絶景舞踏

旅記事326 マドリッドからバスでセマナ・サンタ中のグラナダに移動


この記事は2017年4月9日の出来事です。

 

ギリシャ、マルタを経てきてシェンゲン協定による我々の滞在可能日数は、この日を入れてあと5日。早よせな!

マドリッドの南バスターミナルを朝10時半に出るバスに乗り、約5時間かけてスペイン南部のアンダルシア地方、グラナダという街に移動します。

南バスターミナルプラットフォーム

南バスターミナルのバス乗り場。マドリッドより南方へ行く主要バスターミナルの割に、小ざっぱりとして若干狭い乗り場でした。

グラナダ行のバスを運営するのはALSAという会社で、ヨーロッパクオリティを考えるならばまぁ、可もなく不可もなくといった感じでした。といっても各座席の前に個人用モニター付いてるくらいのちゃんとしたサービスが付いてましたけど。

マドリッド~グラナダ間の料金は、ひとり18.63ユーロでした。

ALSAのバス

およそ時間通りに出発し、南へ下っていきます。およそ3時間後に一度お昼休憩をとりました。

お昼休憩

サービスエリアは高いというのは世界共通で、ご多分に漏れずここも高かったため我々は持っていた食料(お菓子)をつまんでしのぎます。同じバスに乗っていたお年寄りが後ろでビールを飲み始めました。いいですねぇ。でも僕はトイレが近くなるのが怖いのでお金があっても飲みませんが。

これから向かうグラナダについてのお話。

グラナダはローマ時代を起源とし、イスラム教国家が15世紀終盤まで治めていた土地でした。13世紀から15世紀までをグラナダ王国といい、今のグラナダの地名は当時の王国名をそのまま踏襲したものになっています。

1492年以降にカトリックがモスクなどを接収し教会として使用しますが、アラブ様式を破壊することなくそのまま利用しているため、グラナダにはイスラム当時の建築美術が残っています。

その代表がアルハンブラ宮殿。ユネスコの世界遺産になっています。

なんて事を思い返しながら(大半寝てました)3時過ぎにグラナダのバスターミナルに到着しました。

グラナダバスターミナル

バスターミナルは街の外れにあるので市バスを使って中心部まで行きます。今回の宿もairbnbつまり人の家なので場所は明らかに出来ません。大聖堂やアルハンブラ宮殿まで歩いていける、とても好立地な場所でした。

バスターミナルから市内中心部のカトリック大聖堂(カテドラル)まではいくつか方法がありますが、市バスのSN1に乗るのが乗り換えもなく簡単です。料金は1,2ユーロ。

グラナダの道

カテドラルやその付近の王室礼拝堂を中心に街が出来ているといっても過言ではないくらい、カテドラル周辺に主要な部分が集まっています。

まずは宿に使わせてもらうところに顔出して荷物置いちゃいます。

寝室

我々が借りるのは基本的にこの寝室とバスルームです。ちょっと手狭だけど温かみのあるいい部屋。

他のヨーロッパの国もそうですけど、条例か何かがあるのか建物の外壁はかなり古いままで、一体何百年前のだよと思っても中はきちんとリノベーションされていて現代的、ていう建築が多いです。日本の建築基準法には絶対合わないだろうな、火災が起きたら被害大きそうでちょっと心配だなどと思いつつ古き良き建築物に見とれてしまっています。

春のスペインは夜の8時くらいまで暗くならないほど日が長いです。外歩いてみましょう。

路地裏

いい雰囲気の路地裏。グラナダ中心部にはこんな路地裏が沢山あります。どの路地も大体同じ感じなので初見だと迷います。

やっぱり古い建築物を大事に残しているせいか、車のない時代に作られたであろう狭い道が多く、大抵一方通行です。これも西洋あるあるなのかも。

広場に出てみた

広場に出てみました。結構人がいっぱいいるなぁ。日曜だからなのかな?

高いシンクロ率

高いシンクロ率で眠るおじいちゃんたち。日曜だからなのでしょう。

セマナ・サンタって

店の軒下にセマナ・サンタと書いてあるのを見かけました。そういえば宿の人もセマナ・サンタがホーリーウィークでどうのこうのと言ってたなぁ。フェスティバルだとも言ってたような。それにしてもイラストのKKKみたいなのが気になる・・

カテドラルがみえる

広場からはカテドラルが見えます。

人混み

カテドラルの足元はめちゃくちゃな人混み!

セマナ・サンタって、スペイン語でセマナ=週、サンタ=聖、で聖週間のことで、いわゆるイースターにあたる期間の事なんだそうです。ホーリーウィーク・・そういうことか。知らなんだ!

しかも南スペイン、アンダルシア地方のセマナ・サンタは全国から人が集まるそうで・・つまり年イチのハイシーズン!そんな時に何にも知らない我々がよくのこのこやってきて宿を確保出来たもんだと思います。

カテドラル周辺はレストランやバル、カフェなどが軒を連ねていて、春の陽気にどこのお店もテラスが賑わっていました。ていうか人人で陽気がもはや熱気に。

お茶売ってる 美味しそうなパン 名産品らしい

LOVERS DREAM TEA。歯が浮いてどっかに飛んで行ってしまいそうなお茶の名前。歯はなくてもお茶なら飲めますね。とても美味しそうなパン屋と、そこで売っていたスペインのお菓子ポルボロン。ポルボロンひとつとコーヒーをテイクアウトして、2ユーロ。

ポルボロン

口の中でホロホロと崩れていく食感のこのお菓子は、口に入れてから無くなるまでの間にポルボロン、ポルボロン、ポルボロンと3回唱えることが出来たら幸せになれるといわれています。

食べてみた

3回唱えるの、超簡単でした。そんな我々は、もう既に幸せなのかもしれません。そんなことに気づかせてくれるお菓子です。せっかくなのでもう一度言っておきます。ポルナレフ。うむ。

それはそうと、

おじいちゃん?

寝てたおじいちゃんたち、どこ行った?

代わりに座る女性も、赤いパンツのおばあちゃんも、左端で駆け出すおっさんも、みんなおじいちゃんたちを探しているように見えてきます。実際は違いますけど。

 

人混みを掻き分けて

人混みをかき分けてカテドラルの前まで来ました。手前はイベントブースの準備か何かで一般の人は入れないようになっていたのでここまでですが、門の下に白いツンツンしたものが見えます。

KKKのような

ズームしてみるとやはりさっきの黒板に書かれていた頭の長い目出し帽をかぶったKKKのような方々が。なにも知らない我々はただびっくり。

神輿が出てきた

横に周るとあとからお神輿が出てきました。ここもやはりあまり近づくことが出来ず、何なのかよく分からない状態。女性像のようです。

周辺路地 路地その2

周辺の路地は土産物屋街になっています。

例の人たちはお土産に

例の方々がお土産になっています。こっちはカラフルだなぁ。

カテドラル裏手

カテドラル裏手は横丁になっています。それにしても建物外観の意匠がすごいです。この辺りは日陰ですが路上アーティストが静かに歌い、決して暗くなく厳かな雰囲気を醸し出していました。

カテドラル内部 カテドラル内部2 静かに祈る人

イベントが一段落したのか、カテドラル内部に入ることが出来ました。内装はとても豪華な造りで緻密なデザインになっており、高所にあるステンドグラスから強い光が入っていて光線を描き出していました。祭壇前では祈る人が静かに座っていました。出てすぐに物乞いに話しかけられましたが、入場料は掛かりませんでした。

噴水前にて

教会の静かな雰囲気も好きですが、外に出て何かつまむことに。

チュロス屋アルハンブラ アルハンブラ のチュロス

アルハンブラというそのまんまな名前のカフェでチュロスとチョコレートドリンクをいただきました。なんか今日は甘いものばっかり食べてるなぁ。4ユーロ。

人力メリーゴーラウンド

やはりお祭。メリーゴーラウンドが出ています。左のおじちゃんがペダルをこいで人力で回すという洒落たアトラクションでした。

通りに出た

夕方、街の大通りは車両通行止めになり、人であふれかえっていました。その中央を練り歩くのは、例の白山高帽とお神輿。他には音楽隊や黒いヴェールを被った女性たちなどが歩いていました。

近くにやってきた

近くにやってきました。

燭台を持つ人たち

燭台を持つ人たちが通り過ぎ、

マリア像でしょうか

やってきた神輿はマリア像でしょうか。

~と記念撮影

~と記念撮影。

綺麗な顔をしています

悲し気な、綺麗な顔をしています。

 

 

そんなこんなで日が暮れて、宿に帰ります。オーナーはどこかで飲んでいるのか(お休みだからね)まだ帰っておらず、退屈していた猫が部屋に遊びにきました。

猫と遊ぶ

持ってたティッシュで。

興味でてきた

こっちに興味が出てきてからの、

爆睡

爆睡(半目)。


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