絶景舞踏

旅記事34 セブからフェリーでボホール島


フィリピンには外資系のファストフード店がやたらと入っています。

なんとなく地元の料理に手が出ない我々は、普段寄らないシェーキーズにも入りました。

入る時にはドアマン(兼ガードマン)が開けてくれます。フィリピンでは殆どの施設にそういう人がいて、レディーファーストでドアを開けてくれます。

ここのシェーキーズの人は、少し離れたところから日傘をさしてくれました。ずっと外にいて忠実に働く彼のその姿に万琵はいたく感動し、写真を撮っていました。

逆光がかえって彼を輝かせます。

シェイキーズのガードマン

あ、中に入ってきた。。

シェイキーズ 万琵

ファストフードとはいえ、フードコートよりは高いです。オーソドックスなピザとスパゲッティを注文しました。

 

次に向かう島は、ボホール島のタグビラランという町です。

フィリピンには7,107もの島があるそうです。島間移動に使われるのは、船がメイン。したがって船舶会社はいくつもあります。ネットで調べるといくつか出てきますが、ネットに載っていない会社があったり、ホームページに載っている時刻表が古かったりと、ネットの情報が正しいとは限らないようです。ちなみに前評判をネットで調べてみると、欠航がやたら多い会社とか、過積載でよく沈む会社とかもあるみたいです。こえぇ。

流石に沈まれるのは嫌なので、割高ではありますが、沈みにくくて時間通り出航してくれる(当たり前だけど)オーシャンジェットという会社を選びました。

セブからタグビラランまではオーシャンジェットの高速艇で約2時間。ホームページにはツーリストクラス(エコノミー)800ペソと書いてありますが、アヤラモールの窓口で買ったのでディスカウントされて550ペソになりました。窓口はアヤラモールの3階か4階の、ゴールドジムがあるフロアの端の方にありました。

ホテルからフェリー乗り場「ピア1」まではやはりタクシーを使います。道路がちょっと詰まって、30分くらいかかりました。

ピア1に着くと、人がごった返しています。当日券でフェリーに乗ることも出来ますが、30℃オーバーの暑さで長蛇の列に並ぶのは、かなりの忍耐力が要りそうです。並んだ挙句売り切れ~なんてこともあるので、特に週末はやはり前もって買っておくのがいいと思います。よかった、買っておいて。

ところがチケットを持っているからといって、すぐにターミナルに入れるワケではありません。「ターミナルフィー」という、よくわかんない代金を払います―空港利用税的なものでしょうか―ひとり25ペソずつ払い、荷物を保安検査にかけてからようやくターミナルに入ることができます。ターミナルフィー、めんどくさいからチケット代に含んでおいてくんないかな。

pier1の内部

ピア1の内部です。余計な人が入らないのと、荷物検査があるため、外よりはなんとなく平和な空気が漂います。

盲目の人がマッサージをしていたり、楽器を奏でたりしていました。

2時間前にチェックイン手続きが始まると思っていたのでそれに合わせて到着したのですが、フェリーはどうやら違うみたいです。違うらしい、というのは解ったんですが、滅茶苦茶訛りのきつい英語で言われた(のかタガログ語で言われたのかすら解らなかった)ので、とにかくチェックイン窓口をガン見しながら動向を伺います。

セブオーシャンジェット窓口

窓口前にて。

フィリピンの人の適当さ、というのがこちらにとってはかなり厄介で、単にまだなのか、サボりたいからチェックインさせないのか、ひいてはそもそもホントに船が出るんだろうか?なんていう心配もしてしまいます。もうほんと雲を掴まされる国。

セブ港pier1から見た港

暇だったので、いや、ソワソワを誤魔化す為にウロウロしてついでに外をパシャリ。

1時間前になって、どうやらチェックイン開始のようです。ほぼ先頭でチェックインします。万琵が「窓口の人日本人じゃない?」と言い出したので日本語で話しかけたら、超作り笑顔で「?」やっぱ違うじゃん(笑)

今は懐かしきドットプリンターでガチャガチャ鳴らしながら乗船券を作っていました。チェックインが無事に済むと、その左側に案内されました。そこにはなにやら普通のフィリピン人まさしく、胡散臭いいでたちのおっさんがいて「ワンパーソン100ペソ~」と言って荷物を掴んで持っていきます。あ、手荷物預けなのね。

フィリピンのフェリーにはポーター代という名の受託手荷物代というのがあり、セブ島ではひとり100ペソずつかかるようです。だからチケット代に含んでおいてよ。まあ、小さい荷物だけの人にはかからない料金ですけど。

 

おっさんの胡散臭さのせいで、ちゃんと荷物が積み込まれるのか、監視していました。

どうやら自分たちが乗る船が到着したらしく、スタッフが徐々に働き始めます。我々の荷物も積み込まれたようです。

オーシャンジェット

オーシャンジェットの高速艇。他の会社の船よりも綺麗な外観をしています。

オーシャンジェット セブ島からボホール島へ

乗り込んだ船の中はこんな感じ。シートの上に座席番号があります。が、席を守っているのは白人と我々だけのようでした。

座席間は狭く、窓ガラスも汚く、外の景色を楽しむことは出来ないかなと思われます。まぁ2時間くらいなら我慢できる範囲でした。僕が一番イヤだったのは、シートがビニールなのでケツが蒸れまくるところでした。

 

前のモニターでは中国映画をやっていました。ちょうど2時間ですもんね。まったく内容がわかりませんでしたが、ジャッキーチェンがチラチラ出てたような。

汚い窓ガラス

映画は退屈だったので、窓からの眺め。

到着前に映画が終わり、次の映画が始まります。ちょちょっと、今から見始めたってすぐ到着じゃん!と思っていたら映画が止まり、ミュージックビデオに切り替わり、みんなノリノリで聞いていました。洋楽のムービーが3、4曲流れたら、また初めの曲・・・どんだけストック少ないんだよ(笑)僕もちょっと覚えちゃったじゃないか。

 

と、あまり観光らしいことはせずに、セブ島を離れます。島が違えば国が違う、といわれるフィリピン。次なる島はどんな国なのかな?と思いを馳せつつ、ケツの蒸れを気にするのでした。

次は、ボホール島だっ!


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