この記事は2017年4月2日の出来事です。
語学学校も終わり、4月を迎えたセントポールズベイはもうかなり温かくなってきて、昼間は半袖で十分な気温になってきた。
長旅のために服を全然持っていなかった私なので、要らなくなった冬服を友達から貰って着ていたが、もうその服も季節外れだ。
そもそもまた出発となると、貰った服を入れるスペースは全然ない。
ただ夜になるとまだ冷えるので、マルタにまだ滞在する友達に余ってしまった調味料や食品と共に、もし着るならと譲ることにした。
一月の終わりからのマルタでの生活。そういえば、日本を出てからも一年が過ぎていた。
今まで一つの国にいることは、長くても1ヵ月ほどだったので、その国の季節の変化を感じることはそうそうなかった。
来た時はマルタはダウンもいるような寒い冬。今はすっかり春になった。
学校が終わってからも1週間は滞在することにしていた私たちは、2ヵ月以上住んだベルモントコートアパートメンツを出て、新しいアパートメントに移った。
Huli Hotel and apartmentというところだ。
内部の設備、作り、綺麗さも、居心地の良さも、ベルモントコートアパートメンツの方が断然良かったが、一日の宿泊費は2350円と安かった。
このアパートメントでも、なんの問題もないのだが、Wi-Fiがロビーでしか使えないことが凄く不便だった。
立地はより良くなり、セントポールズベイの繁華街のブジバスクエアから近くなったので、周りにカフェやレストランが沢山あった。
そのままベルモントコートアパートメンツにいる方が楽だったのだが、4月に入ると2倍ぐらいにグンと家賃が上がり、これまでの宿泊費で少し宿泊を延ばすということができなかったのだ。
セントポールズベイも4月からどんどん繁忙期となり、沢山の観光客で賑わうことだろう。
この日は、ストロベリーフェスティバルという、なんともそそられるイベントがあるということで、韓国の友達と一緒に出掛けることにしていた。
学校の友達にストロベリーフェスティバルに行こうと思うといったら、あんなの子供の行くところだよ、と皆全然興味がない中、この韓国の友達は行きたい!と言ってくれたのだ。
この韓国の友達、昔日本に何年か住んでいたことがあって、日本語が話せる。
この時期韓国内では、過激な反日運動があったりして日本を嫌いな人も多かったようだが、彼女は日本に何年も住んでいただけあって、日本が大好きでいてくれた。
彼女が若い時はまだ、韓国にジュエリー専門の学校は無かったようであり、日本のジュエリーデザインの学校で学んだ後に、自分のお店を韓国で経営し始めたらしい。
韓国ではパイオニアなのだ。
彼女の親も日本のことが好きではないようで、親に黙って日本に来たらしくなかなか大変だったようだ。
韓国は儒教の精神の年功序列が色濃く文化に反映されている。
親や年上の言うことには必ず従わなくてはならない、という考えが強いらしい。
彼女の親も経営者で、親の言う通りに頑張って生きてみようと、一度は家に戻って親の手伝いをした時期もあったらしいが、想像を絶するほどつまらなかったようで、一念発起して自分も経営者になったようである。
想像を絶するほど、と言った彼女の言葉があまりにも強くて逆に笑ってしまった。
彼女の話には、刺激されることが沢山あった。
自分の人生を、自分の努力で力強く生きていた。そして、物凄く情に厚い人で魅力的な人だ。
いろんな事を教えてもらった。
10年も続けたお店をたたんでマルタに来たのは、今の韓国が好きじゃないから、と言っていた。付き合いがあった人とも全部切ってきた、というほどのきっぱりさ。
グングンと経済成長している韓国だが、みんなおかしくなっているし、見栄ばかりに囚われている人ばかりで全然面白くないと言っていた。
発展してきているとはいえ、内部の現状はまだまだらしい。
自国愛があり余り、逆に息苦しさを感じているようだった。
反日運動をしている韓国をニュースで多くみた。韓国の人ってこんなに過激なのか…と思ったが、私の目の前には冷静に物事を判断し、頭の切れる、素敵な人がいた。
そして彼女の目はアーティストだった。ジュエリーのデザインもするので、アートの方も色々と学んだらしい。彼女が撮る写真もまたとても美しかった。
彼女には熱がある。
きっとこれからも道を切り開いて、自分らしく生きていくことだろう。
外国の言葉を話すことは勿論楽しい。
だが、まだまだ外国の言葉は不自由で、自国の言葉で外国人と意思疎通出来るのはとても嬉しかった。
4月中の週末もマルタでは沢山のイベントが催される。
ストロベリーフェスティバルもそうだが、ビールフェスティバルなんかもある。
温かくなって、いろんな作物が取れるようになり、それを祝うために人々も活発になるのだろう。
ストロベリーフェスティバルはマルタの北西部のイムジャー(Mgarr)という村で開催される。
毎年4月のはじめごろにあるので、マルタ観光局のホームページでチェックしよう。
セントポールズベイのブジババスターミナルからの行き方は色々あるのだが、223番のバスでGhajn Tuffieha Bus tarminus(ゴールデンベイの近くのバス停)というところまで行き、44番に乗り換えてMgarrまで行く。45分くらい。1.5€。
グーグルマップ検索すると詳しく出てくるのでおすすめ。
この時もなかなかバスが来なくて、結構待った。
お昼過ぎるともの凄く混むと言うので、午前中に行くのがおすすめ。
バスを待っていると、BELT’Sとは別にセントポールズベイにある語学学校に通っているという子供連れの日本人に会った。
子供と一緒に語学留学なんて素敵だなと思った。
元気かな~?
ちなみにちょっと前にも、同じくもうひとつの語学学校に通う日本人の方と偶然あって、近くの寮で住んでいるからとアパートにお邪魔させてもらったことがあった。
そのアパート、本当に寮なの?!とびっくりするほど、綺麗で広くて、キッチンも素敵で、日光も燦々と入ってきて、最高に良い場所だった。
BELT’Sの寮とは大違いだった(笑)
学校の質は行ってないからよく分からないが、寮の質は断然こっち!!
BELT’Sより少しだけ学校の費用が高いけど。
この方との会話も凄く楽しかった。いろんな人の人生を感じた。
また会いたいなぁ。
話がずれまくりだが、本題のストロベリーフェスティバルの話に戻ろう。
バス停を降りると、FESTAという看板が。
奥に写っている教会を目指して、この道をまっすぐ進んで行く。
学校には子供たちが描いたストロベリーフェスティバルの絵が沢山飾られていた。
メイン会場は、この教会の前。もう人が沢山だが、お昼を過ぎるともっと人でごった返す。
でも治安が良いマルタ、スリなどの心配はない。
ただこの韓国の友達、私がマルタを去った後にスリーマーかどこかの繁華街で携帯を置き引きされてしまったようなので、全くこういったことがないワケではない。
美味しそう!真っ赤っ赤!この大きいパックで2.5€!
これ絶対買いでしょ。
ここからはもう本当、苺だらけの世界だ!!
苺ドーナッツ(1€)に苺アイスクリーム(3.5€)、スムージー(2€)もあるし、勿論ふんだんに苺があしらわれたケーキ!!ピースケーキの種類の多さ!
う~ん、どれもこれも美味しそう!
是非ともお腹を空かせて行こう。
苺になった人間もいます(笑)
これは珍しい。苺コロッケ。(3つで2.5€)
中には苺のクリームと生クリームが入ってた!
ストロベリーフェスティバルの運営者?も楽しそう。お揃いのTシャツが可愛い。
お昼を過ぎて、人がどんどん増えるころになると、教会の前の空間でなにやら踊りだす村の人々が出てくる。村の伝統的な踊りなんだろうけど、よくわからない(笑)
なんだかこれも珍しい。ローズと苺が混ざったお酒。
とろみがあって甘くて美味しかった!
教会の横のスペースには座って食事出来るところがある。
その前のスペースには会場が設置されていて、大人から子供まで歌を歌う人が現れ始める。
イエイ、イエイ。
多分カラオケコンテストだと思う。けっこうみんな上手。
甘いものから、ちょっと味を変えたいときは、しょっぱい系のお店も出店されている。
大きなお肉を切っていく。
ゴロゴロポークが入った、ポークバンズ!(6€)
美味しくないワケがない。
う~ん、もうお腹一杯!!
籠にきちんとあしらわれて、苺もおすまし顔。
ブーケのようで綺麗。
後ろにあるのは、なぜかカリフラワーとズッキーニ、そら豆もあるな。
これもこの村で獲れたのだろう。
ストロベリーフェスティバルなんて子供が行くところでしょ、とバカにされたけど、すっごく楽しかった!!
沢山食べたので帰りはゴールデンベイまで歩いていった。会場から徒歩1時間くらいだ。
ゴールデンベイも人気のビーチのひとつだ。
と、ゴールデンベイだと思っていたこの場所、ゴールデンベイの隣のリビエラビーチというところだった。
歩いていると、なにやら奇妙なものが。
うお!!カタツムリの大群だ!
マルタの人はカタツムリを食べる。エスカルゴですな。キプロスのスーパーでも生きたカタツムリ売っていたけど、あれよりは気持ち悪くないな。あれ、うねうね動いてたし、でかかったし。
でもこんな大群だと、やっぱりちょっと気持ちが悪かった。
リビエラビーチには海を見渡しながらお茶できるカフェがある。紅茶で2.4€。
駐車場から階段を下りたところにある。
ここでゆっくりしながら、休憩した。
次の日ムラケンとゴールデンベイに行くことになっていたので、その記事はまた後程。
ゴールデンベイ(リビエラビーチもほぼ同じ場所)からセントポールズベイまでは44番のバスでMostaまで行き、そこで41,45のバスに乗り換えればセントポールズベイに戻ることが出来る。
223番のバスは直でセントポールズベイに戻るみたいだが、なかなか来ない。
セントポールズベイでは今日から、冬季の間閉店していたTa Fra Ben Reggae barがオープンするらしい。
ここはセントポールズベイでは有名なバーらしい。
オープン記念で入場料がタダになっているということで、大人はストロベリーフェスティバルなんかに行かずに、こっちに繰り出している。
私たちは上から人々の動きを観察するだけ。こうゆうところは私はあまり得意でない汗
凄い人だ。みんなオープンするのを待ちわびていたんだな。
温かくなり出会いを求めて人々が動き出す。
ストロベリーフェスティバル、苺好きには堪らない。子供はこっちで!
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この時滞在していた宿はコチラ⇒Huli Hotel and apartment