ニュービジョンホテルはこの日からなぜか2倍くらい値段が一気に上がってしまったので、私たちははじめに泊まっていたハノイチャーミングホテルに戻ることにした。
フロントの人はカムバックと喜んでくれた。
ハノイの名物でブンチャーというのがあるらしい。朝ごはんをしっかり食べたにも関わらず、宿に荷物を置いた後早速ブンチャーを食べに行くことにした。
この奥に写ってるお店がブンチャー専門店で、NEM CUA BEというところだ。
ここは入るのにはなかなか勇気がいるぞ。
地元色濃いぞ。
いざ、突入!!
中はとても狭くて、テーブルが2つくらい置いてある小汚いお店。怪しい。
キッチンは軒先で、お母さんぽい人と、娘さんが切り盛りしているみたいだ。衛生的にも心配があるが、ここのブンチャーはおいしいと地元民からも人気が高いらしい。
ブンチャーとはつくねや炭火で焼いた豚肉が入っているヌックマンで味付けされたつけダレの中に、香草をたっぷりいれて、ブンという米粉で出来た細長い麺に付けて食べる料理だ。
いわばベトナムのつけ麺みたいなもの。甘目のつけダレだ。ちなみに奥に写っているのは、揚げ春巻きみたいなものでこの付け合わせが美味しいらしい。
この米麺、かなりのボリュームだ。お肉も沢山中に入っているので、食べ応えがあった。
少ししょっぱいが、なかなかいける。お好みで酢や辛味を加えて食べる。
とにかく量が多くて、私が余した分をムラケンに食べてもらったらちょっと嫌になったらしい。
汚いところが嫌いな人にはおススメ出来ないが、許容範囲な人は是非とも挑戦してみると良いと思う。 全部で12万ドン(600円くらい)
そして帰り際に行商人のおばちゃんに呼び止められて、これを持ちながら写真撮りなよと売り物を貸してくれた。
私達は絶対これは裏があるだろと思ったので、いい、いい、と断ったが、おばちゃんは察してかお金はいらないよと言ってきた。
これは本当に善意なのだろうかと思いながら写真を撮った後、無理矢理売り物のパイナップルを持たせられて、15万ドンでどうだと言われた。小さめのパイナップル一個分がカットされている。これで15万ドンてどんだけボッているんだ…。さっき食べたブンチャーがあの量で12万ドンだったに、パイナップル1個で15万ドンなわけないだろう…。
要らない要らないといってもグイグイと強引に持たせられる。やっぱり裏があったか、と思いながら別にパイナップルは食べたくなかったので、こちらも頑として要らないといったら、文句たらたらの顔をして去って行った。もっと金持ちそうな観光客を狙うことだな。
そして次に行ったのは、キム・ガン亭という古民家。ここで夜にカーチューという伝統芸能を見られるとのことだったので、チケットを買いにやってきたのだ。
カーチュ―とはユネスコの無形文化遺産にも登録されているベトナム最古といわれている伝統芸能だ。
キム・ガン亭(Hang Bac通りの42番地)で、水曜日と金曜、日曜の20時から演奏が行われる。
なかなか雰囲気が良い場所だ。
この飾られているお面の数々がすごく面白い。
君、良い表情してますね。
チケットを買いに奥に入ると、スタッフみたいな人が勘違いしてトイレに案内してくれた。どうやらトイレを貸してほしいのかと勘違いしたみたいだ。
お言葉に甘えてトイレを借りてから、チケットを購入。一人21万ドン。少しだけ安くしてくれた。
奥では今日の公演の練習をしていた。
なかなか指導者は厳しめの人のようだった。
夜まで時間があったので一度宿に帰ってテレビをつけてみると、なにやら不思議な光景が。
どうやらエアロビクスの試合らしい。なんかあんまり芸術性を感じられないけれど、シュールで面白かった。気になる人はyoutubeかなんかで検索すればあると思う。
そして夜再びキム・ガン亭に訪れた。お昼も良かったが、ライトアップされた亭内はまた違う雰囲気を醸し出していた。幻想的だ。
琴でウェルカムミュージックを奏でてくれるお姉さん。この雰囲気にぴったり合う。向こう側に座っている外国の方もうっとり。
美味しいお茶も出してくれた。始まる前から楽しませてくれるなんて素晴らしい。
色んな楽器でウェルカムミュージックを奏でてくれるので早めに訪れても暇じゃない。
舞台が始まると独特の雰囲気に包まれる。まずは踊り子さんたちの舞いがある。多分これは神様への挨拶なのかと思う。こういった伝統的なものには必ず神様への挨拶がはじめにあることが多い。蝶のように舞っていく。
歌い手さんのこの水色の服を着た方が多分ここのグループの長だと思う。なぜかわからないが、すごい険しい顔でちょっと動いて音を出してしまったら怒られそうなくらいピーンと張り詰めた空気があった。しかも箸みたいなもので小さい太鼓を叩いてビートを刻むのだが、時折太鼓の革を破るのではないかというぐらいすごい勢いで叩く。凛とした空気というより空気が凍っていてちょっと怖かった。これが演出なのか、彼女のキャラクターなのかよくわからないが、舞台が近かかったのでハラハラしてしまった。
そして楽器の演奏は素晴らしい。特にこの木琴を縦にしたような楽器の演奏は凄かった。
凄い速さで寸分の狂いもなくリズミカルに音楽を奏でる。
終始微笑みを絶やさないお姉さん。軽やかだ。熟練の技だ!
たっぷり楽しんだ後は楽器を触らせてもらうことも出来る。
そして夜ごはんにはベトナムのおこわ専門店にやってきた。イエンユエンというところ。
私はモチモチしたものが大好きだが、この時はあまりお腹が空いていなかった。
ムラケンの胃は宇宙なので、ムラケンの夕食だ。
この付近はハノイの汚いエリアの中でも、なかなか汚れが目立つ区域。
今日もみなさん外で食事中。室内エリアもある。
私たちはテイクアウトにすることにした。
ここのおこわ屋さんも人気が高い。大繁盛だった。
メニューはおこわがメインでトッピングを何種類か選べたりできる。
ひっきりなしにお客さんが来る。一番の人気メニューはこの写真のおこわの上にマッシュポテトをのせたようなものだ。それになにか油みたいなものを上からかけていた。見よ、このアバウトさ。
おこわはたんまりでこれまた結構な量だ。全部で4万3千ドン。
私たちが買ったのは、普通の白おこわとその上にマッシュポテトがかかったのを買った。トッピングに揚げ卵とさつま揚げみたいなものを加えてみた。
見た目は悪いが、味は良い。
おこわも素朴な味。油みたいなものがかかっていない方が日本人には好まれそう。
ベトナムのメジャーなビールで今日はしめくくり。
お腹いっぱいだよ~。
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