絶景舞踏

旅記事31 セブ島、悲しき食事環境


白人のおじいさんと、20代だろう若いフィリピン女性がいるのを、よく目にした。

ホテルでも、街でも、何度も見て、なんでよくいるんだろうね?とムラケンと話していた。

後でフィリピンに長く住んでいる人に聞いたら、結婚して財産を相続する権利を得るために、お金のある外国人に近づくらしい。

理由としては、自分や親類が良い暮らしをするため。また、お金を持って、子供に教育を受けさせるため。フィリピンには暗黙の中に職業カーストみたいなものがあって、親と同じ職業につくしかない状況らしい。高等教育を受けられないことが原因であると考えられる。

結婚して子供が出来なかった場合は、役立たずということになり財産だけもらって、はいさよならっという場合もあるらしい。

日本人もよくそんな感じで、いろんなものを買ってあげた挙句、ぽいっとされる人は多いと聞いた。

でも割り切っている人が多いみたいで、またやられちゃったよーと懲りずに、また繰り返すみたい。

ちなみに、日本人の選ぶ女性はスマートで可愛い人らしいが、白人さんは日本人とは好みが違うらしい。

いろいろ事情があるのだろうが、白人おじいさんの横で、高価な宝石をつけ、綺麗に着飾っている若い子を見ると、少し胸が痛んだ。

 

 

食べ物は、はっきり言ってあまり美味しくなかった。

とにかく脂っぽく濃い目の味で、野菜を食べないフィリピン人の食事は、ライスと肉が中心だった。ライスはとにかくどこでも付いてきて、ライス?と必ず聞かれた。ケンタッキーも、ライス付きだ。

 

フィリピンのファストフード店 chow king

 

フィリピンのファストフード。CHOW KINGのチャーハン、シュウマイのせ。これで90ペソ。

因みにライスはジャポニカ米ではなく、さらさらしたタイ米。ガイドブックでは、手で食事をしている写真が載っていたけれど、大半の人はスプーンとフォークで食事していて、たまにビニール手袋をつけた手で食事している人もいた。

 

魚はガチガチに揚げてあるにも関わらず、臭くて食べられなかった。油は何度も使い、酸化しきっていて変な匂いがした。

 

試しに、口コミ高評価の少し値が張るレストランにも行ってみたが、そこも大差はなかった。

がっかりだ。

 

外は、熱気と排気ガスと腐敗臭に見舞われる。マスクは必需品だ。

物乞いには、子供も大人もいる。フィリピンでは路上の物乞いにお金をあげることは法で禁止されている。

徒歩で自由に歩き回ることもできず、タクシーに乗ったら乗ったで、運ちゃんはうるさく、道路はひっきりなしにクラクションが鳴っていた。

人間少しづつ慣れるもので、野犬に関しては、平気で横を通れるようにはなった。何匹もたむろしているところは無理だけど。

それに、フィリピンの犬は、大人しかった。ビサヤ犬という種類らしい。

信号がない道路を、車とバイクをかいくぐって渡るのも上手くなった。

停まれ!というオーラを向け、躊躇なく進むと、減速してくれる。ただ、交通量がものすごく多いので、十分な注意が必要。

 

それでも、外にでるといちいちイライラしてしまい、どこに行くにもタクシーだし、観光場所にも行きたいと思えず、私たちは若干、引きこもりになった。

きっと良いとみんなが言うのは、マクタン島とかの(セブシティとマクタン島は橋で繋がっていて、タクシーで渋滞がなければ30分ぐらい)リゾートホテルが並んで、プライベートビーチがあるような場所のことかもしれないなあと思った。あとはマッサージやスパが激安のところかなあ・・・

うーん、全然良さがまだわからないぞ。

 

スーパーの野菜は殆どが中国産で、手が付けられず、私たちは何を食べて良いのかわからなくなった。

 

スーパーに売っている人参

 

こんなんだし。蠅もぶんぶんだ!

 

フィリピンの赤いソーセージ

 

ソーセージもやたら赤いし・・・。フィリピン人は好きらしい。

 

そんな私たちを救ってくれたもの。第3選!!

1、果物

フィリピンは温暖な気候のため、たくさんのフルーツがある。大体は、量り売りになるので、好きな量だけとって、フルーツ売り場に必ずいるスタッフさんに渡すと、測って値段を貼ってくれる。

バーコードを貼らずにレジに持っていくと、オイオイ貼ってないじゃんよ!っといった感じで、目がギョロッとなって、フンっと鼻がなった。別のスタッフさんがバーコードを貼りに行ってくれるのだが、そのスタッフさんも、はあ~と大きなため息をもらす。非効率な仕組みにもより、レジは常に長蛇の列で、そこでさらに列を伸ばしてしまう。後ろの人にも白い目でみられる。小さい果物で、5ペソとかで超安かった場合、5・ペ・ソだってよ!!みたいな感じでスタッフ同士で笑っていた。

すんません・・・

因みにスタッフさんは、真面目な方もいれば、スタッフ同士たむろしてべちゃくちゃお喋りしていて、全く仕事をしていない人と分かれていた。SMモールのスタッフさんは結構真面目だった。

 

まだ青いマンゴー

 

まだ青いマンゴー。超すっぱかった。もうちょっと熟されるのを待たねばならなかった。

こんな風にバーコードを貼ってもらう。

 

グアバ

 

グアバの中身

 

グアバ。フィリピンの人はこれに砂糖とかまぶして食べるみたい。これも、まだ熟しきれていない。

すっぱ!かたーい!でも美味しい。

 

グヤバノ

 

グヤバノの中身

 

グヤバノ(サワーソップ)。見た目はごつごつしていて、食べるのに躊躇するが、味はとても良い。中身は種が多いので、飲み込まないように注意。ねっとりした舌触りで、甘くサワー感がある。葉っぱで作ったお茶には、抗がん作用があると注目されているらしい。

 

スターアップル赤

 

赤色スターアップの中身

 

赤のスターアップル。柔らかくて、かなり甘かった。

 

スターアップル

 

スターアップルの中身

 

緑のスターアップル。赤よりもサワー感がある。とても美味しい。

 

ドラゴンフルーツ

 

ドラゴンフルーツの中身

 

ドラゴンフルーツ。中が赤いものもあるけど、これは白。スプーンですくってたべる。サクサクっとしていて、味は結構さっぱり。

 

いろんな種類のバナナ

 

バナナの種類も豊富。

マンゴーでもペリカンマンゴーやタイマンゴー、アップルマンゴーなど、たくさんの種類があった。ドリアンもたくさんおいてあった。

ちなみにカットフルーツは、いつ切ったかもわからないし、包丁が汚い場合もあり、衛生上危ないので丸ごと買って食べよう。

世界には、見たこともない果物が沢山あるんだなあ。

 

2、フィリピンのファストフード 「ジョリビー」

 

ジョリビー

 

果物ばかりというわけにもいかないのを救ってくれたのは、フィリピンのファストフード「ジョリビー」

結構いける。ちゃんとご飯つき。マックもバーガーキングもケンタもあったけど、断然ジョリビーが安くて美味しかった。他にもスパゲティとかがあったけど、麺がものすごく柔らかくて、ソースは甘めで微妙。

私が持っているカップに印刷されているのがジョリビーのキャラクター。ちっさ!

 

ジョリビーのハンバーガー

 

ジョリビーのハンバーガー。結構ボリューミー。

ただ、これも毎日食べるわけにはいかず。

 

3、magicのクラッカーシリーズ

 

万琵の主食

 

かなり食べた。私の主食。ムラケンはあまり好きではなかったが、食べるものがないから、しぶしぶ食べていた。

私はピーナッツが一番好きだけど、ムラケンはチョコ派。他にカスタード味、チーズや、ストロベリーなど、いろいろ味がある。

 

こんな偏りまくりの食事、体に悪すぎだね。

悲しい~。


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