絶景舞踏

旅記事3 ホバートに着いて


ホバートの最初の宿には、貧乏旅行な我々にふさわしい、いわゆるバックパッカーズホテルというものを選びました。

バックパッカーズホテルには、ドミトリータイプという部屋があって【ドミトリー = 直訳で寮】二段ベッドが2つあるだけであとは何もない、まさに寮、といった感じの部屋で、シャワーやトイレは当然のように全室になく、共同。勿論値段は安めです。

そしてそういう宿には必ず共用スペースである「ラウンジ」というものがあり、そこには大抵ソファーやテーブルがあり、過去の宿泊者が置いていった本とかもあり、社交的な人にとっては出会いと情報共有の場所であります。社交的な人にとっては。我々と違って。

 

地図を辿って着いた宿で管理人に料金を支払います。管理人のおばちゃんは肝っ玉系で、イタリア系移民なのかな、更にぶっきらぼうな性格なのか、投げつけるようにキツイ巻き舌でしゃべります。万琵が怯えてました。

とりあえず何言ってんのかよくわかんないけど、部屋に到着。

 

ちなみにそこ、宿泊客はかなり偏っていて、アジア系を除くと、主なメンツは洗濯機の使い方を親切に教えてくれたキリスト似のヤク中(憶測)と、ラウンジでピザの箱を膝に乗せ貪りながらデルのパソコンでアニメ的な動画を観てる、なまっちろいヒッキー(憶測)でした。・・・楽しくなってきたぁ。

 

部屋で荷ほどきをして、スマホとPCの充電をして、とPCケーブルの対応電圧を念のため確認したら(オーストラリアは220V、非対応のケーブルを使うを過電圧がかかって壊れます)、ん、125V、、、おぉ!?万琵の実家に置いてきたPCに繋がってるのが海外対応用らしい・・・マジか!

じゃ先ずは外に出て、飲み水の確保とPCケーブルを探しに出掛けますか。途中のラウンジにヒッキーは、、やっぱりいる。

 

パッと見のホバートは、まず坂が多い!そして、建物が低い!なかなかいい感じの田舎です。とはいえタスマニア州の州都です。東京基準で考えちゃダメですね。

そして更に逸脱するのが、350人に1人くらいの割合で見かける、ハダシスト。町を、裸足で歩いています。それ以外は普通なのに。

小石とか踏んだら物凄く痛いだろうなぁ。割れたガラス瓶とか見つけたら立往生しそうだなぁ。途中、靴が落ちてたので考えるに、ハダシストというのは突然目覚め、そこに靴を置いて行ってしまうんでしょうか。

 

夜、シャワーを浴びて部屋に戻ると、先に浴びた万琵が窓を全開にしていました。暑いから?そして心なしかプラスチックの焦げる匂いが・・・まさか。PCケーブルの件で電圧は確認済みだし、海外対応のドライヤーのスイッチを切り替え忘れて焦がすはずはない・・・はずがないのに!

明日の買い物リストにドライヤーも加わりました。大丈夫かこの夫婦。

そしてラウンジにはヒッキーがまだいる。ピザの箱が増えている。こいつも大丈夫か。

 

前途多難で洋洋な二人の第一歩は、こうして始まりました。

ホバート倒立

港で倒立をする逆立ちスト。


宿の予約はここが結構便利です。