絶景舞踏

旅記事176 香港に移動 噂のチョンキンマンションに泊まる


クアラルンプールを出た飛行機が香港に到着したのは12:45でした。

KLIA2のラウンジで朝食を摂った我々は約4時間のフライトを経て、香港の空港のラウンジで昼食を撮ります。空港で生活できるな(笑)

ちなみに、空港によりますがKLIA2のラウンジに置いてある食べ物は早朝だと主にフルーツやビスケット、ナッツ、カップラーメンといった調理を必要としないもので、後からサラダや肉料理などが支給されるようです。なので朝食は簡単な食べ物で済ましていました。香港ではガッツリといただきます!

サラッと書いていましたが、到着時にもラウンジが使えるのか?到着後やチェックイン前でも利用できるラウンジがあるのは今のところ、シンガポールKLIA2の空港だけでしたが・・・香港にもありました!ラウンジはターミナル2の到着フロアにありました。

受付でプライオリティパスを出して手続きをします。受付「Boarding pass please.」我々「We have just arrived.」

チラッと見られます。航空券無いと利用できないのかな、、と心配になりましたが、すんなり入れました。

香港ラウンジ

さすが香港!食べ物がいっぱいあります!洋風の前菜もあり、餃子をはじめとする点心もあり。欲張ります。

香港ラウンジ

ミネラルウォーターも貰えるし、お酒も飲めます。昼間だったので飲んでませんが。ここでは麺類などの温かい食事を注文することもできます。いやぁラウンジには経済的にも栄養的にも助けられます。

 

お腹も満たしたので今夜の宿に向かいましょう!

我々は重慶(チョンキン)マンションの中にあるアップルホステルという宿を予約していました。

 

香港では全体的に宿代が高く、コンスタントに4,000円台を軽く超えてくるところばかりですが、2,000円台で泊まれる安宿が集まっている場所があります。それが「重慶マンション」という建物。ちなみに重慶マンション内でも週末は最安値クラスでも4,000円くらいになります。

重慶マンションはA棟からE棟までの5つのビルが複合した建物で、低層部分は商店、中層から高層にかけて安宿が密集しているとのことでした。最高階は17階。調べてみると、ここの宿群はとても狭いということ、清潔さには多少目をつぶらなければならないこと、治安面に不安があることなどが書いてありました。ここ数年で管理がしっかり入っているので大丈夫だということも書いてありましたが、香港の犯罪の巣窟九龍城の実質的後釜になっていたらしいので、かなり不安でした。強盗・誘拐・麻薬、いろいろ揃ってそうで怖い。。

しかし、背に腹は代えられない(お金を掛けるわけにはいかない)ので、頑張って泊まってみよう!

 

重慶マンションは尖沙咀(チムサーチョイ)という地域にあります。空港から尖沙咀まではエアポートバスが通っています。バスを降りた所のすぐ近くに重慶マンションがあるので、スーツケース引いて長いこと歩く必要がなく、楽ちんです。

先ずはHSBCのATMで香港ドルをおろします。1HKD(香港ドル)は2017年2月現在で15円弱といったところ。

香港空港内

空港内部には絵が沢山飾ってありました。それぞれ異なるタッチで描かれていて、見応えあります。

案内板に従っていくとバス乗り場に到着しました。

エアポートバス案内板

尖沙咀行きはA21で、値段は33HKDでした。

カウンターでチケットを買ってA21の乗り場に行くと、長蛇の列!みんな重慶マンションに泊まるのか?バスは10~20分毎に来ることになっていますが、これは結構待ちそう。。2台ほどやり過ごしてようやく乗ることが出来ました。我々はラウンジでゆっくりお昼を摂ったので仕方ありませんが、急ぐ人はササッとバス乗り場に並んじゃったほうが良さそうです。

1時間程乗ると市街地に入り、小器用に細い道を走り渋滞に巻き込まれながら(というかバス自体が渋滞の原因になってるような気も)尖沙咀に到着しました。尖沙咀で降りた人は思いの外少なく(ということはみんな結構いいホテルに泊まるんだな・・・)、バックパッカーはみんな重慶マンションに泊まるんだろうという我々の予想は裏切られました。

バス停からグーグルマップに従って歩いて行くと突然目の前に「重慶大厦」の文字が。これだ!

外から見えるのはインド人ばかり。ここはインド人街なのかな。中に入ると両替屋とSIMカード屋、カレー屋などがひしめき合っています。2階部分まではこのようなテナントになっているようです。

「客引きがしつこくて~」とか「強引な客引きが~」とかいう話を聞いていたので、声を掛けてくる人に対してはとにかく無視することに決め込み(どのみち既にブッキングはしてあるので)建物奥へ気張って入っていきます。

客引きに関してはホテル側も辟易しているらしく、事前にメールで以下のように教えてくれました。

「客引きに対してはアップルホステルを取っているということを教えないように。教えると《うちはそこの系列だから~》と言って関係のない宿に連れていかれるよ!」

 

マンション内は綺麗とは言えませんが、声を掛けてくる人も実際それほどしつこくもなく、気負う必要はなかったかなと感じました。それでもスリなどには当然気をつけなければなりませんが。

アップルホステルはB棟の10階にあります。1階部分はAからEまで繋がっていますが上に上がると分かれてしまい棟間移動が出来ないのでB棟のエレベーターを探します。

エレベーター

エレベーターを発見。昼間は常に人が並んでいます。重慶マンションのエレベーターはそれぞれの棟で偶数階にのみ停まるものと奇数階にのみ停まるものが一台ずつあるだけという変わった使い方をしています。もし目的の階と異なるエレベーターに乗ってしまったら、ひとつ上のフロアで降りて階段で下りましょう。エレベーターで1階に戻って乗りなおそうとすると、人が多くて乗れないことがしばしばあります。

上のテレビには重慶マンションの物件の宣伝がひたすら流れていました。女子大生らしき人が重慶マンションの物件を見て絶賛するCMでした。「綺麗~!」とか「収納スペースもこんなに!」とか映像で紹介していましたが、その映像から伺える部分だけでも無理があります(笑)

列も長く、作業用のワゴンを運ぶ人も利用するので何回かやり過ごしてようやく10階に辿り着きました。

エレベーターホールより

エレベーターホールにあった窓から覗いてみました。『パプリカ』の今敏作品のようなパイプと室外機の構図。スチームパンクな雰囲気も漂います。しかしこのスペース、何のためにあるんでしょうか。恰好のゴミ捨て場になると思うんですが。

アップルホステルの受付に行くと、入り口でテレビを見ながら横になっている女性がいました。その人がオフィサーを呼んでくれて、チェックインです。

アップルホステルエントランス

入口はごちゃごちゃしていましたが、オフィサーのおばちゃんは人が良さそうでした。僕の目がターミネーターT-800みたいになってます。

アップルホステル廊下

廊下は狭いですが綺麗です。スーツケース引いていたら人とすれ違えません。期待が高まります。バストイレは共同で、この廊下の途中にありました。

アップルホステル部屋

部屋!狭い!部屋全体はあまり綺麗とは言えず、電気ポットがありますがなかなかどうして使う気にはなれませんでした。

眺望アリ

部屋には窓があります。少しでも窮屈さを減らす工夫かな。

こんなに狭い

横幅は両手が付きます。荷物を置くところもギリギリで、ドアのデッドスペースを確保したら机の上が荷物だらけに・・

ちなみにこの日は土曜日。この部屋も4,000円でした。マジか!

長時間滞在できる感じがしないので、取り敢えずチムサーチョイの街に出てみましょう。

尖沙咀

ビルとネオンと混沌。漢字と英字。これぞ香港って感じ!台湾の西門より密度が高く狭苦しいですが、それがまた他の国にない独特な雰囲気です。

テイクアウトの串屋

ホルモンや加工肉の串屋がありました。万琵は両方苦手なので食べず。

大きくて綺麗なショッピングモールがあったので、その中のスーパーマーケットに入ってみました。

フルーツ

やはり南国系のフルーツがたくさん。

刺身

日本直送の刺身。しかしこれで元値3,000円くらいですか・・・高いなぁ。

歩き回っているといつの間にか日も暮れてしまったので、宿に帰ります。

重慶マンション外観

遠くから見ると巨大さが分かります。この中に所狭しとテナントや安宿が入っているんですね。

アップルホステルは比較的高層階だったからか虫や動物は現れませんでした。

階段室を覗いてみると得体の知れない染み(吐瀉物の後か血か)があったりしましたがゴミは落ちていなくて清掃の管理組合でもあるのかなと思いました。建物が古いので全体的に汚れていくのは否めませんが、何とか保全していこうという努力が見られる気がしました。そういう場所なら治安面も前評判ほど悪くはないんじゃないかという気がします。

ようし、ここから香港の観光スタートだ!


 

 
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この時滞在していた宿はコチラ⇒アップルホステル

 

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