絶景舞踏

旅記事62 シンガポールを終えて


日程:2016年4月15日~4月18日(滞在日数4日間)

セブ島からの移動時間:飛行機で約3時間40分

訪問した都市(宿泊施設):シンガポール(The Port by Quarters Hostel

万琵が踊った場所:踊ってない!

万琵とマーライオン


<シンガポールの感想>

3泊4日の滞在で感じて勝手に考えたことなので、専ら主観的な感想です。
元々抱いていたイメージよりも、フィリピンから上陸したからなのか、より一層「洗練された計画都市」という印象を強く受けた。

インフラも完備され清潔で、芸術性にも富んだ都市。しかもどんどん改良を重ねてきている。

ビジネスをするにも教育を受けさせるにも申し分のない環境だと思う。

この都市が持っているものは財力と人材とアイディアと、真新しいことを実現可能にさせる懐の広さにあるのだろうと感じた。様々な人種・移民を受け入れる、若いこの国ならではなのかなと。

 

一方で持っていないもの―これは完全に無いものねだりだろうけども―今までの国(日本も含め)とは明らかに違和感を伴って見えたのは、過ぎるほどの無駄のなさにあるような気がする。語弊のある言い方を敢えてすれば、シンガポールは無計画に歴史を連ねてきた他のほぼ全ての国と違う。

人間でいえば、葛藤し・迷い・間違ってきた人生の振れ幅のようなものがないかのようだった。生まれてからずっと、答えを与えられて間違えることも出来ずに育ってきた人間のような。

それは必ず成功し、リッチにはなるだろう。が、なにか虚しさを禁じ得ないのではないかと、シンガポール生まれでもなく、答えを与えられるのを嫌う性格の僕は思う。

 

万琵の舞踏を考えると、彼女が立った「地面」からインスピレーションやエネルギーを得るにはきっと、その土地の風土や慣習が手助けをしてくれるのだと思う。

人間が構築してきたか否かにかかわらず、必要なのはその土地に眠る魂であり、土地に根付く生命であり、土地の歴史なのだろうと思う。叙事詩、という言葉でもいいかもしれない。

 

MRT然り、マリーナベイサンズ然り、ガーデンズバイザベイ然り、管理の行き届いた設備と近未来を思わせる構造。道路のどこを歩いても明るく、清潔。

だが、マリーナベイサンズのインフィニティプールに落下防止の策が講じてあるように、ガーデンズバイザベイのフラワードームにもクラウドフォレストにも天井があるように、人間が人間のために作ったものには必ず限界がある。その天井にも虚しさがぶら下がっているような気がする。天井外せとは言えないが。

自然は無慈悲だ。自然環境が落下防止柵なんか作らない。無慈悲との闘いが歴史の中で必ず起こり、多くは敗北する。無慈悲であるがゆえに人は想像し、怖れ、敬う。自然信仰を生み、土着文化を育む。

 

シンガポールにはそれがなかった。だから踊らなかった。

というワケではなく、単に滞在費が高いから短い滞在で、気がついたらマレーシアに居ただけなんだけど(笑)

なにか急いている、どこに行ってもそんな印象を受けたシンガポールだが(リトルインディアは違った)、どこでも質の高いサービスを受けられる(リトルインディアは違った)ことは、なんとも居心地がよく、十分にその恩恵を受けたことは間違いないのだけど。現代っ子の僕は基本的にそんな都市は大好きだ。コンビニすぐだし。

3泊4日。一番急いていたのは、自分たちだったのかもしれない。もう一度、今度はゆっくり過ごすことをしてみたらまた違った印象を受けるかもしれない。

スーパーツリー


にほんブログ村 旅行ブログ 親子・夫婦世界一周へ
にほんブログ村

ランキング回復まであともう少し!まだまだ上を目指します!

 

我々がシンガポールで利用した宿はコレ⇒The Port by Quarters Hostel

国内・海外旅行とも、安い航空券探しはスカイスキャナーから。手っ取り早いですよ!