世界一周しようと決めて、まずしたことは大きな世界地図を買うことだった。
今思うときっかけは、近くの接骨院にムラケンが針治療に行ったときにそこに大きな世界地図があったのを見たからだ。ムラケンの針治療が終わるのを世界地図を眺めながら待った。知らない国が沢山そこにはあった。
家に帰って、しまい込んでいた世界一周の本を奥から出し、改めてその本を読んだ。
やっぱり行きたい、そう思った。
ムラケンに話して生活がドーンと変わった。ムラケンもとにかく働きまくってくれた。
狭い部屋に壁一面大きな世界地図を貼って、毎日その世界地図を見ながらルートを考えた。
そんな時になんとなくパプアニューギニアが目に入ってきたのだ。正直私はそれまでパプアニューギニアを知らなかった。オーストラリアのちょっと上の国だというのに。
なぜか無性に気になって調べて行くうちに、猛烈にこの国に引き寄せられた。絶対いかなきゃ、と思った。治安が悪いとか、病気とか、物価が高いとかマイナス面が多くて直前まで迷ったけれど、行きたいというよりも、行かなければならない、と思った国だった。行きたい国は沢山あるが、行かなければならないと思う国はそうそうない。
呼ばれている、そういった感じだった。
ついにパプアニューギニアに移動する日がやってきた。
私たちは色々考慮して、パプアニューギニアのラバウルというところだけに絞って滞在することにした。というのも、パプアニューギニアは他の地域にいくとなると幹線道路が整備されていなくて、陸路での移動は不可能ということだった。よって国内の移動もすべて飛行機に絞られる。
国内線の飛行機もとても費用が高かったことから一番行きたかったラバウルという地域に一週間だけ滞在することにした。
パプアニューギニアに出発する前日は、世界一周を始める最初のフライトよりもドキドキした。
パプアニューギニアまでの道のりは長い。まずはバンコクのスワンナプーム国際空港から3時間30分のフライトでフィリピンのマニラの第2ターミナルに着く。次の乗り継ぎの便はマニラの第1ターミナルからなのでターミナル間を移動。マニラでのターミナル間移動はめんどくさい。乗り継ぎ便の時間まで3時間30分あるのでそれまで待ち、5時間30分のフライトでパプアニューギニアのポートモレスビーに到着する。ポートモレスビーで国内線に乗り換える待ち時間が6時間30分。ポートモレスビーからラバウルまでは2時間のフライトで到着。
ざっと、一日掛かりの大移動だ。
スワンナプーム国際空港はとても綺麗だった。新しくできた空港だから、ドンムアン空港とはそりゃ違うよなぁ。
バンコクのスワンナプーム国際空港まではパヤータイ駅からエアポートレイルリンクを使って行った。乗車時間は30分くらい。ひとり45バーツ。エアポートにいかない地元の人も使うということで時間によっては混むとのことだったが私たちが乗った時はそれほど混んではいなかった。
エアポートレイルリンクはパヤータイ駅と陸橋で繋がっているので迷うことはないと思う。
チェックインカウンターの近くにはでっかい像が何体もあってすごい迫力だった。
なんだか空港を守っている守り神みたいだった。
私たちは飛行機を2回乗り継ぐことと、一日がかりの移動になることから荷物をラッピングしてもらった。
チェックインカウンターのすぐ近くに何カ所かある。
現金のみの支払いなので、ラッピングしたい人は現金を残しておく必要がある。一つ150バーツ。荷物の大きさで料金が変わるとのことだったが、ここは一律で150バーツみたいだ。
チェックイン、出国審査を無事済ませ、お楽しみのプレミアムラウンジタイム。
私たちがドンムアン空港を使った時はラウンジが無い時ですごく残念だったが、スワンナプーム国際空港には立派なラウンジがあった。パプアニューギニアでは食事を我慢しなければならないことが予想されるので、たくさん食べた。
まず初めのフライト、バンコクからマニラまではフィリピン航空だった。久しぶりのフルキャリアの飛行機。画面ついております!!超感動!映画見まくり!
そうだったよ!機内食でるんだったよ!さっきプレミアムラウンジで沢山食べてしまいあまり食べられなかったが、感動!!ムラケンは痩せの大食いなので、大半はムラケンの胃袋の中に。
バンコクをお昼過ぎにでて、フライト自体は3時間30分程だったが、マニラはもう夜で暗かった。フィリピンとタイには1時間の時差がある。
違う航空会社の乗り継ぎの私たちは、一度フィリピンで入国審査を受け、空港の外に出る。大半の空港はターミナル間の移動は中で繋がっていたりするものだが、マニラは使いにくい空港で有名で到着したターミナル2から出発のターミナル1まではタクシーかバスでの移動になる。私たちは乗り継ぎの時間が3時間以上あったのでバスを使った。バスは無料だが本数が多くないので急いでいる人はタクシーの方が良いだろう。タクシーはドルでも受け付けてくれるので、フィリピンペソがなくても問題ない。
外にでるとタクシー、タクシーと客引きが寄ってくるが、フライトまで時間が十分ありバスで行きたいと言うとバスの乗り場を教えてくれる。直ぐ近くにある。
バス乗り場の前にはおじさんが待機していて、そのおじちゃんにターミナル1に行きたいというと、№1のバスだと教えてくれた。おじちゃんにもフライトまでの時間に余裕があるか確認されて、次のバスは30分後だという。30分?!と思ったが行ってしまったばかりだったらしい。ターミナル間の移動時間は5分くらいなのでフライトには問題なく間に合う。おじちゃんが電話で、客が待っているから早くきて、みたいなことを運転手に言ってくれたみたいだったが。
無事に乗車!なんだか、時間は大丈夫とわかっていても気が逸ってしょうがなかった。
すぐにチェックインを済ませて、1時間程の滞在でフィリピンは出国。
マニラのプレミアムラウンジに入り、少しゆっくりした。
ここのラウンジはフライト前か後がわからないがパイロットやキャビンアテンダントの人も使っていた。
次の航空会社はエアニューギニ。これもフルキャリアの航空会社なので、座席の前に画面が!!
フィリピン航空より映画の本数がぐっと少なくなったが、快適な空の旅!
夜に出発だったから、少し見て寝てしまったけど、ムラケンは遅くまで映画を満喫したみたい。
勿論機内食が出た。エアニューギニの機内食は何気に豪華と聞いていた。うん、美味しいそう!
でも私は夜中だったこととパプアニューギニアがもうすぐだと思うと緊張して食欲がわかなかったので、また大半はムラケンの胃の中に。
そしてパプアニューギニア時間の早朝5時。
無事に私たちは上陸!
やってきたよ!!パプアニューギニアに心の中で挨拶した。
まだ暗い飛行場にパプアニューギニアの独特の文化の写真が目に入った。本当に魅力的だ。
入国審査官は元気いっぱいの笑顔で迎えてくれた。パプアニューギニアの国民は日本人が大好き。大歓迎だ。
ちなみにパプアニューギニアはビザが必要だが、入国時に無料で出してくれるので、予め用意するものはない。昔はいくらか必要だったみたいだが、私たちの時は無料になっていた。
無事に入国を果たして私たちはこれから国内線のフライトまで6時間30分の待ち時間があった。
空港は早朝のためか人気は少ない。
どこも空いていない。がらーんとしている。
カフェがひとつ空いていたが、やっぱり高かった。外はまだ暗い。
国際線から国内線は一度外に出て徒歩5分程の所にあるのだが、暗い間はこのたった5分の間でも空港の外に出ることは危険(日中でも安全とは言えない)ということだったので、私たちは国際線のターミナルから外に出ずに、その辺にあったベンチでひたすら待った。
近くには警察官がいて、「どこに行くんだ?」と聞いてくれて乗り継ぎまで時間が沢山あることを知ってか、ずっと側にいてくれたので安心だった。
少しづつ太陽が上がり、外が明るくなってくる。
それに伴い人も少しずつ増えてきた。でも他の国際空港みたいには人はいない。
ラバウルまで、もう少し!!
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