホテルビューポイントに戻りました。
やることないので前日買ったトランプでしばし遊びます。
すると突然「バタタタタ!」という土砂降りのような音が聞こえてきました。雨か?と外を見るも晴れています。音のする方に行ってみると、
上には水のタンクがあるハズ・・・破裂したの?
しばらくすると穴より水位が下がったのか水は止まりました。シャワーもチョロチョロでしたが浴びることが出来ました。チョロチョロはさっきの水漏れと関係ないかもしれませんが、せっかくホットシャワーなのにチョロチョロ過ぎて寒いです。
身体を温めるべくディナーを注文しました。
肉にしました。美味し!味はクラブヒマラヤに負けない美味しさです。
さて、ルールを覚えてるトランプゲームもあんまりなかったし、ババ抜きやっても二人だとじゃんけんと変わらないので、早く寝て明日部屋から日の出を見よう。
朝霧かよ!
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