チョコレートヒルズを臨み、ノーヘルでバイクに乗りターシャまで見て選挙戦に巻き込まれるまでが一日の出来事だったので、充実感とともに疲労感も禁じ得ませんでした。
特に最後の政治活動なんかは、候補者が道路を封鎖しバンドを呼んで歌っており、さながらお祭りのようでした。見ている人々も熱狂的で、しかしながらお祭りのような気楽な参加者たちではなく、横を素通りしていく我々への視線は終始冷ややかで本当に邪魔そうで、怖かったです。
次の日は特に予定もな・・・洗濯しなくては!パンツがない!
というわけで、先ずは洗濯屋さんにお願いしに行くところから始まりました。我々の宿「マティーガ・シーサイドペンシオーネ」から徒歩1分くらいのところにあるのを既に確認しているので探す手間はありません。
洗濯物をまとめて出しに行くとフィリピンではお馴染み「1キロいくら」といった勘定の仕方で乾燥、たたむところまでやってくれます。タグビラランのその店ではキロ30~40ペソくらいでした。
ここで問題が発生しました。
出来上がり時間を訊くと「明日の18時だね。」我々は明日の12時にチェックアウトしなければならないのです。なんてこった!
大した問題ではなさそうですが、フィリピンのこの暑さに数時間晒されると、人は干物になります。どこか涼しいところに匿ってもらうには、お金がかかります。それもイヤだ。
「明日の12時にチェックアウトしなくちゃならないんだけど・・・」と告げると、
「どこのホテル?マティーガ?じゃ11時でいいよ」
うおぉい!ありがたい!しかし簡単だな!
ということで料金を支払い、身軽になった我々は近くのボホール博物館に足を運んだのでした。
ボホール博物館は入場料に、ひとり50ペソと言われたのですが、万琵が「ハァ!?」と言ったらひとり20ペソになりました。因みに、ガイドブックには無料と書いてあります。まぁ、ガイドブックの内容も現実とは異なる場合がしばしばあるのでどっちが正しいのかは定かではありませんが。
多分入場料の40ペソは奴のフトコロの中ですね。まったくお前は、涼しい館内でスマホをいじっとるだけじゃないか。仕事をしろ。洗濯屋のおばちゃんを見習え!
なので館内の写真はありません。
翌日、チェックアウトの前に洗濯物を無事受け取ることができました!
相変わらず、きっちりやってくれる洗濯屋さん。フィリピンの人はなんとなく、単価が安くて社会的地位の高くない人の方がしっかり仕事をしてくれるような気がします。うーむ。
洗濯物にも宿にもご満悦の万琵は、感謝の意を込めて作品を一つ残していきました。
窓から見える景色を、万琵風に描いてあります。
そして、千代紙で折り鶴。
「あれ、できない」「ちょ、貸してみ?鶴折れないとか日本人として・・・あれ?」折り方を忘れた二人は一枚の紙に、間違った折り目をつけまくりました(笑)
チェックアウトする我々を待ち構えていたように、トライシクルのおっさんが近寄ってきます。次はパングラオ島のアロナビーチにある、「パラガヨリゾート」というバンガローに宿泊です。
「エアポート?フェリーターミナル?」「ノー。アロナビーチ。パラガヨリゾート。ユーノー?」「オーケーノープロブレム。300ネ~」「ノー。200!」「オー。・・・シカタネーナー。」
トライシクルとはバイクの右側にサイドカーのように荷車を取り付けて客を乗せる、東南アジアでよく見かけるバイクタクシーです。因みにセブ島ではトライシクルが走ることはありません。唯一橋で繋がるマクタン島(こちらが所謂リゾートの方)から、トライシクルでセブに越境することが条例で禁じられているからだそうです。
荷台部分は小さくて、明らかに我々の荷物は入りきらないのに無理矢理入れようとするので制し、ひとつを客席に積み込んでスタートしました。がすぐにトライシクルがストップしました。
なんだまた料金交渉か?ゴネるのか?と警戒していたら、
「ちょっとシャツ着る。」と腰に巻いていたジャージを後ろ前に着はじめました。フィリピンでは後ろ前にジャージを着るバイカーをよく見てたので、なんで後ろ前に着るのか訊いたら「日焼け防止」なんだそう。もう十分黒いよ!
まぁ、皮膚のためにはね。ひとつ文化の勉強になりました。
トライシクルからの眺め。フロントガラス以外は開いているので疾走感もなかなかです。ただ、このバイクは馬力が・・・登り坂になると原付に追い越されてました。
万琵の業―GPSで自分たちの移動の様を監視する―を使って、我々はきちんとアロナビーチに向かっていることを確認しながら30分ほど走って解りました。このおっさん宿の場所知らないな!なにがノープロブレムだよっ!
おっさんも苦笑いでその辺の人に訊きに行きました。ありました、ちょうど停めたところに(笑)
後ろ前にモンスターを着ています。
この後おっさんがニヤニヤしながら「もうちょっとちょうだい。」「・・・シカタネーナー!」20ペソだけあげました。しめて220ペソ。
宿は「パラガヨリゾート」バンガロータイプです。広々として内装は白を基調とし、エアコンも効いていてなかなか快適です。小さいながらテラスもあります。
これは、部屋からの眺め。目の前の藁葺き屋根のスペースは、従業員のサボり基地。
小さい冷蔵庫もあるのでビール冷やすことが出来て嬉しい。
シャワーや洗面台の水は、なぜかしょっぱいです。勿論、飲むべからず。
さぁ、ここでも予定ないぞ~!
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