この記事は、2017年7月24日の出来事です。
バンフォラにはいくつか見どころがありまして、トリップアドバイザー辺りで調べるとそれが出てきます。見どころが多くはないので、その代表的なところを押さえた感じにはなりますが。
そんななか、滞在中の宿マリオンで、ほかの観光客らしき人達と話していた現地のコーディネーターと思しき人が、我々に観光の提案をしてくれました。
その内容は、バイクタクシー3台用意してくれて、
・ファベドゥグドーム
・滝
・カバの湖
という簡素な説明(笑)けどこのくらいの説明で十分。他にないから。
ちょこっと英語が通じるけれどあんまり会話が成り立たないので紙に書いてもらいながら説明してもらって、燃料代がいくらだとか、ガイドはいらないから場所にだけ連れてってくれとか話して、ホンダさんと予定を合わせて3人でそのツアーに参加してみることになりました。3人分でトータル33,000セーファ(6,600円)。
素性の知れないコーディネーターなので、何かあったときにバックレられないように、写真を撮らせてもらいました。満面の笑みだけどこっちは疑いの目を向けています。ごめんね(笑)
で、当日。おおよそ時間通りに来てくれて、バイクタクシーの場所まで連れてってくれましたが、あるのはバイクだけでドライバーがいません。あれ、ドライバーは?
え、バイクだけだよ。
いやいや、ドライバー付きって頼んでたじゃん!
自分が免許持ってない(当然バイク運転したこともない)というのもあるけど、アフリカの悪路をひたすらバイクで走るのは仮に免許持ってたとしても不安なので、ちょっと追加料金払って車(ともちろんドライバー)を急遽用意してもらうことに。
まぁ、話に食い違いがあったのは言葉が通じにくいから仕方ないのかなとは思います。というワケで予定より1時間以上遅れてのスタートとなりました。
出発前に全額をコーディネーターに払って、あとはドライバーにバトンタッチ。
今回は例外ですが、西アフリカで何かサービスを頼む場合は基本、後払いです。というのも、お金もらったら仕事終わりだと思われる可能性があるからです。下手したらワケの分らんところで放り出されてお終い、て可能性があります。なので今回前払いであることに一抹の不安を感じました。
結論から言うと何の問題も起こらず、とにかく善良なドライバーでした。
これはツアーの後に撮らせてもらった写真だけど、めちゃくちゃいい人そうでしょ。事実とてもいい人でした。
さて出発~。町をあっという間に抜け、農道のような風景に。
最初はファベドゥグドーム。
この付近は「バンフォラ断崖」と呼ばれる巨大な壁が延々と、マリ国境辺りまで続く地形になっていて、そのバンフォラ断崖の岩石質の異なる地層部分が長年の風雨の浸食によりドーム型の奇岩群を形成しているところだそうです。
この場所には管理している人がいて、入場料を払うと案内してくれます。ちなみにドライバーはその辺でお茶してます。
この写真は奇岩群の入り口ですが、これからこの奇岩のひとつに登ります。
万琵との大きさの比較。まるで塔ですね。登るのはもっと大きな岩です。
地面と平行に細く溝を掘るように浸食を受けた岩を、その溝を利用して階段を上るようにして上まで行きます。
地質はこんな感じ。登りやすいですが、岩石の縁は意外と脆いです。
上から見るとこんな感じ。奥はずっとこの奇岩群と森が続いていて、下手に入り込むと遭難してしまいそうです。
万琵がここで舞踏を踊っているのでその動画は別の記事で上げます。
森が少なく、より顕著に浸食を受けた側の岩。細く不安定になっていて、巨大なアリ塚のようにも見えます。そして地平線まで一切が自然のもの。アフリカって広いね。
そんな風景を眺めるおっさん二人。ホンダさんはビーサンであるが故に後で痛い目に遭います。
ドームの上で倒立。安定した場所で珍しくやりやすかったです。
続いては、滝に向かいます。
ここも駐車代(兼入場料)を払ってガイドが付きます。てかこの辺で思ったんだけど、コーディネーターがつけるって言ってたガイド、断らなかったらもう一人ここにいたってこと?絶対要らないよね。
バナナ畑がありました。さすがにこれは自生じゃない、よね?もいで食べても何も言われなさそうだけど。
などとボケーっと歩いていたらホンダさんが急に絶叫しました。落ちてたマンゴーに近づい時に、そこにタムロしていた蜂に刺されていたのでした。
靴だったら刺されなかったんでしょうけれど、ビーサンで歩くのはホンダさんのポリシー(というか、処世術)だそうで、アフリカではいかに「金持ってなさそうに見えるか」が身を守る術なのだそうです。金持ってそうに見えたら強盗に遭いやすいということで。なるほど、と思いつつもそんな強盗予備軍みたいなのがウヨウヨいるもんなのかな、そんな心配要らないんじゃないのかなと思うところもありました。その油断が後で悲劇を生むのですがその話はまた別の機会に。
マンゴーはよく熟していてとてもいい香りでした。
滝はこんな感じ。赤土をよく吸収していて、まぁ一言でいうと汚い滝です。ここもどことなくファベドゥグドーム的地層ですよね。
上から。アフリカ感が表れていて良いです。
こんなデザインの昆虫もいます。お尻くっつけてる、つがいかな?
次はカバの湖。
カバいるよーってだけの情報です。
カバいましたね。・・・鮭をくわえた熊を思い出すなぁ。後ろにハンモックもあるし、なんとも長閑な空間。目の前には広大な湖が広がっています。
ここにカバが棲んでいるのでしょうか。ちなみにここでジュース買って飲んでくつろいだりもできるようです。
これから手漕ぎボートに乗って湖に入るワケですが、先ず不安を煽ってきますよね。西アフリカでボートといえばこうなのか?だいたい沈むのか?
まぁ、ライフジャケットも着たし、カバに襲われたらボートに乗ってたってどうせアウトだし、なるようになりますよね。
基本カバはシャイなので向こうから寄ってくることはないそうですが、カバは陸を時速40キロ以上で走り(オリンピックの短距離決勝レベル)噛む力は1トンを超えるらしいので。万が一彼らの逆鱗に触れるようなことがあれば命がいくつあっても足りません。なので、カバを見つけられるかどうかは別として、遠巻きに見るくらいがベストなのです。
ハスが元気に咲いています。
じりじりと太陽に照らされ、息をひそめてとても静かな時間を過ごしていると、ボートの漕ぎ手がおもむろに指をさしました。
え、どこ?
いたー!
めっちゃ遠くからでもその巨体がわかります。遠いとはいえ、若干の緊張が漂います。これはカメラの限界までズームしているのであって、近づいたワケではありません。
カバは何をするでもなく、息継ぎに出てきただけのようで、少しするとまた水中に戻っていきました。これでカバの湖ツアーは終わりですが、僕的には大満足。
ハスの精あらわる。
ボートの漕ぎ手が途中でハスの花をもいでカチューシャとネックレスを作ってくれました。器用ですね。お金取られたわけではないので完全なる善意です。おかげで万琵も喜んでいたようです。
ディズニーランド帰りの電車でミッキーの耳つけて帰る人みたいだから、早めに外してね。
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