絶景舞踏

旅記事327 アルハンブラ宮殿とロス・タラントスのタンゴ


この記事は2017年4月10日の出来事です。

 

この日はグラナダの目玉、アルハンブラ宮殿を見に行きます。が、宮殿敷地内に入るには入場料が14ユーロもかかるので、宮殿をちょっと遠くから眺められるアルバイシンという地区に行くことにしました。外から眺める分には無料ですしね。

また万琵がタンゴを観たいということなので夜にタンゴを上演するいいところがあれば行ってみようということになりました。

朝食中 朝食中

僕の膝の上で朝食を興味深そうに眺める宿の猫ピッピ。万琵が膝に乗せた時は不機嫌です(笑)メスなのかな。

宿の人にタンゴを観るのにどこかいい所はあるか知らないかと尋ねると、後でここに来てくれと場所を指示されました。そこはとあるホステルで、宿の人の職場でした。ホステルではしばしばツアーを催行していてそこのホステルで送迎付きのタンゴナイトツアーというのをやっているのでした。

タンゴナイトが開催される場所はガイドブックにも載っていたロス・タラントスという店で、洞窟住居を改装して造ったステージで行われるそうです。終演時間はだいぶ夜更けになりますが、この時はセマナ・サンタで遅くまで人がいるだろうという予想から、送迎をつけずに予算を抑える方向で予約しました。送迎なし、ドリンク付きでひとり24ユーロでした。送迎をつけるとひとり30ユーロだったかな。

ちょっと小腹が空いたので近くにあった市場でなにかつまみましょう。朝食べたばっかりだけどシリアルじゃ足りないので。

近所のメルカド

グラナダの中央市場。ここも綺麗です。マドリッドの市場ほど華やかで観光客向けのつくりではありませんがハム屋とかの前に椅子が置いてあって下の写真のようなタパスやお酒を口にすることが出来ます。ゆっくり色んなブースでタパスを食べ歩きたい人はマドリッドよりこちらの方が落ち着いて周れると思います。

シェリーを一杯 ビールとオリーブ

シェリー酒とビール。オリーブなどのタパスはお酒に付いてきました。全部で5.5ユーロ。

天気がいい

天気がいいですね。相変わらず古風な建物が目を楽しませてくれます。右奥の鐘楼になっている建物がゲートになっていて、アルハンブラ宮殿やアルバイシン地区を目指す道へと繋がっています。

ゲート先の小道

ゲートを抜けると川沿いの小道。多くの観光客で賑わっていました。大雑把に言うと右側がアルハンブラ宮殿のある方、左側がアルバイシン地区になります。

ちょっと見えた

丘の上にちょっとだけアルハンブラ宮殿が見えます。

広場がある シャボン玉

途中に広場があり、花が沢山咲いていてミュージシャンやシャボン玉屋がいました。広場辺りから川を渡って右に入るとアルハンブラ宮殿の入口に着きます。

アルバイシン地区方向の路地

左側、アルバイシン地区方面への路地。なかなか雰囲気があります。いい感じのところを選んで高台にある「サン・ニコラス展望台」に行くことが出来ます。アルバイシン地区は複雑な路地形態をしているので、案内標識やmaps.me、グーグルマップなどを使うと迷わず行けるかと思います。

が、ひとまず展望台は置いておいて、その前にタンゴナイトのため夜に出入りすることになるロス・タラントスの場所をみておくことにしました。あまり方向感覚に自信のない我々なので、夜に道に迷って辿り着けないなんて間抜けで悲しいことにはなりたくありません。

路地に入らず先程の川沿いの通りをしばらく歩くとロス・タラントスに到着します。大聖堂からゆっくり歩いて30分くらいでしょうか。

昼間のロス・タラントス

あったあった。今は開店前のようですね。

ちょっと引き返してサン・ニコラス展望台に行きます。

展望台からのアルハンブラ宮殿

ちょっと遠いですけどサン・ニコラス展望台からのアルハンブラ宮殿。春は新緑の季節。花も咲いて綺麗な景色を望むことができます。

宮殿と山

展望台からちょっと移動して、別角度からの宮殿。向こうに山が見えます。15世紀のグラナダ王国もこんな眺めだったんだろうかと、思いに耽りながら眺める・・ことが出来ないほど人で一杯でした。

カテドラル

高台から戻る道では街を見下ろしながら帰ることができます。こちらも街が古いのがよく分かってとても興味深い眺めです。写真は上から見たカテドラルとその周辺。イスラム建築を保存してあるせいか、なんとなくヨルダンのアンマンを思い出します。

グラナダの次にはアルヘシラスという南部の港町に移動するのですが、バスのチケットをオンライン購入したため印刷しなくてはならず、近所のフォトコピー屋で印刷してもらいました。

印刷屋

オンラインチケットを印刷しなきゃいけないところは、世界各地でけっこうあります。今の時代はデジタルとアナログの中間期なんでしょうかね、ペーパーレス化は世界的にはあまり進んでいません。正直、本を読むときなんかは僕も紙媒体の方が扱いやすくて好きなんですけどね。

タンゴナイトまではまだ時間があるので少し部屋で休憩します。

 

そして、夜。

よるのロス・タラントス

タンゴナーイト!昼とはあからさまに異なる雰囲気。

ロス・タラントス内部

内装はこんな感じ。洞窟住居って、僕が思ってたより住居寄りでした。もっと洞窟的なのを想像していましたが・・現在でも洞窟住居に住んでいる人はいるようで、電気もガスも上下水道も完備だとか。日本的感覚だと土砂崩れとか地震とか心配になります。

色々な照明で照らし、ダンサーの写真が壁面に沢山飾ってありました。

ドリンク付き

ドリンク付きです。バーカウンターにビールとサングリアを注文しました。当夜は日本人の団体客がいたようで、添乗員らしき人と数人の日本人の姿もありました。

公演中は、撮影は可能ですがフラッシュは厳禁です。それでもスマホからフラッシュの光が絶えず、見かねたダンサーのおばちゃんが「No Flash!」と声を上げていました。多分、、年配のお客さんが多かったから、スマホのフラッシュ機能をオフにする方法知らなかったんじゃないかなぁ。

かっこいいの一言

そんなこともありましたが、パフォーマンスはかっこいいの一言に尽きます。初めて見るジャンルのものでも、何にも知識が無くても、熟練度の高さが伝わります。

ボーカルソロ

ボーカルソロ。情熱的な声はビールのCMに使われてそう。

ギターソロ

ギターソロ。決してこっちを見ないのがいいですね。

熟練のダンス

年季が入ってます。

男性タンゴ

男性のタンゴ。阿部寛風の佇まいといい切れのある動きといい、キメッキメで実にかっこいい。「5秒に一回UOMOの表紙を飾れ」って言われたらこういうダンスになるかもしれません。タンゴの人に失礼かもしれませんが。

みんな汗だくなのを見ての通り、熱気が凄いです。洞窟住居が空気籠もりやすいからという理由だけではないでしょう。

パフォーマーと写真 パフォーマーと写真

最後にパフォーマーたちと写真を撮らせてもらい、お開きです。ところでみんな、オンとオフの顔だいぶ違うね。

すっかり夜も更け、歩いて宿まで帰ります。

夜のアルハンブラ宮殿

夜のアルハンブラ宮殿。ライトアップされてハイコントラストなのも綺麗です。

昼間歩いた通り

昼間歩いた川沿いの小道です。セマナ・サンタのイベントも夜になっていよいよ神秘性を増してきた感じがします。

意外と自由行動?

と思いきやみんな色んな方を向いてたりなにか喋ってたり、意外と自由行動?と思しきコントじみた瞬間があったりもします。

ゆっくり神輿

ゆっくりと、慎重な歩調でお神輿がやってきました。燭台はさすがに炎の灯りではないですね。狭い道で火事になったら大惨事ですもんね。

様々な神輿が通過していく

様々なお神輿が通過していきます。やはり、かなりの人混み。

ピッピ

おう、帰ったか。暇だったぞ遊んでくれ。


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