ひたすら待って6時間30分。
途中待ちきれずに、もう国内線の方に行っちゃおうかとムラケンと動き出そうとすると、警察官の方に、一時間前に行けば良いと止められた。一時間前では遅くないか・・・と心配になったが後から行ってみて国内線の小ささに納得した。
本は一冊読み終わり、お尻が痛い。
一時間前になり移動しようとすると、警察官の方が一緒にきてくれるという。良かった。
偶然にもその警察官はラバウル出身で、ラバウルに行くと言うと嬉しそうにしていた。
国際線の入り口を出て右に進む。空は快晴で気温は暑く日が燦々と降り注いでいた。
明るくなったとはいえ、外にでると大丈夫かなとドキドキした。警察官がともにいるので心配なかったが、途中ムラケンが変な男の人に耳元でなにかささやかれていた。
国内線は徒歩5分ほどのところにある。
近づくにつれ人が増え、建物の中に入ると長蛇の列が出来ていて、人がごった返していた。
国内線はフルキャリアのエアニューギニと、LCCのPNGエアというものがある。
飛ばないエアニューギニと落ちるPNGエアと言われている。
勿論LCCの方が安いので、私たちが乗るのは落ちるPNGエア。
警察官の方はてっきりエアニューギニに私たちが乗ると思っていたみたいで始めそっちのチェックインカウンターにつれて行こうとしたが、LCCだというと少し驚いた顔をしていた。PNGエアのチェックインカウンターはエアニューギニの長蛇の列とはうってかわって全然人が並んでいなかった。
チェックインを無事に済ませて、少し待ってから手荷物検査の場所に移った。警察官は顔が広いらしく、いろんな人と握手しては挨拶を交わしていた。警察の方だけでなく皆知り合いなのかいろんな人が握手している。
待っている間、隣には小さい子供がいた。
でっかいまん丸の目ん玉でこちらを興味深々とみつめている。
瞬きする度に長くてくるんっと上にカールした睫毛がばさばさしている。本当こっちの子供は、なんて目がでかいのだ!
警察官の方は私たちが手荷物検査に入るまでずっとついてくれて、こちらも大きな瞳の笑顔で送り出してくれた。彼のお陰で心配が和らいだ。親切に感謝した。
手荷物検査では検査官がムラケンが持っていたS字フックが気になったらしく、本当は持ち込んで良いのに自分が欲しいからか、奪われそうになった。
でかい声で、それは大丈夫でしょと言い張っているともう一人の検査官に返せ返せみたいな事を言われてやっと返してくれた。
すぐ側に日本人の4人組おじさん集団がいて、大丈夫でしたか?と聞かれた。なんとなく日本人に会えるかもと期待していたので嬉しかった。おじさん達は何度かパプアニューギニアに足を運んでいるらしく、国内線では自分が欲しいという理由で奪われたり、お金を要求されたりすることもあって困るんですよ、あいつらは~と言っていた。おじさん達は仕事で来ているみたいで、私たちがホリデーで来ているというと、パプアニューギニアにくるなんて物好きですね~と言われた。
手荷物検査を終えて奥に進んでいくと、思った以上に狭い待合い所になっていた。
飛ばないエアニューギニは本当に飛んでいなくて長い間お客さんを待たせているらしく、お詫びにジュースとクッキーを配りだした。私たちも便乗してもらいに行った。この得体の知れない濁った色をしたジュースはパイナップル味だ。
クッキーはパサパサで口の中の唾液を根こそぎ吸い取っていく代物だったが、味は美味しかった。
私たちが乗るPNGエアは時間通りに飛ぶようだ。
航空券を確認し、飛行機の場所まで歩いていく。
どれに乗るのかなぁときょろきょろしていると、目の前にあった飛行機はかなり小さくて古い、なんともボロい飛行機。
ネットで調べてなんとなくは分かっていたのだが、いざ目の前にするとそのボロさが目について不安になった。
マジか・・・。
飛行機はジェット機ではなくてプロペラ機。
うん!落ちそう!!(笑)
中も勿論狭くてほんと年期はいってる!
キャビンアテンダントさんが一人居た。手荷物入れは思いっきりバン!!とやらないと閉まらない、というか飛び立ったあとにはずれてたし!
小さいと思っていたが意外にも収容人数は36人も乗れた。満席!!飛行機は「よっこらしょ~!!!」といった感じで力を振り絞って飛び立った。
ちょうど私の席からはプロペラが回っているのが見えて、これが途中で止まったらどうしようと、はらはらした。私は高いところから下を眺める事が好きだが、この時は下をみたら落ちそうで見るのが怖かった。
心配をよそに小さいながらも揺れは少なかった。
フライト時間は2時間10分。ジェット機だと1時間20分で着く、プロペラ機とジェット機の力の差か。
キャビンアテンダントのお姉さんは、予想外にとても丁寧な対応だった。
航空会社にもよるし航空会社が同じでもお国柄で違ったりするが、海外では日本の航空会社のような丁寧さはまず期待できないことが多い。でもこの小さな小さな飛行機のキャビンアテンダントさんは美しい接客をしてくれた。
2時間の間に飲み物とクッキー2つを2回配ってくれた。
よくあるワゴンは狭すぎて通らないためか、あっても邪魔になるからか、一人一人の注文を手書きで書いて、トレーで持ってきてくれた。
パプアニューギニアの海は本当に綺麗だ。ダイバーにとっては大物にも小物にも会える、予想できないことがある海らしい。
私は飛行機の車輪が出てくるのも初めてみた。ウイ~ンと、またこれも力を奮い立たせるように車輪が出てくる。この車輪途中で停まったらどうしようと嫌な想像ばかりしたが、なんの問題もなくちゃんと出てくれた。
そして徐々に下降していく。この小さい車輪が大地を踏みしめた時、心の底からほっとした。
ラバウルに到着!!
小さな小さな空港。お土産屋さんなんてものはないし、カフェみたいなところもない。あるのは小さい売店だけ。
荷物が流れてくるコンベアーも玩具みたいだ。
ここにもラバウル特有の絵があった。左のはトゥブアンという精霊だ。私はこの精霊に会いたくて、ラバウルに来た。
着いたぞ!!
ラバウルの地に足を踏み入れるたことが夢のように感じた。
荷物をピックアップして、迎えの人を探す。
ラバウルの空港には勿論チケットタクシーなんていうものはないし、そもそもタクシーもいないので、ホテルなどで空港送迎を頼んでおく必要があった。
私たちも予約したホテルに空港送迎を頼んでおいた。ファジーな国ということだったので、タイをでる前にも改めてメールをしておいた。
だが・・・
私たちを待っている人は見あたらなかった。
私はなんとなく、来ないのではないかという不安がタイで再メールした時からあった。悪い予感は的中するものだ。
だから、やっぱり来ていないな、と分かったときはそんなに動揺しなかった。それに「呼ばれた国」と勝手に思い込んでいて、悪いことは起こらないと確信していたせいか全く焦らなかった。
だが電話する手段もなかったので、どうしようか、と思案していると白人の男の人が声をかけてきてくれた。
ホテルに頼んだが迎えが来ていない旨を話すと、迎えに来ている車に一緒に乗ると良いと言ってくれて、現地のドライバーと迎えを依頼した方に頼みに言ってくれた。
私たちの他にも頼んだが来ていない方が一人いて四人でその車に乗せて貰った。
お礼を言おうと白人の男の人を探すも、いつの間にかその人は居なくなっていて、あの人は一体どこから現れたのだろうと今でも不思議だ。
ホテルに向かう道すがら、山が見えた。あれは2014年に噴火して、未だに火山活動を続けているタバルバルだろうか。
車で30分程、ようやくホテルに到着。
ドライバーや乗せてくれた方にお礼を言って降りた。
ホテルの外観はこんな感じ。
私たち担当になっているスタッフは、送迎のことについて何も言わず謝ることもしなかったが、そんなことはどうでも良かった。とにかく来れたことが嬉しかった。
部屋は・・・せ、狭い・・・。
トイレ汚い・・・。シャワールーム、カビいっぱいだし・・・。これで一泊、一万超えですから!!コスパ悪すぎですから!
でも、1週間ここでお世話になる。
楽しみだなぁ!!
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