この記事は2017年1月13日~14日の出来事です。
ハニアの宿に到着した後は周辺を散歩する時間が少しありました。幸い周辺が海の側、なんとなく良い景色が望めそうです。
ハニアの港「ヴェネツィアン・ハーバー」と呼ばれる所。右手にボート、左手に倉庫らしき建物という並びが函館の赤レンガ倉庫群を彷彿とさせます。
ヴェネツィアン・ハーバー周辺には遺跡がゴロゴロしています。今回は湾をぐるっと、灯台まで行こうと思います。
視線の先に灯台を捕らえました。これから防波堤を伝っていきます。
防波堤から陸地を見るとこんな景色でした。遠くに見える雪山が美しいです。右手前に見えている丸い建物はジャニサリー・モスクというイスラム教の建物です。左側の建物と壁の内側は旧市街で、遺跡ゴロゴロエリアです。
灯台に到着!足元に万琵が小さく佇んでいます。遠くから見ると大して大きくない灯台も、こんなに大きいのですね。
防波堤の穴から向こうの青い海が見えます。内側と比べ、ずいぶん荒々しい波でした。
防波堤の上で倒立。右側が防波堤の内です。
その後は旧市街の南側にある市場に寄って帰ります。
これが市場の正面。中はチーズやオリーブ、魚の干物などが置いてありました。日暮れ寸前だからなのか冬季だからなのか、賑わっているとは言えない状況でした。でもオリーブや蜂毒を使った自然派化粧品を扱う店があったりと、さすがはヨーロッパという印象を受けました。
市場のあとにスーパーを物色し、バーでフランクフルトをテイクアウトしたらすっかり日が暮れてしまいました。宿に帰る道すがら、
ライトアップされた遺跡が!ほんとにそこらじゅう遺跡です。もはや「この遺跡超えて左に曲がったら宿に行けるから」とかいう感じで古代建築が、かどのタバコ屋扱いです。
ところでギリシャは、オリーブオイルの消費量が世界最大と言われています。クレタ島では年間一人当たり34リットルもオリーブオイルを消費するとのこと。一日あたり93ミリリットル、毎日欠かさず約0,5合ですね。結構飲んでるなぁ。クレタ島はオリーブの聖地ですね。
そして、ハニアの西約30キロ先の郊外「ヴーヴェス」という村に、世界最古のオリーブの木があるというじゃないですか。これは行くしかないでしょう!元々オリーブに関心そんなになかったけど。
翌日、さっそくハニアバスターミナルからローカルバスに乗ってヴーヴェス方面行のバスに乗ります。ヴーヴェス直通はないらしく、ドライバーにヴーヴェス行きたいんだけどと告げると「任しとき~」と言い、
そのままヴーヴェスに通じる道を通り過ぎてしまいました。あれ?この辺で降りて歩いていくんじゃないの?
少し走ると幹線道路が交差するようになっている所で降ろされ、カフェみたいな場所に案内されました。んん、ワケが分からん。
そのまま待つこと15分、やってきたミニバスを指さし「これに乗れ!」これに乗れって・・スクールバスじゃん!
結局促されるまま、小中学生と同席する34歳の我々。何人かの子供の家で停車しつつ、ここだよ~と言われて降りた場所がこちら。ハニアからトータルで一人3,6ユーロでした。
一見してちょっと大きめの民家です。え、合ってる?
そうだ。ここで合ってるよ。ついでにちょっと撫でてはくれまいか。うーむ、りりしい。
そしてこれが、
世界最古のオリーブの木!太い!幹の直径が3,7メートル、根元は4,53メートル。高さが6,5メートルに最大枝幅10,3メートルだそうです。普通のオリーブの木と比べるとまるで別の種類であるかのようなサイズ感です。
2004年のアテネオリンピックの金メダリストに被せられたオリーブの冠は、この木の枝葉なのだそうです。ちなみに推定樹齢は3,000年から5,000年とのこと。すごいけど、2,000年の幅もうちょっと詰められないすか。
左から、幹の寄り、そこから上を見上げて、万琵と比較、です。
そして幹の真ん中に穴が空いていて中に入ることができます。
左から、万琵が中に、万琵が撮ってきてくれた内側の幹、内側からの仰角。
隣に博物館もありましたが閉まっていました。冬だから仕方ありません。しかしながらここの家もまたオリーブ農家。黙々とトラクターで枝の運び出しをしていました。
いつもは万琵の方にやってきて威嚇飛行する蜂も、黙々と花粉の運び出し。この植物はオリーブじゃありませんけど。
もう行くのか?気をつけて帰れよ。ついでにちょっと撫でてはくれまいか。うーむ、りりしい。
帰りは都合よくスクールバスが通るワケもなく、というかそこで待っていればバスが来るらしいのですが、途中途中の風景があまりに長閑だったので、幹線道路まで歩いていくことにしました。普通に歩いて90分くらいで出られるだろうし、幹線道路からならハニア行くらい通るでしょ。
長閑でさっぱりした風景。もちろん両サイドはオリーブの木です。
オリーブの実が生ってたので、
味見。まぁ、美味しくはないです。エグみが結構あって。
そして野生のオリーブもそこらにあります。味見はしません。
オリーブと共にワインの産地でもあるヴーヴェス、Karavitakisというワイナリーが徒歩圏内にありました。試飲でもしてエネルギー補給しよう!
やってなかった!
ちっ。
しかし天気良いなー!遠くの雪山もスッキリ見えます。
せっかくオリーブに囲まれているので、万琵は舞踏を踊っていきました。
そして幹線道路に出て近くにあったバス停で待ちます。バス停の目印になったレストラン。中に人は居ましたがご多分に漏れず休業。
なかなかバスが来ない~。
ま、箱にでも入ってゆっくり待ちましょうや。
1時間近く待ってようやくバスがやってきました。ここからハニアへのバス代はひとり2,8ユーロでした。
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