ポッパ山に行ってから足の裏が痒い。なんだろうと思って見てみると、何個かぷつぷつと何かに刺されたような感じになっていた。
これはもしや、あの汚いところを裸足で歩くことによって、なにか得体のしれないものにやられたのだと推測する。
おそろしや~。
猿ははじめから好きではなかったが、ポッパ山でムラケンの眼鏡を盗られた事件によりますます嫌いになった。
外国の人は猿がいると嬉々として写真に納めようとするし、Oh、CUTE!とか言って喜ぶ人が多いけれど、この猿の凶暴さを目の当たりにしたら、きっと可愛いなんて言えなくなると思う。
日本で猿が温泉に入っている場所が外国人には人気らしいが、温泉に入ってくる猿はおとなしいのだろうか。猿と温泉なんて絶対入りたくない。
ポッパ山のナッ神の像の数々は演歌歌手みたいな像もたくさんあって面白かったけれど。
そして今日は自転車を借りてオールドバガン内を散策することにする。
広大なオールドバガン内は自転車でもかなり大変だ。
バイクが運転できる人は絶対バイクの方が良いと思う。バイクの他にe-bikeとかいうのもあり、チャリにエンジンをつけたようなものであまり速度がでないスクーターみたいなものもある。馬車もチャーターできる。
さて朝食をとったことだし出かけようか。
ここの宿の朝食は美味しい。
この宿でもレンタサイクルはあるのだが、一日3000Kとちょっと高めの設定だったので、近くをふらついていると、一日2000Kのところを発見したのでそこで借りることにした。借りる時はタイヤに空気が入っているか、ブレーキがちゃんと利くか、チェーンも確認した方が良い。
こっちがしきりに確認しているとお店の人も丁寧に確認してくれる。ミャンマーの人の勧誘はしつこいけれど、こちらの確認もしつこいぐらいがちょうど良い。
あっ暑い。
チャリで爽快に駆け抜けるというわけにはいかない気温だ。
そこらへんで豚や馬がむしゃむしゃと草を食べている。
ニューバガンにはまだまだ昔っぽい住居が並んでいた。
子供を後ろに乗せてチャリをこぐお母さん。どうやら学校に送ったようだ。子供は学校に遅れているみたいで、お母さんがんばって早くこいでる。
学校は長細い平屋の中に机と椅子が並べられている質素な作りだが、中ではにぎやかな声が聞こえていて楽しそうだった。
私たちが最初に行ったのはガイドブックでは全然紹介されていないパゴダ。
崩れかけている。
私はパゴダの裏で暮らす人々の生活ぶりのほうに気を取られてしまったのだけれど、ムラケンは熱心に見ていた。この辺の人々の家はまだ掘っ建て小屋みたいな感じだ。
あっ、ここにも豚ちゃん。かごの中にぎゅうぎゅうに入った子豚。
ぶーぶー。
広大なオールドバガン内はマップがあっても迷う。
私たちは行きたいところを何個かピックアップしてルートをなんとなく組んでいたのだが、全然それ通りにならなかった(笑)
なんだか、気づかぬうちに通りすぎていたということもかなりあって、でも引き返すには暑すぎて気力がもたないというかんじで・・・。
道はでこぼこなので結構しんどい。
シュエサンドー・パヤー。
ここは有名なパゴダなこともあるのか、なかなか色合い的にも大きさ的にも存在感があった。遠くからでも見て取れる。観光客も沢山いるし、物売りもたくさんいる。
子供をおんぶしたお母さんが近づいてきたと思ったら、日本円が見たいから見せて、とかいってよくありがちなスリを働こうとしてきた。
この子供はどんな大人になってしまうのだろう。
もう少し工夫しないと、もうその手口は知れ渡っているよお母さん。
若い物売りが次々とやってきて勧めてくる。
ズボンを進めてきた人に、いらないよ、私のはいているズボンの方が可愛いから、というと苦笑いして去って行った。
ポストカードを売っていたお兄ちゃんは私たちが降りてくるまでずっと待っていた。みんな商売熱心はよいけれど、もうちょっと購買意欲をそそるものだったら考えるのだけどなあ。
シュエサンドー・パヤーは大きいので、上に昇ると景色がとても良い。
小さいパゴダが無数に見える。昔の人、沢山作ったなパゴダ。
修復中のパゴダも結構多い。
これはタビィニュ寺院というところ。
こちらもなかなかの迫力があるパゴダだ。
お土産屋さんには、楽しそうな木彫りの仏像の頭が。良い表情している。
だが、私たちの目的はここではなくて、その向かいにあるタビィニュ僧院にある日本戦没者の慰霊碑に行くことだった。
やはり日本人としてお参りしておかねば。
ここに訪れると地元の人が線香を持ってきてくれる。
二人で線香をたてた。慰霊碑には木の葉はかなりたまってしまっていたので箒を借りて二人で掃除した。
途中で僧院の人であろう人も手伝ってくれて、綺麗になった慰霊碑はすっきりしていて気持ちが良かった。
いつもこのように僧院の人が掃除してくれているのだと思う。
なんだか私は掃除して今日の目的を果たした気になってしまい満足してしまった。
だが、まだまだ見るパゴダはたくさんあるので頑張って次に進むとしよう。
これはタンドーヂャ石仏。
石でできているので顔が独特の風貌になっている。モザイク画のようでもあり、ミイラにも見える。
そしてここはプー・パヤー。
可愛いというか、ユニークというか。宮崎駿のアニメに出てきそうな顔。ここはムラケンの一番のお気に入り。
この金色のフォルムもなかなか良い。真っ青な青空に金色が映える。桃太郎ではないが、パカット割ったらさっき入口にいたユニークな顔の人が出てきそうな気がする。というか出てきてほしい。
ここからは船がでていて、ニャウンウーまでもどることもできる。
そしてここはバガンの遺跡を代表するアーナンダー寺院だ。
本堂の中央の高さ9,5mの4体の仏像がそれぞれ四方に納められている。それぞれ表情は違う。
ここで見られる壁画もまた面白い。
本当にたくさんありすぎて一日では足りない。
でも私は有名なパゴダよりも名前もついていないようなひっそりあるパゴダの方が好きだった。
それらがある場所は緑が多いしげり、本当に時間が止まっているかのような空間になる。鳥が鳴く声が風を起こしさわさわと草をなでている。
たくさんの蝶が舞い、時間が止まっているようで動き回っている。
人も全然いない。
わたしはそんな場所で舞踏を踊ることにした。
ニューバガンに帰った時はかなりの距離を走ったので二人ともへとへとだった。
とにかく暑いし、空腹で倒れそうだった。
水もなくなってしまって飲みものもつきていた。
あっまた豚だ。なんか穴掘ってる。
ロンリープラネットで紹介されているレストランに入って食事する。
チャーハンみたいなものと、ミャンマーカレー。
疲れた私たちを優しげなおじさんとおばさんがもてなしてくれた。
お茶を一気のみしたら、おじちゃんが追加をポットで持ってきてくれた。並々お茶が入っている。ありがたい~。
どちらもとても美味しかった。
ご飯も大盛り!
食後にはバナナと干し梅干しみたいなものもサービスしてくれる。
あ~たくさん見過ぎて、なんだか頭もいっぱいだ。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒バガンノヴァゲストハウス
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