絶景舞踏

旅記事157 ネカ美術館とバリ舞踊鑑賞(月曜日:Sadha Budaya)と高熱


グランド側に窓がある部屋に替えてもらってから子供たちの賑やかな声で起きるようになった。この日もお馴染みの場所で朝食を済ませ、小学生の体育を観察する。

 

小学生の体育の時間

 

歌ったり手を叩いたりしながらグランドをだらだらと周るという奇妙な体育の時間だったが、皆なかなか歌は上手。「集団行動」という種目があるが、もしかしてその練習かなとか思ったが、このダラダラ感は、絶対違うなって感じ(笑)

この暑いなか大変だろうと思う。ウブドは30℃越えだ。

ムラケンがパソコン作業に熱中しているので、私はぼーとこの光景を観察する。

小学生の体育の時間ってなにやったけなぁと思い出そうとするも、なんだかあんまり思い出せない。体育の時間はプール以外好きではなかったからだ。

休み時間になると皆が一斉にグランドに出て遊んでいた。どうしてみんな外で遊ぶのが好きなのかなと疑問に思いながら、教室で本を読んでいるような子供だった。本を読む方が好きだったのだ。

よく男の子と喧嘩して騒いでいたなぁとか、そういえばブルマ履いてたなぁとか、変なことを思い出した。

 

ネカ美術館

 

まぁそんなことはいいとして、この日はネカ美術館に行った。ネカ美術館は豊富なコレクションを誇っているらしい。ウブドの中心からは少し離れていて、宿からは徒歩で40分ほど歩く場所にある。

ネカ美術館に行く道すがらも沢山の小さなギャラリーがあった。

 

ネカ美術館に行く道すがら

 

良い感じの道もあったりして、散歩にもなる。

 

ネカ美術館入口

 

入口はこんな感じ。一人7万5千ルピア。(値上がりしてた!!)

館内は庭園を囲むように何個かの建物があって、全部で6館ある。かなり見応えがあるので、たっぷり時間をかけて回った方がよいだろう。日本語の説明文もある。

いくつか写真でどうぞ。

 

ガルーダ

 

この鳥はガルーダというもの。鷲に似ている。バリの伝統絵画はヒンドゥー教の神様や架空の動物が描かれていることが多い。

 

ネカ美術館 天と地

 

これは天地万物の3つの領域が描かれている。チベット仏教などもこういったをよく目にした気がする。

 

ネカ美術館 彫刻

 

彫刻もある。細かいなぁ。

 

ラーマーヤナから

 

この絵は古代インドの叙事詩「ラーマーヤナ」から。この作者はイ・グスティ・ニョマン・レンパッド(1862?~1978)で、建築家でもあるらしい。ウブドの王宮や寺院の一部も設計したようだ。

 

ネカ美術館1

 

段々と色鮮やかでカラフルになってくる。綺麗だ。

 

恋する二人

 

このひとつに見える絵は実は男性と女性で分けて書かれた二つの絵だった。後から組み合わせられ、この微妙な二人の関係が想像できるようになって有名になったようだ。組み合わせてみたら偶然に効果的な絵になったようだ。作者が意図していたかははっきりわからないが。

どうやら二人は恋をしているらしい。なるほど、ひっそり男性が女性を見ているって感じですな。女性は意識していないようでしているってわけか?!うぶな感じですな。

 

女性祭司

 

これは女性祭司の絵。バリでは主に男性が聖職につくらしいのだが、その妻も同様に聖職視されているようだ。沖縄のユタを思い出す。そういえばユタになりたいって思ってた時あったなぁ。

 

ブランコの作品

 

アントニオ・マリア・ブランコの作品。

この絵はバリ舞踊を踊っている女性を描いたものだ。髪もふり乱して激しく踊っているのか、脚は描かれていない。

かっこいいなぁ。

ウブドではブランコの生家をギャラリーにしたブランコ美術館もある。こっちにも行きたかったが、ちょっと入場料が高くて断念した。

私は美術モデルをやっていたが、よく美術大学に行かせてもらった。その中で、ムービングという授業があって私が自由に動いているのをデッサンしたりその場で粘土で形作っていくというものがあった。超スローで動くときもあればガンガン動くときもあるのだが、生徒たちは最初は四苦八苦。私は好きな音楽をかけて自由に動き回れるので、舞踏の稽古にもなってとても好きな授業だった。

生徒たちは日を追うごとにタッチが変わってきて躍動感溢れる線で一杯になっていく。本当に驚くし、よく動いているものを絵に出来るよなと感心せずにはいられない。

モデルはキツかったが、生徒の制作した作品を見るのは大好きだった。将来どんなアーティストさんになるのだろうとワクワクした。

 

ネカ美術館2ネカ美術館3ネカ美術館4ネカ美術館5

 

他にもたくさんの作品がある。じっくり見たい人は3時間以上、いや一日いても良いぐらいかも。

 

 

 

オレッグ・タムリリンガン1

 

そして夜はお馴染みのバリ舞踊鑑賞!今日はウブドに着いた当日にも見たSadha Budayaをもう一度観に行った。同じ踊り子さんが出ていたりもするが金曜日とは演目が違う。

金曜日に見た時にいいなと思った踊り子さん。最初の登場シーンでこちらに向かって両手で手を振る仕草をするのだが、それが無性に目にこびりついて離れない(笑)可愛いのだが、この肉肉しい身体付きがすごい存在感ある。ムラケンもお気に入りで、よくマネをしていて面白かった。

 

オレッグ・タムリリンガン2

 

オレッグ・タムリリンガンという踊りで、後半からは男性(男役)の踊り子さんとカップルで踊る。

女性は超ゴージャスで重そうな冠をつけて、しなやかに踊っていく。

 

オレッグ・タムリリンガン3

 

このひらひらした布を巧みに使いながら、蝶のように舞うのだ。ジュディ・オングみたいだ!

この人面白いから、是非見てほしい!

 

月曜のSadha Budayaの公演も高い技術力がありとても見応えあり面白かった。

 

だが私は途中からぶるぶると寒気を感じ始めていた。寒気なんて感じるはずもない暑い気候にも関わらずだ。思えばネカ美術館から異様に疲れを感じていた。

私はこの日の夜高熱を出し寝込むことになった。


 

 
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