バリ島はリゾートっていうイメージが強かったけれど、まだそんな雰囲気は感じられていない。リゾートといったらリッチで優雅と私が勝手に想像してしまうからだと思う。ウブドはどっちかというと庶民的。バリ島でも地域によって雰囲気が全然違うだろうし、出すお金でも感じ方は全然違うだろうと思うが。物価はフィリピンのセブ島とそう変わらないが、コスパは断然バリ島の方が良いし、治安も断然バリ島の方が良いと思う。食べ物に関しても困らない。お腹は緩くなるかもしれないけれど、野菜もちゃんと食べられる。町の人々も殺伐感はなくのんびりしている。
ウブドは道も凸凹だしゴミも沢山落ちていて残念な部分もあるが、これぞ東南アジア!と思ってしまうのは私の偏見か?!
だが、昔ながらの建物はとても温かみがあり、時間になると毎日お供え物をして祈りを捧げる沢山のバリ人の姿には美しさを感じる。そして町に漂うお香の香りが更に雰囲気を醸し出す。
海もあり文化も面白い。とても魅力的な島だと思う。
ウブドにはいくつかの散歩ルートがあって、少し町から離れると上の写真のような田園風景が広がる地帯になり美しい棚田が見られるところがある。
ごみごみしたウブド中心地に飽きたら少し離れて散歩してみると良いかもしれない。
小さいお店がひしめきお供え物が散らばり外国人が闊歩している地帯から、一気に緑豊かな昔話のような雰囲気を感じられる。
私たちもこの日は田園風景の散歩道を歩いてみることにした。
入口のすぐ前には学校があって、朝のお祈りだろうか生徒があつまっている。
私たちが行った道はウブド王宮を右手に進み、坂を下りていくと入口がある。入口まで中心地からは徒歩15分くらいかな。HISとかでウブドマップを貰うと地図に書いてある。
入口には立派な寺院があった。
道はちゃんと舗装されていて歩きやすい。周りは緑が生い茂り人も少なくて静かだ。やっぱり緑というのは目の保養になる。散歩道は一時間くらいで歩けるらしい。
どんどん進んでいくと、山道みたいになっていくのだが上まで登るとぽつぽつと民家が増えてきた。彫刻家さんとかも見えてくる。
ギャラリーもいくつかあった。
お腹空いたなぁとムラケンと言っていると、ちょうどバクソの屋台を発見。ここあまり人来なそうだから下の町でやった方がおじさん儲かるんじゃないかなと思ったが、まあそんなことは良いとしてせっかくだから食べてみることに。バクソはまだ食べたことがない。それにしてもこの屋台の仕組み、バイクに取り付けてあってコンパクトに美味い具合整っている。よく出来ているよなぁと思う。
キッチンも狭くても使いやすいものもあれば、広くても配置が微妙で使いにくいものがある。
このバイク屋台は小さくても配置ばっちりだ。
バクソというのは牛肉のすり身とかペースト状の肉団子が入ったインドネシアの庶民の食べ物だ。
おじさんが手際よく作ってくれたここのバクソは、大きな肉団子二つ(ここのは鳥のすり身だったかな)と揚げ餃子みたいなカリカリしたものと、ビーフンみたいな麺が下に入っていた。スープは醤油ベースで辛い赤いソースかかっていて、唐辛子も添えてある。
味は・・・う~ん、屋台の味!しょっぱかった!
でもおじさん、ありがとう!
腹ごしらえを終えて、先を進むと、出てきた出てきた、棚田地帯!
でも実は棚田って結構見たことあるんだよね。だって日本にだって結構あるから(笑)
とか思ってしまうのは、この時点で結構歩いていて暑くてばててきたからなんだけど(汗)
こっちは苗を植えたばかりの棚田。なかなか雰囲気はあるよ。
ここはレストラン。お洒落だし、可愛い。この辺はこういった工夫したレストランとか、エステサロンとかもちょこちょこあった。棚田をみながら優雅にティ-タイム。素敵じゃないですか!入りたい!でも入らない!
エステに続く入口。みんな車で美しくなるためにわざわざ来るんだろうなぁ。隠れ家的なエステサロンも多くある。
あっ、ちなみにバリのエステは料金的にリーズナブルなものが多い。私的にはいろんな国を周っているともっと安い国あったよなとか思ってしまいあんまり価値を見出せないけれど、日本よりは断然安く受けられるところが多いと思う。それにオーガニックの化粧品もあったりして、なかなか購買意欲をそそられる。ココナッツオイルも沢山売っている。
そういえばエステの20回券っていうものを、まだ美というものに興味があった時に高額で買ったことがあった。20回全部行ってないな、と急に変なことを思い出した。あれ有効期限とかあるのかな・・・。
民家を除くとおばあちゃんが手作業で米をふるいにかけている。こうゆうのすごく良い。
また進むと今度は家を改築中なのか、頭にコンクリートブロックをのせて運ぶおばちゃんがいた。自分の家は家族総出でみんなで修理などをするみたい。よくこうやって頭にのせて運んでいる人をみるけど、首とか短くなっちゃたりしないのかなと心配になる。でもこの運びかたが一番実は身体に負担がないらしい。
そんなこんなで私たちはぐんぐん歩いていたのだが、ふとあることに気がついた。
棚田の風景はとうに終わっていて、前に続く道は民家ばかりになってきていた。初めのうちは民家を覗いたり、川で水浴びしている家族を見学したり(この辺りの地元民は家にシャワーなどないようだ)、地元民とちょっと戯れたりして楽しかったのだが、段々不安になってきた。
どこかで曲がらなければならないはずなのに、曲がって戻れる道が全然見つからない。
1時間くらいの散歩道と書いてあったのにかれこれもう2時間以上歩いている。しかもなんだか空も暗くなってきている。
なんか迷ってない??
とムラケンと心配になり、携帯のGPSを作動してみた。
あれ!!全然道違うし!!
とやっと私たちは自分たちが気づかぬうちに迷っていることに気づいた。私は方向音痴でよく道に迷うし、目的地につけないことも多いが、ムラケンは何となく方向が分かる人なので安心しきっていたが、なんか全然違う道にきていた!
このまま進んでも迷うだけだろうと来た道を引き返すことに。かなり進んじゃったよこれ・・・とげんなりした。
途中同じく迷っているような外国の方に道を聞かれたが、私たちも迷ってて・・・ということしか出来ず、取り敢えず私たちが戻ってきた道にはなにもないよと言った。
だが、なぜだか外国人はそちらの方にいってしまった。
空は雨が降りそうな感じだった。雨に打たれるなんて絶対お断り!と必死で早足で戻った。
途中ネカ美術館はこっち、みたいな矢印の標識を見つけて、今思えばそのまま来た道を戻ればよかったものを、よし!こっちに行こうと道を曲がった。
これからが超大変だった。
道は一本道だったし、困った時のGPS様様で迷うことはなかったが、登り坂ばかりで(車もアクセル全開並の急坂)、もう本当しんどかった。しかもバクソだけじゃ全く足りなかったお腹はギューギュー鳴りだして、お腹が空いて力が出ない~って状態。
通ったことがない道を歩くのは楽しいし、マイナーな道を歩くことは地元民にも沢山会える。大人たちの青空ダンス教室を拝見したり、凧あげをしている子供たちが元気よく挨拶してくれることに助けられながら、汗だくになりながらひたすら歩いた。
歩くこと5時間。いやもっとだったかも。
やっとこの前行ったネカ美術館の前に差し掛かったときは、もう髪とかべったりだし、暑くてフラフラになっていた。
ほっとしたのもつかの間、まんまと雨が降ってきた!いや~やめて!ポンチョを持っていた私たちはびしょびしょにならなかったのが、せめてもの救いだったけど。
宿まで戻ったころには、ムラケンも私もヘトヘトだった。
一時間の気楽な散歩だったはずなのに、一日がかりの迷宮に入ってしまった。
今日は疲れたので芸能鑑賞はお休み!!
でも田園風景は凄く良かったので、おすすめ!
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