ラバウルに到着して次の日、これといった予定もないので近所をうろついてみることにしました。
ちなみに我々が滞在していた町は「ココポ」という可愛らしい名前の町でした。ラバウルの市街地は元々対岸の火山の麓にあったのですが、タヴァルヴァル火山は近年大爆発を繰り返し町はほぼ壊滅状態(一応機能してはいる)、飛行機もココポの空港に離発着するようになり、人間もこの町に寄り集まっています。
先ずは、朝食!パプアの朝食はどんななんだろう?
ザッツ・コンチネンタル!普通!スイカには味がありません。。とはいえタイでシリアルバーやらクッキーやら非常食を買い込んで食費対策している我々にとってこのパン4枚とフルーツはとても貴重な栄養源です。少なくともみずみずしい。ま、宿代に含まれて支払ってるだけですけど。
トーストをお代わりして、お出かけします。
ポートモレスビーのあの、突然誰かに襲われるんじゃないかといった雰囲気(僕が勝手に感じていた)とはうって変わって、のどかです。みんな仕事してんの?っていうくらい外をうろうろしています。そしてほぼみんながこっちに向かって「ハロー」と声を掛けてきます。向こうからやってくるトラックの荷台に乗っている人たちが延々遠くからなにか叫んでいるなぁと思ったら「ハロー!」だったりします。
路上にはゴミはあまり落ちていませんが、こんな赤い血痕のようなものをよく見かけました。これはパプアで常用される嗜好品―噛みタバコの一種だそうですが―「ビートルナッツ」と呼ばれるものを吐き出した跡です。ラスカルが暴れた跡ではないようです。
みんな笑顔をこちらに向けてくれますが、路上のおっさんは大抵真っ赤な口を見せつけてくれます。怖いんですけど。
ビートルナッツ。
我々のホテル「タクラムロッジ」からすぐ近くにはスーパーマーケットと「ココポマーケット」というのがあったので、先ずはココポマーケットの方へ行ってみることにしました。
その前に僕の希望でパプア独自のジュースを飲んでみたい(たとえ不味くて体に悪くても)と、近くの商店に寄ってみました。
ゴーゴーコーラ。これにしようか、横のもっと体に悪そうなやつにしようか・・・
ダメそうなやつにしてみました!クリーミングソーダって。袋はカワイイですね。親指のトコの「PNG made パプアニューギニアメイド」が輝いております。
値段は2キナでした。パプアニューギニアの通貨は「キナ」で、1キナ大体30円くらいです。60円って、やっぱりそこそこ高い。
これは20キナ札です。注目すべきは豚の下「シェルマネー」という、貝のお金です。通貨としてきちんと流通してます。
レジに行くと目の前になにやら気になる生姜のお菓子が。「これいくら?」と訊いたら袋からもぎ取って食べさせてくれました。多分タダでくれたんでしょうけど、悪いので買いました。これは1キナ。
ジュースをプシュッと開けて万琵が味見「うえぇ、要らないゎ。」色は、缶に表示されている紫まんまでした。ココポマーケットに着くまでの間に飲み干したかった(早く捨てたかった)僕は頑張って飲み干しました。クリームっぽい味わいによってイマイチ冷えてる感も出ず、炭酸は腹に溜まっていきます。因みに生姜のお菓子も不味かったです。
さて、ココポマーケットに到着しました。
ココポマーケットは野菜や果物やスマホ、魚の干物や工芸品などを売る市場で、地元の人でよく賑わっていました。勿論観光客をターゲットにしているところもあります。ちなみにマーケットの敷地外の建物は普通の洋風建築です。
服を売っていたり、
竹かごを売っていたり、
「ビルム」というパプアの伝統的な編み物バッグを売っていたり。
カメラを向けると子供も大人もニコッとしてくれます。それどころか「俺を撮ってくれ」と言ってくる人もいます(笑)
このおばちゃんたちが一生懸命接客してくれたので二人からひとつずつビルムを買いました。二人は偶然にも姉妹だそうで「二人からひとつずつ買うから安くして」といってちょっとディスカウントしてもらいました。二つで65キナ。約2,000円。質の割に高い(笑)
これがビルム。買っちゃった。
今度はフルーツマーケットの方に行ってみます。
見たこともないフルーツを買うのは万琵の役割です。なにこれ。らっきょう?
「50」と書いてあるので、すっごい高いなぁと思って「5キナ分だけ売ってくれる?」と尋ねるとおばちゃんたちは目を合わせて束を数え、片っ端から袋に入れ始めました。え?
「ちょちょっと待って、どんだけ入れるの?」「10束あるでしょ、これ全部ね」
「これ一束50キナじゃないの?」「・・・50トヤよ」
トヤ!補助通貨があったのか!よく考えたらさっきのゴーゴーコーラ、値札が1,5だった!50トヤが10束、5キナだ。そうか全部だ。
ちなみにそんなやり取りをしている間に何してんのと入ってきたおばちゃんが一束奢ってくれました。ありがとう!1キナの生姜のお菓子奢ってくれたり(買ったけど)、50トヤのフルーツ奢ってくれたり、みんなそれほど裕福そうではないんですけど旅人に優しい方が多いです。現地の人に親切にしてもらうととても嬉しいものですね。日本に来てる旅人には優しくしてあげよう。
ちなみにこのフルーツみずみずしいけど味はありませんでした。やれやれ朝のスイカと一緒だな。いただいておいてなんだけど。さっき買ったビルムにフルーツを入れて運びます。
続いてココナッツジュースを飲んでみます。
カメラ向けると照れながらもココナッツを割ってくれます。よく見ると後ろで結構な人数がカメラ目線(笑)
子供たちがカメラに写りたがったのでなんとなく集合写真を撮りました。
ちなみにフィリピンでは撮影した子供に金をせびられましたが、ここではそんなことはありませんでした。単純にカメラに写りたい、それだけ。
単純に写りたい。たとえ殆ど見えなくてもサムズアップ。
ココポマーケットを後にして近くの海岸線を散歩していると見知らぬおじさんに呼び止められました。どこから来たんだと言うので日本だというと、
「俺は日本人を尊敬しているんだ。トヨタとかがもの凄い技術を持っているだろう。日本人は凄いよな。ちょっと握手してくれないか?」
凄いのはトヨタであって我々は舞踏と逆立ちの技術しか持っていませんが・・・取り敢えず握手。事前情報でパプアの人は日本人大好きと聞いてはいましたが、本当だったんですね。
スーパーマーケットは思いの外こぎれいで、生鮮食品やパン、米なども普通に販売していました。
あれ?米って、米騒動が起こるほど貴重なんじゃなかったっけ?それで米持っていくのにビビってたんだけど。
パンも美味しそうです。それはそうとEYES ON!奥のパン職人がこっちにEYES ONしてるよ!パン職人は仕事にHANDS ONしてください!
とここでキャロットケーキやバナナケーキなるものを購入してみます。
美味しかったです。
そして、翌日のことを訊きにタクラムロッジの本店「ココポビーチリゾート」に赴きました。
翌日なにがあるのか?我々がこのタイミングに合わせてパプア入りしたほど重要なイベントがあるのです。それは、
「マスクフェスティバル」
パプアでは、国内に幾つもある部族が寄り集まって独自の仮面で踊り部族間抗争のフラストレーションを沈めあうというお祭りがあり、そのひとつがマスクフェスティバルなのです。そして、門外不出の精霊トゥブアンが観られるのは冠婚葬祭を除いて唯一このマスクフェスティバルだけという、なんともマニアックなイベントなのです。
そのフェスティバルの場所や、夜に執り行われるバイニン族のファイヤーダンスのことなどを訊きにここに来たワケです。ここには日本語が通じるスタッフが常駐しているので彼に訊くと英語の苦手な我々も理解できるということで。
関係ないけど、ボルケーノクライミング(火山登り)ツアーなんてのもやってるみたいです。あの対岸に見えてたタヴァルヴァルに登るのかなぁ。火山活動現役バリバリなんでないの?
バイニン族の仮面が飾ってあります。デカいな!
うおぉ、期待が高まる!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Taklam Lodge
パプアへの国際線もパプアの国内線もスカイスキャナーで探せます!我々はポートモレスビー⇒ラバウルと乗り継いでやってきました。