この記事は2017年4月4日の出来事です。
ついにマルタを去る日が次の日に迫ってきていた。
最後にと今日は学校でお世話になった先生二人と韓国の友達とで会うことになっていた。
先生といっても同じ世代の二人なので、学校が終われば、もう友達みたいなものだ。
先生の一人は動物が大好きな人で、なんと馬4頭に犬5頭、豚まで飼っている。
給料の大半は飼育費になってしまうというから大変で、しかも毎日仕事が終わった後に世話をしにいかなければいけないので、あまり自分の時間が持てないようだった。
動物がいない生活は考えられないが、生活の圧迫が大きすぎるとジレンマを抱えている様子。
でもきっと、動物からは離れられないだろう。
飼育している場所はセントポールズベイからはちょっと離れたところにあるので、もう一人の先生が自家用車を出してくれて、飼育場所まで行った。
車が着くと、音でわかるのだろう、待ってましたよ!と早速馬が迎えてくれた。
馬の目はくりっとしていて本当に可愛い。
動物は全般そうだと思うが、馬は人の気持ちを良く理解し、とても癒されるのだそう。
賢い動物だ。
馬にも性格があるようで、奥の馬が一番社交的っぽい。
こっちには白い馬もいた。う~ん、上品で清楚な感じ。
奥のケージを開けると、次々と犬も飛び出てきた!
体格の良い黒い犬と、スマートな黒い犬、奥にぶちの犬が一匹。
みんなとっても毛並みがよくて、キラキラしている。
みんな超元気に走り周るから、上手くこちらを向いている写真が取れず…。
おっ!白いちっちゃな犬も出てきた!
膝に乗ってくれるなんて、可愛いやつめ(笑)
そしてもう一匹、黒と茶色の模様の犬。
この子は結構なお年寄りだそうで、他の皆みたいに飛び跳ねることは出来ず。
甘えたがりのようで、撫でて撫でてとすぐにやってくる。
あら!もう一頭馬が奥から出てきた!
この馬は先生の馬友達の馬で、友達が世話出来ない時は先生がやっているそう。逆に先生が世話出来ない時は頼むのだとか。
みんなそれぞれに表情があって、面白い。
そして、待ってました、豚ちゃん。
結構でかい。
彼女がワシャワシャやると、本当に気持ちよさそうな顔をする。
犬みたいだ。
豚ちゃんはあんまり触らない方が良いと言われたので、触らず。やっぱり豚は虫いっぱいいるのかな。
この体格の良い黒い犬、一番元気。
クリクリの目でこっちを見られると、もう一瞬にして虜になってしまう。
尻尾をこれでもかとばかり振り回して、ばしばしと当ててくる。
もう楽しくてしょうがないみたいな感じで、ふがふが言いながら走り回る。
すっごい可愛い。
水も豪快にがばがば飲む。
でも飼うっていうことは可愛がるだけじゃダメなんだなと思い知らされる。
大量の糞の掃除に、小屋の掃除、体の調子もみたり、勿論みんなに餌もやらなければならない。
一頭、一頭丁寧に世話していく。これを毎日やるとなると、凄い大変だ。
むしゃむしゃ。
一通りの作業が終わったら、今度は犬を散歩に連れていく。
黄色の花が咲き乱れている。これはみんなの糞が良い肥料になっている証拠だな(笑)
草に黄色の花、5匹の犬たちを連れた友達。
なかなか良い情景だ。
一度にこんな沢山の動物と戯れたことが無かったから、すごく良い経験だった。
ここの動物は、もちろん飼い主さま~とはしゃぎもするけど、仲間が沢山いるからかとっても自由で好奇心旺盛!
みんなすっごく楽しそうだった。
う~ん、猫も良いけど、犬もいいな。いや馬も可愛い。
一度帰ってシャワーをそれぞれ浴びた後、次はディナー。
人間もはしゃぎすぎて、お腹ペコペコだ。
マルタを去る前に何か食べたいものある?と聞かれて、私はうさぎ料理が食べてみたいとリクエストした。
マルタではうさぎのお肉を食べる習慣がある。前に中国でうさぎ肉を食べたことがあったが、マルタのうさぎは美味しいらしい。
といっても、やっぱりお店によってまちまちなようなので、先生おススメのうさぎ専門店に連れてきてくれた。
CHARLIE’s INN というレストランだ。
私は車で送ってもらったが、セントポールズベイのブジババスターミナルからは212番のバスでGhasfurというバス停で降りると良い。
中は落ち着いている雰囲気で、マルタの昔の写真が沢山飾られてあった。
どうやらこの辺りは昔、塩の産業が有名だったらしい。昔使っていた道具もあった。
今日のメニューから料理を選ぶ。メニューにはうさぎ一頭とかもあった。魚メニューもある。
動物を沢山飼育している方の先生はベジタリアンなので、特別にベジタリアン用のパスタを注文していた。
うさぎ肉食べたいとか言って、ごめんね。
料理を待っている間にお通しがやってきた。
おお?!これはカタツムリじゃないですか。
あの道の壁に密集していたものだ!
あの道に一杯いるやつなの?と聞いたら、そうだ、と言っていた(笑)
せっかくなので一つ食べてみたが、あまり味がしなくて、ぐにゃぐにゃしていて幾ら咬んでも咬み切れなかった。
マルタの人でも好き嫌い別れるらしい。先生二人は嫌いなよう(笑)
まず第一品め。
うさぎのラビオリ。
うさぎ肉といわれなければ、わからない。鳥のささみにも似ている。全然臭みもなく、中国で食べたうさぎ肉とは雲泥の差だった。とても美味しい!
二品目はブラジオリというマルタ料理代表のものだ。
ハンバーグを更にお肉で巻いた感じの料理。こちらのお肉もウサギ。
写真じゃあまり美味しそうに見えないかもしれないが、これも絶品!
うさぎ、美味しい!!
でもこのレストランも量が多かったので、ブラジオリは一つムラケンようにお持ち帰りにしてもらった。
この後、サービスでどっさりのポテトフライが付いてきたけど、その時にはお腹一杯。
でもポテトフライってなんか食べちゃうんだよね~、太るって分かっているのにやめられないよね~、と4人でむしゃむしゃ食べた。
そしてデザートはやっぱり食べなきゃね。
このケーキも自家製で、毎日手づくり。手づくりと言われると、やっぱり注文しちゃう。
海外のチョコレートケーキ、本当に美味しい。ガッツリチョコ、これでもかチョコ、が良いんですよ。
ウサギのラビオリとブラジオリ、マルタのワインで38€。
美味しいうさぎのお肉が食べられて、可愛い馬と犬と遊べて、なにより友達に会えて、本当に嬉しい一日だった。
最後にもうひとつ嬉しいことがあった。
スイスの友達が、おすすめスイスチョコレートを、わざわざスイスからマルタに送ってきてくれたのだ。
お腹も一杯、思い出も一杯、胸も一杯。
幸せだ。
これで、悔いなく次の国に出発できそう!
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