絶景舞踏

旅記事377 パリメでの生活風景


この記事は、2017年6月下旬にトーゴのパリメで過ごしていた時のものです。

パリメでは、カスケード・ウォメに行ったこと以外には目立った観光的要素はなく、これまでの西アフリカ旅行で疲弊した心身を癒す時間でした。

旅というものは往々にして疲れるものですが、やはり西アフリカは難易度が高く、疲れもいつの間にか溜まってきていました。

基本的にほこりっぽい道に衛生観念の低いインフラ設備、その中で提供される食事、部屋にいても隙間だらけでいつ虫やらネズミやらが入ってくるか安心できず、料金から事故の心配まで、信用していいのか定かでない交通機関、蚊に刺されれば病気に感染するおそれがある・・・。

レオンよろしく片目を開けて眠るくらいでないといけないんじゃないか。。。僕は両目開けて寝てたりしてるらしいけど(笑)

そこの民からすると当たり前のことで、旅行者として来ている我々はそこに順応すべきなのですが、やはり日本はちゃんとしているなぁと改めて感じられることが多いですね。

その点、パリメは比較的ちゃんとしていました。宿に恵まれたのが一番大きかったと思います。エアコンはきちんと効いていたし、Wi-Fiも比較的通じてたし、それでも子ゴキブリがやたら出るから部屋を替えてもらったりしましたが。

Detenteの部屋

宿の朝食は高かったので一度しか食べませんでしたが。

Detente朝食

カフェオレとオムレツサンドを注文し、物足りなかったのでメニューにあったbeurreというものを500セーファで注文しました。バターが来たので、なんだろトーストでも来るのかな~と待てど暮せどやって来ず。beurre来てないよと言いにいくと「もう出したよ」なんと。バターのことでした。

解らない物は調べてから注文すべし!500セーファ出せば外で腹いっぱい食べられますちなみに。

この後バター高すぎる!って言って値引きしてもらいました。すんません。

宿での食事はこんな調子なので、歩いて2分ほどの所にあった商店と食堂にも随分お世話になりました。

近所の食堂

ホンダさんともよく連れだって通い、よく出てきたのはサラダスパゲッティ。生野菜とか大丈夫け!?と思いつつも、一度もお腹壊しませんでした。

サラスパ

茹でたパスタにゆで卵と、レタスなどの野菜がマヨネーズで和えてあります。西アフリカに於いてこのサラスパは絶品なり。

500セーファ分ちょうだい、みたいに注文する金額により量を調節できるので、その時の腹減り具合で決められるのもいい。おばちゃんが目方で盛り付けるから毎回違うけど、僕は大体800セーファ分頼んでました。

食堂のおばちゃん

そのおばちゃん。どうやらこの界隈でモテモテらしい。かなり恰幅がよく、中腰で作業すると20秒くらいで文字通りウァーっと音を上げます。まぁその体型で中腰は明らかに膝か腰に良くないよね。

ホンダさんがよくやっていた、後ろの商店でコーラ買って(400セーファ)食事と一緒に、てのもオツでした。

ぶっかけ飯

もちろん西アフリカ定番のぶっかけ飯も。

続いて、もう一つ通ったレストラン。ここは食堂というよりレストランに近いです。

ピリ辛オムスパ

オムスパ。ナポリタンかと思いきやピリ辛の味付け。大盛頼むと超盛りで来ます。内外装が店らしく装飾してあったのでお値段も食堂よりはちょい高。なのでちょっと辛いもの欲した時だけ来るようにしてました。

散歩兼ねて郵便局でハガキを出したりもしたのでそのことも書いていきます。

路上風景

路上風景のひとつ。ごちゃごちゃしてますがみんなそれぞれのことをしていて(何もしてない人もいる)何となく秩序を感じます。ちなみに正面で売ってるパンは安いけどパサパサで美味しくないです。ミニチュアダックスフントくらいのサイズなので食べきるのに苦労します。

バスターミナル付近

バスターミナル付近。この辺りから次の場所へ移動するバスに乗ります。この手前側に郵便局がありました。

パリメの郵便局

「日本までハガキ送りたいんですけど~」「日本?そりゃどこだ?」

というやりとりをします。いやあ、遠くまで来たなぁと実感。ホンダさんが聞いてきたところによると、西アフリカの人の多くは日本が中国の中にあると思っているそうです。中国が着実に西アフリカに進出してきている証拠でもありますが、うーむ、分からんでもない。トーゴやその周辺の国の場所を正確に言える人あまりいないですもんね。日本とトーゴじゃ知名度が違うとか、それは傲りというものです。

局内は薄暗く、あれ、やってないのかなと思ってしまうほどでしたが、職員は普通にいてちゃんと営業していました。日本までの切手代は700セーファ。約140円です。地球半周近くするのにこれは安すぎないか?少なくとも日本国内での配送料分だけで半分近くいってます。

これはちょっと興味深いですね。外国ではハガキ一枚に対するエネルギー費や人件費はこんなにも軽くなるのかと。外国へ発送する手段は主に船便か航空便なので、輸送コストは結構なものになりそうですが。

ちなみに普通郵便での書類は日本にまっしぐらに向かってくるワケではなく、何となく東に向かう乗り物に載せ、ヒッチハイクみたいに何となくで日本に向かってくるそうです。だから届くのに数カ月かかったり水に濡れたり他の荷物に紛れて無くなったりということもあります。

確実に届けたい場合はEMSという書留的なものを利用するか、DHLなどの民間業者を使うのが妥当です。それらは追跡手段があるので今書類がどこにあるのか、オンラインで調べられます。

アイス屋

なんだかんだで外は暑いので、帰りにアイス屋に寄ります。ここはパリメ初日に買った移動アイス屋の詰所みたいなところで、ここからでも買うことができました。

スイカと見せかけてアボカド

ミニスイカ、と見せかけて巨大アボカド店です。アイス屋のすぐ横に構えてありました。パサパサのパンとアボカドで明日の朝食準備は完了。アボカドこんなに大きくてひとつ100セーファ(20円くらい)。ベナンのパイナップルといい、西アフリカはフルーツ天国です。

撮って欲しかったので

デジカメでアボカド撮ってたら「俺も撮ってくれよ~」とバイクのあんちゃんが。ポーズキメて撮らせてもらったけど、写真あげる手段がないのよね。ここにアップしとくから見つけたらダウンロードしてね。こういう時の為にチェキ持ってる旅人もいるようですが、我々そんな荷物持てないっす。

こやぎ

繋がれず普通に町を闊歩する家畜。子ヤギ可愛い。

さて、次なる予定はロメに戻って、ブルキナファソに出国です。


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この時滞在していた宿はコチラ⇒La Detente