絶景舞踏

旅記事316 ほぼ無人島のコミノ島でまったり


この記事は2017年3月25日の出来事です。

 

仲が良かったスペインの友達もついに留学期間が終了となった。私もあと残すところ1週。

1週目から同じだった友達はもうほぼいなくなってしまった。

私が好きだった先生も3月いっぱいで個人で教えるスタンスに変えると、このスクールを去る。

新しい人が入ってきて、また去って行く。

イタリアの人はマルタが好きになって、学校が終わった後仕事を探してマルタに移住する人も多いらしい。

セントポールズベイでもイタリアから来たという人も多く、イタリア語がよく通じる。

マルタの平均一ヶ月の給料は日本よりも低い印象を受けたが、物価も少し安いし、家賃となると東京に比べたら格段に安い。しかも広い。

唯一の日本人も帰ってしまったが、マルタの物件を購入しようか検討してた(笑)

 

スパニッシュオムレツ

 

これはスペインの友達が最後の日に作ってきてくれたもの。スパニッシュオムレツというものらしい。

中にポテトが沢山入っていてとっても美味しかった。

スパークリングワインで乾杯して別れを惜しんだ。

 

私もあと1週、トルコの友達もあと2週ということで、今日は二人でほぼ無人島のコミノ島に行くことにした。

このトルコの子、丁度トルコにいる彼氏と別れて、いろいろ揉めていたから、今日はコミノ島でリフレッシュしようということになった。

彼氏はこの時兵役中。

始めのころは文化が違い過ぎて戸惑って不安だったようだが、マルタで異文化を沢山吸収してしまった友達にとっては、彼氏の束縛が我慢ならなかったようだ。

トルコでは男性と付き合うということは、全てにおいて結婚に結び付けて考えられるらしく、両親公認で付きあう形になるという。

だから別れるときは相手の親ともちゃんと話をしなければいけないらしい。

このことにもビックリしたが、友達は何度もお母さんに相談していて、私にとってママの意見が一番で、ママの言うことに間違いはないと言っていたので、この子にとってか、トルコの女性全体にいえることなのか、親の意見がもの凄く絶大ということにもびっくりした。

 

トルコには兵役がある。

もう一人マルタで語学勉強していたトルコの男性は、帰ったら兵役にいかなきゃならないと、ちょっと暗い顔で言っていた。行きたい人もいるだろうが、皆が皆行きたいと思っているわけではないのは当たり前か。

そして緩めだといってもトルコはイスラム教だ。

いろいろ聞いていると、イスラム教ならではの事が浮き上がってくる。

トルコはヒジャブを被るか、被らないか、自分で選択できる。友達は自分の髪が好きだからとヒジャブを被らない選択をしている。

彼女の家自体はかなり緩い家族みたいで、お酒も普通に飲むし、ママはちゃんとするけど、私はお祈りもそんなにしないと言っていた(笑)

ちょうどトルコではこの時断食開始の日が近くなってきていた。

女性は生理の時は出来ないようだ。

生理の時出来ないのは、血は穢れとされているからのようだが、そういえば日本の古い風習でも生理の女性は、村からちょっと離れたところにある女性専用の小屋に一週間篭るという本を読んだことがあったなと思い出した。

断食期間は日が昇っている間はものを口にしない。そして一日5回のお祈りもちゃんとやる。

朝3時、4時に起きて礼拝する時もあるらしい。

私絶対起きられない、と言ったら、私もお祈りあんまりしない、断食もする時としない時があるし、とはにかんで言っていた(笑)

結構ざっくりなんだな。

ただこの断食の期間は弱い人を助けよう、という期間でもあるらしく、皆がより強く助け合うようだ。

身体が弱くて断食出来ない人はその代わりに、生活が困窮している人に沢山バクシーシをしたりするようだ。

 

こんなラフな彼女だが、信仰心は彼女の芯のパーソナリティーにしっかり染みわたっている。

断食は体が健やかになるし、神様が見守っていてくれるからちっともお腹は空かないよ、と言っていた。

ヒジャブも本当は被ることの方が良くて、信仰心が強ければ強いほど、幸せになれると言っていたし、コーランの話になると熱が入る時もあった。

でも友達的には、トルコの中でも保守的なところでは息が詰まるらしく、外国人が沢山いるような自由なところが好きらしい。

トルコの男性は自国愛がもの凄い強いのか、マルタにいるのにトルコ料理しか食べなかったり、頭が固めで保守的という印象だったが(人によって違うと思うが。)、この子は頭が柔らかいと思う。

自分の宗教が特質な部分を多く持っていることがわかっているので、文化の違い、それによって生じる思考の違い、というものを感じてよく咀嚼している。

彼女の好きなものを聞いていると、結構男脳的な所が垣間見える所があるし、今も男性社会の中でばりばり働いている。

男性社会のなかに女性が進出することはトルコでは今でもあまりないようなので、この子はトルコの女性の中でもユニークなのかもしれない。

 

さてコミノ島。

コミノ島はマルタ島とゴゾ島に挟まれている小さな島だ。

夏の間はひとりの警官と管理人?みたいな人が住み込むらしいが、冬には無人島になるらしい。

小さな島なので、時間がある人はぐるっと一回りもできちゃうと思う。

 

セントポールズベイからコミノ島までの行き方は、まずゴゾ島に行くときと同様、221番のバスでマルタ島の北端Cirkewwaのフェリーターミナルまで行く。40分ほど、1.5 €。

 

コミノ島までのボート

 

ゴゾ島に行くフェリーターミナルには入らず、海添いの方に行くと、こんな小さな小屋がある。

ここがコミノ島までのボートのチケット売り場だ。往復で10€。

ボートの運行時間は10:00、11:00、12:00、13:00.14:00、15:00となっていたが、手書きで16:00が増便になっていた。

コミノ島からのボートは10:30、11:30、12:30、13:30、14:30、15:30で手書きで16:30と増便されていた。(2017年3月25日の情報)

夏はもっと便が増えるし、帰りのボートも最終が18:00と長くなる。

だが、この時ボートは時間通りには来なくて、結構待った。

 

コミノ島行ボート

 

ゴゾ島までは大きなフェリーだが、コミノ島までは小さなボートで行く。

コミノ島を経由してゴゾ島に行くこともたしか出来る。

さあ、出発だ!

 

結構スピード出る

 

ボートは所謂スピードボートで、結構な速度を出して進んだ。

時折大きい波の上を走り抜ける時は、ジェットコースターのような感覚になって皆が歓声を上げていた。モルディブで乗ったスピードボートを思い出した。

ここの海も真っ青だ。

コミノ島の岩にも、面白い形があって、時々小さなアーチ状になっていたり、洞窟になっていたりした。

 

コミノ島のブルーラグーン

 

そしてコミノ島にはブルーラグーンがある。

あの青の洞門、ブルーグロットの時同様、コバルトブルーの透き通った場所を見ることが出来て、コミノ島に上陸する前にボートがそこに寄ってくれる。

 

さあ!到着だ

 

さあ!到着だ!!

帰りのボートは降りたところから出るので心配いらない。

ハンバーガーなどのファストフードを買える屋台もあった。

 

日光浴する観光客

 

ボートを降りると、すぐにビーチが広がっていて、この日はもうとっても暑かったので白人さんたちは日光浴を楽しんでいた。

う~ん、気持ちよさそう!

今の時期はこのぐらいの人だが、ここ、夏はものすごい人が日光浴に来るらしい。

たしかにこんなに綺麗な海だったら、人気になるよなぁ。

ちなみに友達に、イスラム教の女性はあまり肌を出しちゃいけないけど、水着はどんなの着るの?と聞いてみたら、私はあんな感じだよ、と指さしたところには、ビキニ中のビキニ、衣の部分が至極少ないものだった(笑)

私でも着たことない(笑)

夏になれば、勿論肌を出さない子もいるようだが、ビキニを着る子も結構いるようだ。

友達は普段でも肌隠してないしな。

う~ん、不思議だ。

ヨルダンの死海では、女性はニカブのまま入っていて、結構気合だな、あれ、と思ったが、イスラム教といえども緩い国もあり、厳しい国もあり、全然違うんだなぁ。

トルコには2017年の12月に行って友達とも再会した。色んな顔を持っていて、とっても奥の深い国だと思った。

期間が少なく忙しかったので、また再訪したい国である。

 

コミノ島唯一の教会

 

コミノ島はほぼ無人島なので、このように家というものがない。遥か遠くまで見渡すことができる。

向こうにお城が建っている。

あそこまで歩こう!

道にはトカゲが沢山いて、出てくるたんびに友達が叫ぶ。

女の子らしいなあと思いながら、前を歩いて、こんなもん!と蹴散らしていった(笑)

 

黄色い花が咲き乱れる

 

マルタではこの時期、黄色い可愛らしい花が沢山咲いている。

コミノ島にもあった。

 

お城に向かう道

 

お城に向かう道でこんなところに着いた。

あのヨットはプライベートヨットらしい。

あそこでセレブお決まりのシャンパンか何かで乾杯でもしているのかな。

 

崖のした

 

崖の下を覗くと、見事な色だ。

藻みたいなのが生えている。

ここから落ちたら死ぬだろうけど、ついつい綺麗なので身を乗り出してしまう。

クリスタルラグーンという場所らしい。

 

お城の前

 

お城までボートを降りたところからだと30分もあれば歩けるが、日陰になるものがないので、直射日光が凄い。

お城の中は残念ながら入れなった。

 

お城からの眺め

 

あっセグウェイ乗っている人がいる。

あんなアクティビティもあるんだ。

 

遠くの眺め

 

ほぼ無人島の島、コミノ島。ゴゾ島とも全く違う、ここにはあんまり反応がなく、時間が止まっているような、なんだかとってもマイペースな島。

何かをしにくるというより、何にもしないほうが楽しくなる島。

 

是非ともゴゾ島だけでなくコミノ島にも足を運んでほしい。

こんなに近いのに、こんなに持っている質が違うのかと、感じられるだろう。

 

今日も大満足!!


更新情報はツイッターでも。bambi_handstandツイッターアイコン

 

ブログより1年早い?インスタグラムはこちら。zekkeibutohインスタアイコン

 

この時滞在していた宿はコチラ⇒ベルモントコートアパートメンツ

 

スカイスキャナー