絶景舞踏

旅記事100 頂上から一気に下山!


祝!旅記事100突破(∩´∀`)∩

オーストラリアからスタートした絶景舞踏の旅記事も、ついに100回を超えることが出来ました!

これもひとえに皆様が読み続けてくださったお陰です。ありがとうございます!

奇しくもこのあたり(旅の日程上)で我々は結婚記念日を迎えることになりました。不安な心境を抱えながらも我々二人を送り出してくれた両家族、そして旅のきっかけとなり、いつも傍にいてくれる妻万琵に感謝です。

我々はこれから下山しますが、旅は全然下山しません!

万琵は踊り続けます!ムラケンも逆立ちし続けます!まだまだ続きます!

今後の我々にも乞うご期待!!

下から見上げた時になんとなく思っていた通り、頂上周りは非常に狭く渋滞が起こっていました。流石にそこで太陽が昇るのを待っていられるほど都合も良くないので、10メートルほど下がったところで待機することに。登山道の側にはワイヤーで遮られている箇所があり、そこを超えるとすぐさま崖に繋がっていました。ちょっと身を乗り出すと吸い込まれてしまいそうで、とても怖かったです。そこに座ってたんですけど。

柵から覗く崖

 

ご来光を拝むことが出来た我々5人(ノルウェーのカップルとガイドのエル)はしばしの間、達成感と疲労感と寒さと酸素を噛みしめるのでした。(エルは撮影係。)

登頂した4人

昨夜からちょっとだけ潜んでいた頭痛は、結局朝にも居続けてしまい、軽食後に頭痛薬をあおる羽目になりました。それでも薬の効きが悪かったのは、やはり軽度の高山病だったということでしょうか。ただそれも表立った症状に変わることがなかったので、幸いだったと思います。

同部屋だった華人系ガイドさんとも無事に再会を果たしたので、降り始めます。

 

真っ暗闇で足元と手元のロープとエルだけが頼りで、登ってきた時には見ることが出来なかった景色でしたが、太陽が昇ると遥か遠くまで見渡すことが出来ます。超絶景!ホントに地球外!万琵も宇宙服を着ているように見えます。

降り始める

日が当たる大岩

雲の上に位置しているので、太陽の当たるのがとてもよくわかります。それにしても、奇岩。1,000万年前の組成時代の氷河や以降の雨風による浸食で花崗閃緑岩が削られて出来た形だそうです。

我々の影とともに

我々の影と共に。脚長めに写しときました(笑)

 

Mile 36 lodgeからの眺め

マイル36ロッジから見上げていたこの頂上のどこかに(多分左寄り部分)今自分たちがいるんだよなぁ。遠くまできたなぁ。

元気な万琵

下るにつれ万琵の元気が回復してきます。

 

ふと頂上を振り返る

少し歩いて頂上が名残惜しくなり振り返るともうこんなに遠くに来ていました。

下る途中、ガイドの肩を借りて(というかおんぶに近かった)登る人とすれ違いました。彼女は高山病なのか足を挫いてしまったのか定かではありませんでしたが、危なげな印象を受けました。

遠くにロバの耳

遠方には「ロバの耳」と呼ばれる岩が。下から見た写真でおそらく真ん中辺りの奇岩です。

ロバの耳

ロバの耳別角度からの拡大。どれがロバの耳だっけ(笑)

 

地質が変わってきた?

ごつごつした岩肌が、滑らかになってきました。どこの星なのかここは。この辺は堆積岩なのかな?地質に詳しくないから分かりません。エルも知らないって言ってました。

 

この辺りで「サヤッサヤチェックポイント」を通過しました。ここには人が常駐しており、頂上からの下山者はここで登頂証明書を手配してもらうことが出来ます。証明書は遥か下のキナバル公園事務所で受け取ります。二人分を一枚にまとめてもらい、10RMでした。

因みに登りの時に水が出なかったトイレは水が出るようになっていたので、使わせていただきました。東南アジアで最も高いところにあるトイレだっ!いえい。

 

転がりそうな大岩

大きな岩が転がっています。高山ならでは。

この時既に膝が笑い始めていました。大丈夫か?あと2,000メートルくらい下りるんですけど。

 

地震で崩れ落ちた山

前の地震で山肌が削れて白い部分が現れています。痛ましいです。亡くなられた方々にご冥福をお祈りします。

新しい登山道を作った

削れ落ちた大岩が落石となって登山道や山小屋をも破壊したそうです。我々が歩いているのは、最近開通した新道。

 

その先に、寄り道ポイントが。雲の上の展望台。すごい気持ちよさそうですね~

雲海を臨むポイント

もちろん万琵にも立ってもらいます。金曜ロードショーの新しいオープニングにどうぞ。

雲の上の万琵

 

ここから振り返ると頂上の形がよく分かります。登山道と人間の姿がギリギリ視認できます。

地形と登山道

 

谷や川の地形が見えます。遠いものが広く、近いものが狭い範囲に見えるこういう構図は幼い頃しょっちゅう夢で見ていました。しかも何故か軽い恐怖と心地よさを併せ持っていました。なんでしょうね。

谷と川

 

そして、一気に緑色の植物の生息域へ。なんだかホッとします。もう大概暑いけど、万琵はまだダウンジャケット着ています。

植物界へ

 

ようやくラバンラタが見えてきた!ここでもう一泊してから下山させてくれ~脚が限界だぁ。

上からラバンラタ

ラバンラタにて朝食を摂ります。が僕の身体はトーストとかお米とかもう受け付けられません。フレッシュジュースとかないのかな?万琵は美味しそうに食べています。すごいですね。

ラバンラタで朝食

寝袋とか脱いだ服とかの、頂上までに不要なものは部屋に置いておくことが出来ました。なので食後一旦部屋に戻って、置いてきた荷物を回収します。

さて、もう一泊出来るハズもなく休憩もそこそこに、再び下山を開始します。

 

途中の休憩ポイント毎に休憩させてもらいながら、震える膝を労わりながら下りていきます。写真撮る余裕はありません。リスを可愛がる余裕もありません。「膝の次はお尻が震えてきたよ~」「次はどこが震えてくるんだろうね」「肩辺りだろうね」なんてつまんない会話をノルウェー人とするのが精いっぱいでした。

まだか、

まだチェックポイントか、

まだか、というのを何十回と繰り返し、ようやく覚えのある登り始めの景色が見えてきました。

そして、

ティンポホンゲートに戻った!

戻ってきた~!!ティンポホンゲート!汗だく、フラフラ、靴は泥まみれ、それでも清々しい!

下山時刻

下山時刻は13時。頂上から約7時間かかりました(うち1時間はラバンラタで休憩)。ノーモア下り階段!

 

ティンポホンゲートからは再びミニバスに乗って公園事務所のある入口付近に戻ります。オフィスで登頂証明書を受け取り、ノルウェーの二人と別れます。互いに「後にも先にもない貴重な経験が出来た、ありがとう」と礼を言い合い、握手して、ちょっとだけ寂しい気持ちになってしまいました。エルはミニバスから降りると「じゃねー」って感じでスッといなくなりました。淡泊だなぁ。さすが週に2、3回登ってるだけある(笑)

その後は例のレストランでランチです。待ちに待った、高そうなレストランでビュッフェ形式食べ放題!なんですが、全然口に入りません。こんだけ疲れて食欲ないわー!

下山後のランチ

僕はサラダとフルーツとコーヒーとちょっとのパスタだけ。万琵はしっかり食べてました。全種類いく勢いですごい。

ふと後ろから「すいませ~ん」と日本語が聞こえてきました。今日登山した日本人が他にもいたんですね。取材旅行でキナバル山に登っていたライターさん達とブロガーさんだそうです。ブロガーさんは有名な方らしいんですが、まだ下山してきておらず会えませんでした。

 

食事を終えてスーツケースを取りに戻ると雨がザーッと降ってきました。いやはや下山後で良かった。けど疲れた身体にこれは応えますね。

そのままコタキナバルに帰るのですが、正直どこに行ってどうやってバスを捕まえたらいいのか分かりません。ぬかったわ。しかも土砂降りになってきた。ひとまず公園を出たところのピックアップポイントに行き、そこで何かを待っている人に「どこ行くの?」と訊いてみますが、我々とは違うところに行く模様。コタキナバル行きはどこで待ってればいいのかも当然ご存じない様子でした。

とそこで、コタキナバル方面に向かっている車が停車しました。しめた!とその車のドライバーにコタキナバルまで行くなら乗せてもらえないかと訊くも「今ホテルの客を乗せていて、ランチ待ちだから、それが済んだらひとり25RM(約750円)で送ってあげるよ。ここから15分くらい歩いたところで待っててくれ」と言ってくれました。

おぉ!7時間下ってきて、土砂降りの中15分歩くのは正直勘弁してほしいけど、帰れないよりはマシだ!(贅沢)と彼にお願いして、万琵に交渉成立を告げて歩き出そうとしたところで、コタキナバル行きのバスがやってきました(笑)

バスはひとり25RMでコタキナバルのバスターミナルに行ってくれました。バスの中では流石に爆睡でした。

 

これは、登山許可証です。おつかれっ!

登山許可証

 

あ逆立ち忘れた!


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いつも読んでいただきありがとうございます。お陰様で旅記事も100を数えることとなりました。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます!

 

この時滞在していた宿はコチラ⇒ラバンラタゲストハウス(HPはありません。ステラサンクチュアリロッジが宿泊を管理しています)

 

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キナバル山の写真も主にこれで撮影しています。通常レンズとちょっと望遠のレンズがセットになっているので時々レンズを交換して楽しむことが出来ます。

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