今日は、有名なシギリヤロックを観に行く!
シギリヤロックとはシーギリヤのジャングルの中に突然現れる大きな岩山のことで、その岩山の頂上には王宮が建てられて王さまが住んだという事実がある。王宮は今は遺構となっているが、世界に知れ渡っている壁画などが残されている。
シギリヤロックに朝早くから行った方が良いとのことだったし、シギリヤロックから帰ってきたらその足でキャンディーまで移動してしまうつもりだったので、7時半のバスに乗るべく私たちは宿を出発した。
朝早い方が混まないし、涼しい。が、外は既に暑い。
バス停は昨日のうちに確認していたのですぐに見つかったが、肝心のシギリヤまでのバスはなかなか来なかった。バスが時間通りに来るはずがないと思い、7時半を過ぎていたがパン屋で朝食を買ったりして、その時に行っちゃったかな~とか思ったりしながら、のんびり待つことに。
他のバスはどんどん来ていた。
バス停近くのパン屋。奥は食堂になっている。スリランカではパンも結構いろんな種類が売っているが、中身は大抵カレー味が多い(笑)でもひとつ30円くらいで買える。
スリランカの飲み物といったら、これ!
ジンジャービアというものだ。ビアと付いているからといって、これはビールではない。
味は所謂ジンジャーエールだが、ピリッとしているというよりも甘い。一本80ルピー(56円)
パンも食べ終わりしばらく待って8時15分頃ようやくバスは来てくれた。待っている間に何人かのタクシードライバーに声を掛けられて、バスだと1時間かかるが、タクシーだとシギリヤまで30分だぞとか、バスはあと2時間くらいこないぞとか言ってくるが、バスはタクシーの10分の1よりも安く行けてしまう。
バスはひとり40ルピー。帰りは少し安かったから、本当の値段はどうなのかよくわからないが、取り敢えず30円くらいで行ける。多くの国で運転手の他に切符を扱うスタッフが必ずいるので、その人に切符を売ってもらう。
最近はこのシステムは旅行者にとっては大変ありがたいなと思う。
何故ならいくらか分からなくても大丈夫だし(バスのスタッフはぼることはない)、降りる位置が分からなくてもその人たちが必ず教えてくれるからだ。
運転手さんに教えてもらえばよい話なのだが、運転手さんは運転に集中してもらったほうがこちらとしても安心する。発展している国では日本のように電光掲示板に次のバス停が表示されたりもするが、そもそもよく地理がわからないので表示されてもどこかわからないことも多いし、壊れていることもよくある(笑)
運転席の上にはぴかぴかと輝く仏像が飾られている。
バスの中はその国の宗教や、その地域独特の信仰がわかって面白い。仏像のときもあれば、偉い人の顔の写真がずら~と張られている場合もあるし、ヒンドゥー教だったらガネーシャやシバが飾られてあったりする。イスラムの国ではなにかが飾られているということは少ないが、その代わりコーランが流れていたりする。その他に日本のようにお守りみたいなものも飾られていたりもする。西アフリカのセネガルでは子供の靴片方をぶら下げたりする。
国や地域によって独特さがあって面白い。
45分程でシギリヤに着いた。バスを降りるとこのような道があるので、そこをまっすぐ進んで行く。
この地点で向こうに大迫力のシギリヤロックがもう見える。
この昔ながらの仕組みの装置の場所を左に進んで行く。チケット売り場までは徒歩15分くらい。トゥクトゥクが100ルピーから150ルピ―で入口まで行くよと声をかけてくる。歩ける距離だが、猛烈に暑いので歩くのが嫌だったら使っても良いと思う。
ここは水路らしいのだが、蓮が沢山ある。この下にはなんとワニが住んでいて水路に入った人は帰ってくることがないといわれているらしい。ワニに注意の立て看板もちゃんとある。本当にワニが今でもいるのかな?と思っていたが、帰りにここを通った時にワニの姿を見た!
見つけた!と思ったらバシャっと姿を水の中に隠してしまったけれど。
危ない危ない。
何かを監視しているかのようにずっと小枝にとまっている鳥もいた。水路はシギリヤロックと庭園を取り囲む城壁の周りにある。
チケットブースの手前にはトイレがあるのでここで済ませておくと良い。
そしてびっくり、チケットの金額に!値上がりしている!前情報では3960ルピーだったのに4350ルピー(3100円くらい)になっていた。でた、でた、ここでもまたか…。前情報より値上がりしている場所は本当にこの旅で多い。つい何か月前かはもう少しやすかったのにということが日常茶飯事だ。
ここでも、何年か昔の人のブログだと前情報の金額よりやすかったから、どんどん急激に値上がりしているのだと思う。
さて、シギリヤロックに行きましょうか。デーンと構えているこの存在感。なんでこんな所にいきなりこんなでかい岩があるのだろうと、本当に不思議な気持ちになる。途中日本人の女性一人旅の人に会って少しお話をした。一年に一回有給を利用していろんな国に行っているらしい。多分私たちより多くの国に行っていると思う。またどこかで会いたいなぁ。
シギリヤロックを頂上まで登るには約1時間。涼しければ体力的にはそんなにきつくないが、本当に暑くてたまらない。登る前の広場には王の林浴場、石窟寺院や説教の岩場なども見て回れる。
この遺構にはトカゲが沢山いる。木とマッチしている。ここにいるものはみんな小型だったが、ふとした道端とかにはゴミ箱をあさっている体調50㎝くらいのトカゲがいたりもする。
登りはちゃんと階段が作られているので登りやすいが、歩きやすい靴が良いと思う。
この写真はシギリヤロックの敷地内にある博物館に飾られてあった昔の写真だ。こんなところを登っていたのかと思うとぎょっとする。ちなみにこの博物館はJICAも設立に貢献している。
結構センスが良くて楽しめる。
ズンズン登っていくと、中間あたりで螺旋階段が出てくる。この螺旋階段は1938年にイギリスが作ったそうなのだが、昔は竹だったらしい。
階段を登ったところには世界に知れ渡っている鮮やかな色彩が特徴の壁画が登場する。
この美女のフラスコ画、以前はフラッシュは禁止だが撮影はオッケイだったハズだが、この時は撮影そのものが禁止になっていた。
このような壁画がある。この写真は博物館にあったレプリカだ。本物は大夫色が薄くなってきてしまっている感じがしたが、それでも色彩は鮮やかで繊細なタッチがとても美しく、描かれた女性の香りが漂ってきそうな感じがした。
日本のスギモトテツロウさんもこの壁画をコピーとのこと。
そして壁画を抜けると今度はミラーウォ―ルというものが現れる。
これは大量の卵白と蜂蜜と石灰を混ぜたものを上塗りしてあって、丹念に磨きあげられて作られたものらしい。たしかに少しピカピカと光っている。
そしてやってきました、ここはライオンの入口と言う場所。
ここは宮殿に入口になっていたらしく、本来は階段がライオンののどの中に繋がっていって中に入るという構造になっていたらしい。今残っているのは階段の一部とライオンの足の部分だけだが、かなり大きいのがわかるだろうか。
この階段を上りきったところが、シギリヤロックの頂上になる。
着いた~!
ここに王宮があったんだなと思うと色々大変だったろうなと思うが、そもそもこんな高いところに王宮を作った理由は、父を殺して強引に王の座に付いた若き王子が、弟の復讐に恐れてこんな所に城を作ったらしいのだ。
そんなに権力が欲しかったのか…と思わずには言われないが、この王が幸せだったのかはわからない。
この素晴らしく美しい景色を見ながら何を考えていたのだろうか。
ちなみにプールみたいなものもある。
今は雨水が少し溜まっているだけになっているが、なかなかデカいので泳ぐのは気持ちよかっただろうなと思う。
王宮の遺構はそんなに広いものではないので、すぐにぐるりと周ることができるが、景色をみながらぼーとするのも良い。
下るのはあっと言う間で、あれ?もう下に戻ってきちゃったと言った感じ。
水路の道を引き返すと、行きには見れなかった大きな鳥が高い木の上に沢山とまっていた。
ちょうど、車が通ると一斉に鳥が羽ばたいた。
おお!なんだ、あの鳥は?!
とにかく暑かったけれど、見応えは十分な場所、シギリヤロック。
帰りのバスを待とうとバス停の方に行くと(バス停なんてないけど)、さっき知り合った日本人の旅人も偶然待っていた。
話しながらのんびりとバスを待つ。
それにしても昔の人が竹の足場で登っていた時は本当にすごいなぁと思う。
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