この記事は2017年4月13日の出来事です。
ホテルモーリタニアセンタータンジェの部屋は思いの外居心地が良く、万琵が外に出ようとしないので僕はひとりで朝食を調達すべく近所の市場や周辺を物色しました。
野菜、肉のエリアを抜けて突き当りに魚市場がありました。肉エリアは牛の枝肉や内臓、丸鶏がひたすら並び(イスラム教国家なので豚肉はない)、処理が甘いためアンモニア系統の匂いが漂っています。
余談ですが、モロッコばかりでなく、世界中にはたくさん衛生観念の未発達な国があり、そこでは市場やスーパーに並んでいる段階で食肉の脂肪や内臓、血液の処理が十分ではありません。その先のレストランや個人家庭に処理の完全性を委ねられている状況です。そこできちんと処理する(調理前に洗う、不要な部分を切り落とすなどする)レストランはあまり無いので、肉出汁スープなどは大抵臭みをがっちりキープしています。
そんな中でモロッコの定番料理タジン鍋は野菜と一緒に蒸し煮するので肉の臭みが比較的誤魔化されているような気がします。簡単に言うと、タジンは失敗が少ない!
これはタジン鍋ではありません。朝からタジンは重いので、さいの目切りした野菜にクミンたっぷりのドレッシングをかけた、モロカンサラダをテイクアウトしました。結構たっぷり入って6ディルハム(66円くらい)。
ちなみにモロッコの公用語はアラビア語とサハラ砂漠の民族言語ベルベル語ですが、タンジェに関してはスペインが近いためにスペイン語の方がよく飛び交っていたように思います。英語通じる人もたまにいます。
タンジェは港町ですが、見どころの多くは高台の旧市街にあります。新市街は文字通り新しい街で、現代の都市開発が進んでいて広場や整備された幅広の道路があります。辛辣な言い方をすればどの国とも一緒です。つまらんということです。
なので新市街に用はないのかといえば、次の目的地シャウエンに行くためのバスが新市街にあるバスターミナルから出るので、散策目的ではないにせよ新市街をうろつくことになります。
先ずは新市街を歩きバスターミナルを探します。
バスターミナルはこの地図の通りです。ご覧の通り道が入り組んでいるので大通りを歩いてバスターミナルを探すようにしましょう。我々のように迷いますよ。
我々は何故か電車の駅に着いてしまい、その辺の人に訊いた挙句路線バスに乗ってターミナルに到着しました。
これがタンジェのバスターミナル正面。なぜかオレンジが飾ってあります。そういえばモロッコはオレンジが激安でした。
モロッコの国営バス会社CTMでタンジェからシャウエン行の翌日のバスチケットを購入。ひとり45ディルハム。500円くらいですね。ちなみに大きい荷物がある人はひとつにつき乗車時にプラス2,5ディルハム払って積み込みます。
ここの写真を撮っていると警備らしき人に「ノーフォトだよ」と言われました。その国の事情がうかがえるシーンですね。内部構造が分かる写真でないので載せちゃいますけど。
バスチケットを無事に買えたので、お昼ご飯を食べます。
タンジェではシーフードがお勧めだそうです。ジブラルタル海峡対岸のアルヘシラスではシーフードそんなに美味しくなかったけど、こちらのはたしかに美味しい。かなり大盛で出てきて85ディルハム。二人で食べて1,000円弱です。
そして、旧市街散策へ。
入るよ~。
ここの見どころは、雰囲気です。あと、家々のドアが多種多様で面白いです。
このドアは使ってないかもしれない・・。
基本的に道は狭く、車はおろか人とすれ違うのにも気を遣う場所があるくらいですが、時たま小さな広場に出ます。
小さな広場。オート三輪がなかなかいい雰囲気。ここから放射状に路地がたくさん繋がっています。簡単に迷える。
青い道とタジン鍋の蓋。
水汲み場とかご屋と、奥に商店が見えます。ここは正真正銘生活の場ですね。
商店の中。いつ仕入れたのか分からない品物がぎゅうぎゅうに陳列されている中、しれっとパンが置いてあります。
迷路のように入り組んでいます。
たまに猫箱があります。
宿のあるエリアに戻ってくると流石にツーリスティックになってきます。
陶器の店。緻密なデザインです。
宿の目の前。おや、こんなとこにも猫が。
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この時滞在していた宿はコチラ⇒ホテルモーリタニアセンタータンジェ